こんにちは、ONETECHの和田です。
Unityについては、周知の通りゲーム開発で多くのエンジニアに使われています。世界規模での利用者数は600万人を超えました。
このように多くのエンジニアから愛される理由は、エディタの中でゲームの操作や表示を確認できてトライ&エラーがスムースにできて、ノンプログラムでもゲーム開発ができてしまうことが挙げられるでしょう。
また、画像処理、画像解析の需要は年々高まっています。画像認識のOpenCVでの開発に注目が高まっています。
まずは、どのようなことが実際に行えるのか、その実力と魅力について理解を深める為、基本的概要と活用事例についてご紹介します。
クリエイターを虜にする「Unity」と「OpenCV」の実態と魅力について
UnityとOpenCVの基本をおさらい
UnityやOpenCVが多くのエンジニアに注目されている理由はなんなのでしょうか?理解を深めるためにも、まずは基本をおさらいしましょう。
Unityとは
ユニティ・テクノロジーズ社が提供しているゲーム機やスマホ向けのゲームを開発するためのエンジンのことをいいます。
3Dゲームの開発を手軽なものにするエンジンで有名ですが、2Dにも対応。世界では600万人以上を超えるエンジニアが利用しています。
ゲーム開発者以外にも、アプリケーションエンジニアやクリエイターの可能性を広げてくれる画期的なゲーム開発プラットフォームとしても有名です。
開発したゲームは、WindowsやMac、iOSのデバイスだけではなくて、PlayStation 3/4/、Xbox 360、Wii Uなどのコンソールゲームなどにも活用することができます。マルチプラットフォームに対応していて移植性が高いため、エンジニアから支持を得ているのです。
また、アセットストアが充実しています。ゲーム開発で必要なプログラミング言語「C」「C++」は必要なくて、「Javascript」「C#」「Boo」を扱うので、ノンプログラミングで開発することができます。
OpenCVの概要
Intelで開発をされましたが、ロボティクス関連の開発を行っているWillow Garageに引き継がれ、現在はコンピュータの技術開発を手掛けるItseezによって開発が進められています。
コンピュータで画像や動画を処理するためのさまざまな機能が実装されていて、非常に便利です。
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BSDライセンスで配布されているため、誰でも利用することができます。主な機能は下記に記載する通りですが、物体認識(顔認識)は有名でしょう。
【主な機能について】
フィルター処理・行列演算・オブジェクト追跡、領域分割、カメラキャリブレーション、特徴点抽出、物体認識、機械学習、パノラマ合成、コンピュテーショナルフォトグラフィ・GUI
Unityの活用事例
世界のクリエイターから注目を集めているUnityですが、実際にどのような事例で活用されているのかを紹介します。
VRによるトレーニングプログラム
スウェーデンを拠点に置く大手建設会社Skanskaでは、従業員のトレーニングプログラムとしてバーチャルリアリティでのトレーンングの実現に成功。
VR上でのトレーニングを従業員に受講させることによって、労働災害に対する意識を高めて事故発生数の減少、生産性の向上を目指しています。
ゲームやオリジナルアートなどのエンタープライズなものだけではなくて、建築業などにも活用され始めています。建設途中のマンションの内装を確認できるVRモデルハウス体験も建設業界では話題です。
インスタレーション作品
2017年に仙台で公開されたインスタレーション作品のBAKERU。東北の文化の中でも人気の「なまはげ」「鹿踊」「加勢島」「早乙女」など4種類の伝統行事をモチーフにしたオリジナルアート作品が子供たちに向けて公開されました。
スクリーンの前でお面を付けると、自分のシルエットが、それぞれの神の使いの姿としてアニメーションで映し出されます。映像の新しい可能性として、BAKERUは大きな注目を集めました。
OpenCVの活用事例
画像処理で利用する関数が多数含まれているフレームワークと言われてピンと来る方は少ないと思いますが、多くの人に愛用されているアプリなどにOpenCVは活用されています。
顏認証システムを利用した自撮りアプリ
肌の補正かかり綺麗に映ると評判の自撮りカメラ「SNOW」。全世界で2億7,000万件、日本国内でも3,500万件のダウンロード数を誇る大人気のアプリケーションです。
顔認証システムを活用することによって、自動的に加工・合成することができます。カワイイ自撮り写真が撮れるとして、中学生・高校生を中心とした女性から人気を集めているアプリです。LINEも出資するほど注目を集めています。
顏認証を採用したセキュリティロック
パスワード入力によるロック解除よりも早く認証されるとして、人気が高まってきています。2016年度からSmart Lockは登場しましたが顏認証の精度は年々上がってきていて、大きな注目を集めています。
まとめ
UnityやOpenCVの魅力や可能性を理解していただけたでしょうか?世界中のクリエイター達が注目している開発エンジンを利用することができれば、ノンプログラミングで、エンタープライズな作品を作り上げることができます。
ゲームやオリジナルアートに留まらず、建設業や製造業などでの活用も前向きに考えられています。今後の日本のビジネスを大きく変える予感がする開発エンジンに、今後も目が離せません。
このように、さまざまな可能性がある開発エンジンのため、興味をお持ちの方は利用してみて下さい。
AI(人工知能)システム開発| 信頼第一のONETECH
ONETECHは2013年にスタートしました。将来のAI社会に向けて、受託開発だけでなく、自社サービス開発またR&DセンターでAI研究開発に積極的に取り組んでいます。
またベトナムのAI開発の第一人者とのパートナーシップにより、オープンAPIだけではなく、スクラッチ型のAI開発を実現しています。
ONETECHは、将来の各業界にイノベーションをもたらすAI活用をR&Dチームにおいて日々研究開発しています。
弊社でもHoloLensなどの先端デバイス、AI(人工知能)での画像認識技術、OpenCV、WebRTCを使った通信技術、ARKitなどの先端ARフレームワーク、クラウドネットワークで負荷分散技術、ハイポリゴンでの3DCG技術などとVR、AR、MR、SRがあいまって進化を続けています。
最後にONETECH ASIAはOpenCVをカスタマイズして独自の開発を承っておりますのでお気軽にご相談ください。