リアル空間をリアルタイムで再現できるサイバー空間を指す「デジタルツイン」というキーワードが近年注目されています。
国土交通省は3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクト「Project Plateau」を公開しています。
この記事では国土交通省がオープンデータ化している「Project Plateau」について解説し、デジタルツインの可能性について調べます。ぜひ参考にしてください。
デジタルツインとは?
デジタルツインとは、「リアル(物理)空間にある情報をIoTなどで集め、送信されたデータを元にサイバー(仮想)空間でリアル空間を再現する技術」と定義されています。
●デジタルツインの特徴
デジタルツインの特徴として、よりリアルな空間をリアルタイムで再現できることが特徴です。AIやIoTの登場によって、リアル空間をリアルタイムで再現できるという特徴があります。
デジタルツインによって物理空間のシミュレートが可能になり、様々な変化の予測に役立ちます。
- 災害時の避難シミュレーション
- 交通渋滞のシミュレーション
- 機器の故障予測
- モビリティの効率化など
などデジタルツインには大きな可能性があります。
国土交通省が勧める「Project PLATEAU」とは?
現在国土交通省は国土全体に広がる3次元データベース「バーチャル・ジャパン」を官民協働で作り上げることを目指しています。
バーチャル・ジャパンによって、災害予測やヒートアイランド現象の対策、人流データを分析することで将来の災害に備えようとしています。他にもスマートシティの実現の為のシミュレーション、新たなイノベーション創出に利用されています。
PLATEAU Use case Film
このような背景から、国土交通省主導の「Project PLATEAU」が展開されることになりました。PLATEAUは都市活動のプラットフォームデータとして3D都市モデルを整備、そのユースケースを創出するために作られました。
Project PLATEAUとは?
3D都市モデル整備の全国波及と活用拡大を目指す Project PLATEAU では、2020年度中に東京23区をはじめとする全国約50都市で3D都市モデルを整備し、多様なテーマでユースケース開発やハッカソンを実施。プロジェクトにおいて集積した知見や活用手法を集積し、その成果をオープンデータ化することで、全国展開につなげていく。
「Project PLATEAU」の大きな特徴として、オープンデータ化※していることです。
※オープンデータ
一般公開されている、誰でも自由に活用できるデータ
PLATEAUプロジェクトで公開する3D都市モデルのデータフォーマットは、国際標準「として策定されている「CityGML 2.0」という形式を採用しています。
これらの3Dモデルをどのように活用するか今後注目していくといいでしょう。
Project PLATEAUの活用方法
PLATEAUを利用するには、PLATEAU VIEWというWebアプリケーションを利用する方法があります。
こちらの記事に記載している方法は、2021年7月6日時点の情報です。
手順1:PLATEAUのサイトにアクセスし、右上の「PLATEAU VIEW」をクリックする。
手順2:PLATWAU VIEW Run in Browserをクリックする。
※ボタンの下に記載されている注意事項を読んだ上で利用しましょう。
手順3:データの追加をクリックすると、表示するデータセットの選択画面が表示される。
手順4:東京都23区のデータは、建物モデル、建物モデル(テクスチャなし)、荒川浸水想定区域図、避難施設、ランドマーク、駅名などを区ごとに選択できる。
表示させたいデータを選択するとデータのプレビューが表示され、右上の[マップに追加]をクリックするとマップに3Dモデルが表示される。
下記画像では事例として東京都>東京都23区>北区>建物モデル(北区)を追加しました。
北区王子駅周辺の建物データです。
追加したデータを分類によって、色分けすることも可能です。
下記の画像は、建物を高さ別に色分けしたシーンになります。
PLATEAU VIEWは一般の方も操作することが可能です。興味のある方は是非サイトを一度触ってみるといいでしょう。実際に触ってみると、何か良い活用法が思いつくかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?この記事では国土交通省が勧める3D都市モデルのオープンデータ化「Project Plateau」について解説し、デジタルツインの可能性についてまとめました。
都市データのオープンデータ化を進めても、日本の国土全体のデータ化は簡単ではありません。
データ化が困難な理由は、
- 3Dデータの種類・形式・精度が異なる点
- モデル以外に必要なデータがある点
が挙げられます。
PLATEAU を活用しシミュレーションを行いたい、ビックデータを分析したいなどお悩みがありましたら、ぜひONETECHにご相談ください。
■XR開発に特化したベトナムオフショア開発企業 ONETECH
ONETECHは、XRに特化した開発会社です。
VR/ARコンテンツ開発を始めさまざまなシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発をベトナム オフショアで開発しています。ベトナムのXRトップ企業として紹介されています。
2015年の創業から上場企業からスタートアップ企業までお客様100社以上の300以上のプロジェクトに関わってきた豊富な開発実績があります。
ONETECHはUNITYでAR/VRアプリの開発
AR/VR/MR開発は2015年より取り組んでおります。UNITYの技術者育成に力を入れて取り組んでいます。
VR開発:ベトナムでのVR開発分野において最も開発実績のある企業の一つとなっています。
AR開発:ARkit、ARcoreなどを利用して多数のアプリ開発、Babylon.js、8thWallなどでのWebAR開発実績がございます。
UNITY開発:ONETECHはUNITYを利用し様々なVR開発、AR開発、アプリ開発をしています。HoloLens/Oculus/HTC VIVE/Pico/Nreal Lightなど最新のデバイスも取り揃えています。
ホロレンズ開発:ベトナムで最も多くのHoloLens開発実績のある企業の一社です。
WEBXR開発:WEBXRは、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)および混合現実(MR)をWebブラウザで利用するための技術スタンダードです。ユーザーは、特別なアプリをダウンロードすることなく、多様なデバイスで豊かな3Dコンテンツを体験できます。
CG制作:製品やゲームのアセット、業務用の映像などの3DCGコンテンツの3DCG制作(モデリング・アニメーション・レンダリング)をエンジニアと連携しながらワンストップで受けることが可能です。
フロントエンド、バックエンド、サーバサイドの開発も一括して受けられます。
AR/VR/MRアプリ開発、AI開発、3DCG制作、HoloLensアプリ開発に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。