Vuforiaとは何か?ARアプリ開発に便利なライブラリの特徴
「新しくARアプリを開発してみたいけど、技術的に難しそう」
「Vuforiaという開発に便利なライブラリについて興味がある」
ARゲームや自撮りアプリが話題になる今では、VuforiaによるARアプリ開発が盛んになっています。オブジェクトの認識精度が高く、開発で使えるサンプルの種類が豊富にあるのがメリット。
ONETECHはベトナムオフショア開発でVuforiaをつかったAR/MRアプリの開発実績があります。
この記事ではVuforiaというライブラリの特徴や使い方、実現できることを紹介します。
Vuforiaとは
Vuforiaはスマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスに対応したAR開発用ライブラリです。ARソリューションやPLMソフトウェアなどを開発するPTCにより提供されています。
このライブラリにはVuforia Engineが備わっていて、カメラやセンサーを目として機能させることが可能。デバイスにオブジェクトや空間を認識させることで、AR体験のできるアプリを開発できます。
2017年10月ごろにはVuforiaを活用したアプリが公式ストアから4億7,500万回以上インストールされました。スマホ向けのAR機能であるARKitやARCoreにVuforiaは対応しています。
簡単にライブラリを活用できる事情により、UnityでVuforiaを活用したアプリを開発する企業やエンジニアは多くいます。最新のVuforia Engineを手軽に使えるのがUnityのメリットです。
「Unity」とは?
Unityに馴染みのない方に簡単にUnityについて紹介します。
「Unity」とは、ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンのことです。世の中には数多くのゲームエンジンがあります。その中でもUnityは一般的なゲームエンジンと考えられています。
このエンジンは,インディーズゲームやモバイルゲームの開発環境として知られている。一部のデータはそのイメージを部分的に支持している:2019年9月現在,上位1000のモバイルゲームの52%がUnityを搭載しており,すべてのAR/VRコンテンツの60%を同社が占めているとしている。Unityのゲームプレイヤーは195か国に存在する。これは文字どおり,地球上のすべての国だ。
(引用:GamesIndustry.biz)
Vuforiaの強み
ARアプリをVuforiaで開発することで、豊富なサンプルを活用できる強みがあります。指定した場所にオブジェクトを表すだけでなく、サンプルをカスタマイズして表現を工夫することが可能です。
また、開発者がマーカーを自由に指定できるのもVuforiaのポイント。画像やオブジェクトを指定するだけで、アプリに最適な独自のマーカーを作れます。
Vuforiaを利用するには
アプリを開発するためにVuforiaを利用するには、まずアカウントを登録することが必要です。Vuforiaのデベロッパーサイトにアクセスして、右上の「Regist」からアカウント登録しましょう。
アカウント登録が完了したら、Vuforiaを利用するのに必要なツールをダウンロードします。2019年10月現在ではAndroid、iOS、UWP、HoloLens用のツールをダウンロードすることが可能です。
各種ツールを利用するにはライセンスが必要であり、デベロッパーサイトでライセンスを発行できます。スタータープランであれば無料でアプリを利用できるのがポイント。
また、デベロッパーサイトではARマーカーを登録するためのターゲットマネージャーもあります。データベース単位で管理できて、その中に画像やタイプなどを登録しましょう。
後はVuforiaのツールをインストールして、指示に従ってライセンス認証やインポートなどをします。興味がある開発者の方は試しにVuforiaをUnityで体験してみることがオススメです。
VuforiaをUnityで使うには?
Vuforiaを利用するにはまず、Vuforiaのデベロッパーサイトにアクセスしてアカウントします。登録が完了したらデベロッパーサイトでライセンスキーを入手しておきます。
次にUnityを公式サイトからダウンロードして、インストール時にVuforiaのコンポーネントをインストールします。完了したらプロジェクトを作成します。
後はアプリで利用するマーカーをVuforiaのデベロッパーサイトで登録し、データベースをダウンロードしてUnityのプロジェクトに組み込みます。
細かい手順が気になる人は「AR/VR開発をUNITYでやろう」を参考にしてください。
Vuforiaで簡単にAR開発
Vuforiaはマルチデバイスに対応したAR開発プラットフォームであり、Unityと一緒に活用することで簡単にAR開発できます。ARを活用したアプリ開発に興味がある人は、Vuforiaを利用してみることがオススメです。
Vuforiaでできること
さまざまなARアプリを開発した実績のあるVuforiaには「オブジェクトの認識」と「地面や床にコンテンツを配置」という機能があります。
オブジェクトの認識
Vuforiaにより開発したアプリはオブジェクトを認識して、関連したコンテンツを表示させることが可能です。オブジェクトの状態や情報を簡単にチェックできます。
地面や床にコンテンツを配置
カメラやセンサーで地面を検出することで、ARコンテンツを床に配置できるのもVuforiaの特徴です。現実世界に適した形でコンテンツを閲覧できます。
Vuforiaの使い方、活用事例の紹介
ゲームだけでなく多分野でVuforiaを活用したアプリは提供されています。例えばPTCがコミュニケーションを支えるために開発したのが「Vuforia Chalk」です。
遠く離れたいろんな場所からユーザーが同じ環境に参加して、チョークによって現実の物体に描けます。チョークで情報を伝えることで言葉を利用するよりもスムーズにコミュニケーションできるものです。
例えばお年寄りにパソコンの使い方を教える場合、言葉を使うよりも図や表現で示すほうが伝わりやすくなります。手順や方法を説明するには実際に情報を現実に表現するほうが便利。
「Vuforia Chalk」はiPhoneやiPad、iPod Touchで利用でき、iOS11以上のバージョンで動作します。今後は他のスマートフォンやスマートデバイスにも対応する予定です。
スマートフォンやタブレット向けのARアプリを容易に開発できるのがVuforiaです。多数の企業がVuforiaでアプリを開発した実績があり、信頼性や機能性が高いことが分かります。
ARアプリの開発を検討している人が知っておくべきVuforiaの使い方と活用事例を4つを別ブログで紹介しています。
- 3Dキャラを投影できる「Star Wars」
- 物体を認識できる「Vuforia View」
- 空間に描ける「Vuforia Chalk」
- 実世界を動かす「Reality Editor」
まとめ
ONETECHも2019年4月よりPTC IoT/AR パートナープログラムの認定パートナーとして活動しております。ベトナムでオフショア開発でのVuforiaの活用実績も増えておりますので最新情報などお気軽にお問い合わせください。
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PTCスマートフォンやタブレットなどのARアプリを開発するのに便利なライブラリがVuforiaです。「ライブラリを活かして簡単にARアプリを作りたい」と考える人にVuforiaを勧めます。
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ONETECHのVR/AR/MR開発
ONETECHは、2015年創業当初からベトナムオフショアでAR開発に力を入れています。現在ベトナムでのAR開発分野において最も開発実績のある企業の一つとなっています。
ARは現実世界にCGなどをスマートグラス越しに重複表示させることで現実を拡張させる技術です。ARも数年前から存在する技術ですが2016年のPokémon GOによって広く知られるようになりました。弊社も2016年からARと位置情報に連動したゲームアプリの制作いたしました。今後はARだけでなくMR(Mixed Reality: 複合現実)として、(自動車産業をはじめとしたさまざまな産業への活用や、コンタクトレンズ、網膜投影といった新技術、HoloLensなどのデバイスの進化によりさらに市場が発展していきます。
AppleやGoogleから登場したARフレームワーク[ARKit], [ARCore]などで、実現が難しかった3D空間を認識するARアプリ開発が容易になりました。 ONETECHでもARフレームワークを利用して様々なAR開発しています。
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