Face APIとは何か?サービスの特徴や価格、活用事例

「人物の顔から年齢や感情、姿勢などの情報を分析したい」

Face APIによってどんなことを実現できるのか気になる」

画像から人物を分析して情報を読み取るためのシステムとしてFace APIがあります。システムやアプリにFace APIを組み込むことで、人物を検索したりグループ化したりできるのが特徴。

Face APIとは何か?サービスの特徴や価格、活用事例

Face APIとは何か?サービスの特徴や価格、活用事例 (Photo: shutterstock)

この記事ではFace APIの特徴や価格、活用事例について紹介します。

Face APIとは

MicrosoftがCognitive Servicesの1つとして提供しているのがFace APIです。Cognitive Servicesにより機械学習の知識がない開発者であっても、AIをAPIで活用できるのが特徴。

2016年5月からCognitive Servicesが提供され、今では多数の企業がFace APIを導入しています。例えばUberではドライバーを素早く認証するために、自社アプリにFace APIを組み込んでいるのです。

Real-time Face Recognition With Microsoft Cognitive Services

公式サイトのFaceページには手持ちの画像をアップロードする箇所があり、Face APIの機能を試すことが可能です。顔検出や感情認識、顔検証といった機能を無料で体験できます。

 

APIによりできること

開発者はFace APIを活用することで次のような機能を利用できます。

  • 顔検出:画像に含まれる顔を検出して、四角形の座標を表示
  • 顔検証:2つの顔を分析して同一人物であるのか評価
  • 類似した顔の検索:ターゲットによく似た顔の検索
  • グループ化:類似性から複数の顔画像をグループに分類
  • 人物の特定:データベースから求められる顔画像を識別

上記の他にもFace APIなら顔を検出・分析して便利な機能をアプリで実現させることが可能です。「Azure Face APIとは」のサンプルアプリを見ることで、APIの応用的な活用方法が分かります。

Microsoft Azure Cognitive Services

Microsoft Azure Cognitive Services (Source: Microsoft)

APIの価格

Face APIにはフリーインスタンスとスタンダードインスタンスがあり、フリーインスタンスを選べば無料で使えます。フリーインスタンスでは毎月3万回までトランザクションすることが可能です。

スタンダードインスタンスではトランザクション数の制限がなくなりますが、分析回数が増えるほど料金が高くなります。APIをお試しで使いたいときはフリーインスタンスを選ぶことがオススメです。

Face APIの活用事例

「Face APIで具体的に何ができるのか知りたい」と思う人は多くいるはず。人物の顔を分析するのに優れているFace APIには次のような活用事例があります。

ソフトバンクではPepperとバリスタをAzureで連携させて、ロボカフェというサービスを提供しています。2種類のアプリでセットアップするだけで、ユーザーがロボカフェを使えるのがポイント。

Robocafe - Pepperが顔を認識することでいつものコーヒーを提供できる仕組みです

Robocafe – Pepperが顔を認識することでいつものコーヒーを提供できる仕組みです (photo:s-max.jp)

Pepperがお客様の顔を覚えて、人物と注文したコーヒーを紐づけます。そして再びお客様が現れたときに、Pepperが顔を認識することでいつものコーヒーを提供できる仕組みです。

Pepperがお客様の顔を覚えて、人物と注文したコーヒーを紐づけます。そして再びお客様が現れたときに

Pepperがお客様の顔を覚えて、人物と注文したコーヒーを紐づけます。そして再びお客様が現れたときに

顔を覚えてもらうことでお客様が毎回注文する手間がなくなり、カスタマーエクスペリエンスの向上に繋がります。

スポーツ選手の特定

2018年11月、富士フイルムではファイル管理サービスである「IMAGE WORKS」にFace APIを導入しました。Face APIによりプロ野球選手の顔を自動識別できるようになったのがメリット。

写真からプロ野球選手を自動で判別できて、システムが自動でタグを付けます。実際に日本野球機構が運営するNPB CICに導入され、写真のタグ付け作業時間を大幅に削減できました。

ONETECHの開発実績

iOSのFace Traking with ARkitの機能を使いスマホアプリのカメラで人の顔を認識します。True Depthカメラを利用しています。
実際の顔に自動的に3Dアニメーションを被せてAR(オーグメンテッドリアリティ:拡張現実)表示させることができるアプリです。
開発内容としてはサーバーの環境構築を実行しました。
アプリから画像を取得しURL発行までのサーバー側のAPIを開発しました。

番外編

3DCG制作
商品のAI画像認識のための学習モデル用のCG制作
ある商品(消費財)のAI画像認識のための教師データ用のCGを制作しました。商品の現物を参考にしながら酷似したCGモデルを制作しました。CGモデルをUnityで様々な角度や陰影をつけた画像をAIの学習データとして抽出します。Unityのツールも開発しました。
7セグメントディスプレイのデジタル数字認識OCRモジュール開発(SSOCR)
7セグメントディスプレイのデジタル数字を認識するモジュールを開発しました。 デバイスのデジタル数字が表示されている枠内の数字を自動解析します。決定木の手法と SSOCR(seven segment optical character recognition)を利用しました。 このモジュールはホロレンズ(Microsoft HoloLens)、スマホなども応用可能です。
OpenCV+ AI Yoloで画像認識の研究開発。飲食店向けARクーポンアプリのデモ
OpenCV+ AI Yolo画像認識の研究開発 今回は2018年のセミナーのプレゼンテーションのために以下の3つのデモを研究開発した実績をご紹介します。

まとめ

写真から人物の顔を検出、分析、認識するのに便利なサービスがFace APIです。「自社アプリに画像認識を実装したい」と思ったときは、Face APIの導入を検討しましょう。

ONETECHでは、画像認識を利用した開発依頼のお問い合わせが増えております。今回ご紹介したすべての画像認識APIを使ったことはないですが、弊社のベトナム 人エンジニアは少々の文献をよめばどのように利用するか応用するかのご提案は十分に可能です。

他にも画像認識についてブログがありますので参考にしてください。

ONETECHはベトナムオフショア 開発でAR/VR/MR開発に力を入れており実績も多数あります。AR/ MR開発の際に顔認識、顔検出、画像認識との組み合わせのご相談も増えてきました。実用化フェーズがいよいよやってきたようです。

顔認識、顔検出、画像認識でお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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