2020年に発売したMeta Quest2から早3年。ついに新機能・新スペックを搭載した「Meta Quest3」の発売がスタートしました。しかし、Meta Quest2との違いやグレードアップしたポイントが分からないため、購入すべきか迷っている方もいるはずです。
そこでこの記事では、Meta Quest3の特徴を詳しく解説します。また、おすすめのゲーム・アプリも解説しているので、デバイス導入の参考にしてみてください。
Meta Quest3とは?
Meta Quest3は、マークザッカーバーグが率いるMeta社(元Facebook社)が提供するVR・AR・MRを楽しめるXRヘッドセットデバイスのことです。2016年3月に販売がスタートしたOculus Riftから始まり、当デバイスで4世代目を迎えます。
両手持ちのゲームパッドを使って、体を動かしながらゲームを楽しめるのはもちろん、MR(複合現実)を体験できるのが特徴です。ハイエンドスマホ並みのスペックをもつ高性能なデバイスということもあり、2023年に登場するヘッドセットの中でも高い注目を集めています。
もし、XRデバイスを用いたアプリ・サービス開発を検討しているのなら、VR・AR・MRといったXR向けのアプリ開発実績をもつONETECHまでご相談ください。開発実績を以下のページに掲載しております。
Meta Quest3の発売日
Meta Quest3は、2023年10月10日に発売がスタートしました。Meta公式サイトのやAmazonといったECサイトはもちろん、家電量販店で購入可能です。
また、当デバイスには能力の異なるモデルが販売されています。また、複数のアクセサリーも同時に販売がスタートしました。各モデルの参考価額を以下に整理します。
参考価格 | |
本体 128GB | 74,800円 |
本体 512GB | 96,800円 |
携帯ケース | 10,450円 |
充電ドック | 19,580円 |
ストラップ(バッテリーなし) | 10,450円 |
ストラップ(バッテリーあり) | 19,580円 |
シリコン接顔部 | 5,940円 |
Meta Quest3は、複数あるVRヘッドセットデバイスの中でも、比較的安価に購入できるのが特徴です。詳しくは後述する「他デバイスとの違い」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
Meta Quest3のスペック
Meta Quest3の性能情報の参考として、スペック情報を以下に整理しました。
項目 | Meta Quest3 | Meta Quest2 |
メインメモリの容量(RAM) | 8GB | 6GB |
内部ストレージ容量(ROM) | 128GB or 512GB | 128GB or 256GB |
チップセット | Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 1 |
ディスプレイ | 液晶パネル | 液晶パネル |
レンズ解像度(片目) | 2,064×2,208ピクセル | 1,832×1,920ピクセル |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
水平・垂直の視野角 | 水平110°、垂直96° | 水平90°、垂直90° |
フェイス/アイトラッキング | 非対応 | 非対応 |
パススルー | およそ400万画素(カラー) | 不明(モノクロ) |
バッテリー容量・時間 | およそ5,060mAh(最大2.2時間) | およそ3,640mAh(最大2.0時間) |
本体重量 | およそ515g | およそ503g |
Meta Quest2と比べて、全体的なスペックがグレードアップしていると分かります。中でも特筆すべき項目を以下に整理しました。
- メインメモリ・内部ストレージの容量アップにより、保存の幅が広がる
- レンズ解像度アップによって、より鮮明な映像を体験できる
- 視野角の向上によって、よりリアルな映像を楽しめる
また、グラフィックの処理に欠かせないチップセットが、Qualcomm Snapdragon XR2 Gen1から、Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2にグレードアップしたのもポイントです。鮮明な映像体験に必要なスペックを網羅したデバイスを、ぜひ体験してみてください。
他デバイスとの違い
より詳しくMeta Quest3の特徴を知っていただくために、他デバイスとの違いを整理しました。
項目 | Meta Quest3 | VIVE XR Elite | PICO 4 |
価格 | 74,800円(128GB) | 179,000円(128GB) | 41,000円(128GB) |
メインメモリの容量(RAM) | 8GB | 12GB | 8GB |
内部ストレージ容量(ROM) | 128GB or 512GB | 128GB | 128GB or 256GB |
レンズ解像度(片目) | 2,064×2,208ピクセル | 1,920×1,920ピクセル | 2,160×2,160ピクセル |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz | 90Hz |
水平・垂直の視野角 | 水平110°、垂直96° | 最大110° | 105° |
フェイス/アイトラッキング | 非対応 | 対応 | 対応 |
パススルー | およそ400万画素(カラー) | 不明 | 不明(カラー) |
バッテリー容量・時間 | およそ5,060mAh(最大2.2時間) | およそ7,200mAh(最大2.0時間) | およそ5300mAh(最大3.0時間) |
本体重量 | およそ515g | およそ625g | およそ600g |
Meta Quest3は何ができる?体験できることを紹介
Meta Quest3で体験できるのは、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)の3種類です。すべての技術をまとめてXRと呼び、MetaではXRの技術を使ったサービスをふんだんに体験できます。
主な特徴を3項目に分けて整理しているので、何ができるのか知りたい方は、気になる項目をチェックしてみてください。
①MR(複合現実)を体験できる
Meta Quest3では、新たにMR(複合現実)の機能を楽しめます。
MRとは、現実世界に3Dモデルを反映する技術のことであり、文字どおり現実と仮想世界を複合した技術を楽しめるのが特徴です。例えば、次のサービスを利用できます。
- 現実世界のエリア内にキャラクターやゲーム画面を表示する
- 現実世界に疑似モニターを反映する
まるで映画に登場するような未来的な表現を楽しめるのがXRヘッドセットの魅力です。新しい映像表現を楽しみたい方は、ぜひMeta Quest3を購入してみてください。
②よりリアルなゲームを楽しめる
Meta Quest3は、前バージョンよりも性能が1.2倍近く向上しているのが特徴です。画質や画像・映像処理のスピードが増しているため、よりリアリティあふれる映像体験・ゲーム体験を楽しめます。
現実とゲームの差を埋める高画質な表現を体験したいのなら、Meta Quest3の画質が必要不可欠です。
③フィットネス・ストリーミングを楽しめる
XRの技術を活用すれば、ゲームだけでなくフィットネスやストリーミングを楽しめるようになります。
例えば、現実世界の様子を見ながらフィットネスを楽しめるのが特徴です。自身の体の動きやまわりの様子が分かるため、安全にフィットネスを楽しめるでしょう。
また、疑似空間上にブラウザを表示して動画をストリーミング再生できるのもXRの魅力です。仕事や家事をしながら、手放しでストリーミング動画等を楽しめます。
Meta Quest2との違い
中には、Meta Quest2と3のどちらを購入すべきか迷っている方もいるでしょう。確かに、最新版が登場したことにより旧版が値下げになりました。
そこで、2と3の違いを3つのポイントに分けて紹介します。購入デバイスのバージョンに迷っているのなら、比較検討の参考にしてみてください。
①デザインを一新
Meta Quest3は、2と比べてスリムなデザインへと変化しています。外観がコンパクトな見た目になっているため、頭・首への負担を減らせるのが魅力です。
また、本体が小さくなったことに加えて、固定用のベルトを大きくしてフィット感のあるデザインに変更してあります。コントローラーも、より手持ちしやすい形状へとデザインが一新されているのが特徴です。
②処理能力UP
Meta Quest2と3では、処理能力に大きな違いがあります。メインメモリであるRAMの容量が大きくなっているのはもちろん、内部ストレージであるROMの容量が2倍になっています。
また、本体チップ(SoC)のバージョンがGen1からGen2へとバージョンアップしているのが特徴です。GPUの性能が2.5倍も向上しているため、よりリアルな映像体験を楽しめます。
③カスタマイズ性UP
Meta Quest3は、ヘッドセットのカスタマイズ性にもこだわりがあります。
ヘアスタイルや頭の形に合わせてヘッドセットのサイズを調整できるほか、専用ストラップを購入することによって、より安定感のある使い心地を体感できるのが魅力です。専用アクセサリーも豊富に販売されているため、本体と一緒に購入してみるのはいかがでしょうか。
Meta Quest3のおすすめゲーム・アプリ
Meta Quest3でコンテンツを楽しみたい方向けに、おすすめのゲーム・アプリを3つ紹介します。コンテンツを楽しむために、導入を検討してみてください。
First Encounters|ゲーム
First Encountersは、MR技術を活用したミニゲームです。かわいいキャラクター達を救出していくというシンプルなゲームであり、特典の高さを競い合います。
現実世界がそのままステージになるため、MR技術を体験したい人におすすめのゲームです。
BAM|ゲーム
BAMは、複数人で競い合うマルチプレイヤー型のバトルゲームです。複数のゲームが用意されており、MR技術を使いながらかわいいキャラクター達を操作していきます。
全年齢対象のゲームであり、友人や家族でMR技術を楽しみたい人におすすめのゲームです。
LES MILLS BODYCOMBAT|フィットネス
LES MILLS BODYCOMBATはMeta Quest3上でフィットネスを楽しめるホームトレーニングアプリです。ゲーム感覚でトレーニングを体験できるため、継続しやすいアプリだといえます。
体を動かしながらXRデバイスを楽しみたい方におすすめのフィットネスアプリです。
新しくMeta Quest3を持つべき?
結論として、Meta Quest2よりも高性能な映像体験を楽しみたいのなら、新しくMeta Quest3を持つべきです。
映像の高画質化、高性能処理に対応したXRデバイスであり、フィットネスやストリーミングなど、日常生活の一部としても利用できます。Meta Quest2に比べて価格は高くなっていますが、その分だけさまざまなポイントがグレードアップしているため、この機会にMeta Quest3を購入してみてはいかがでしょうか。
Meta Quest3紹介動画や実績
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おわりに
2023年10月10日に発売されたMeta Quest3は、これまで以上に日常使いしやすいXRデバイスとして人気を集めています。フィットネスやストリーミングを楽しめることも含めて、生活の一部として活用できるのが魅力です。
そして中には、Meta Quest3向けのXRアプリを提供したいと考える方もいるでしょう。それなら、VR・AR・MRといったXR向けのアプリ開発実績をもつONETECHまでご相談ください。開発実績を以下のページに掲載しております。
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VR/ARコンテンツ開発を始めさまざまなシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発をベトナム オフショアで開発しています。ベトナムのXRトップ企業として紹介されています。
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