XR開発企業が解説!Apple vision pro OSアップデート

2024年6月11日、Appleは Vision Pro OSのメジャーアップデートについて発表しました。

今回「visionOS 2」が2024年秋の提供が予定されています。

この記事ではApple Vision ProのOSアップデートについてまとめています。ぜひ参考にしてください。

Apple Vision Pro OSとは?

Apple Vision Pro OSとは?

Apple Vision Proは、空間コンピューティングに特化したゴーグル型のXRヘッドセットデバイスです。

米国で発売されていたApple Vision Proですが、今回新たに8か国でApple Vision Proの販売が決まりました。日本での発売は6月28日になります。

Apple Vision Proの他社とのスマートグラスやVR型ゴーグルヘッドとの違いは、軽量化されたボディ、リッチなXR体験を没入して体験できる点です。

Apple Vision Proの詳細は、次の記事を参考にしてください。

▼Apple Vision Pro 記事

Apple Vision Proは世界初の空間コンピューティングに適した専用OS「visionOS」を搭載しています。

今回visionOSで初のメジャーアップデート「visionOS 2」が発表されました。

visionOS 2の新機能

この章では「visionOS 2」で追加された各種機能や改善点をまとめました。

本記事では、appleから投稿されている下記プレスリリースを参考にしています。

記事 visionOS 2、Apple Vision Proに新しい空間コンピューティング体験を提供

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/visionos-2-brings-new-spatial-computing-experiences-to-apple-vision-pro/

●フォトのアップデート

<引用画像:apple

「visionOS 2」では写真を3D表示できる機能が追加されます。今回のアップデートで、Apple Vision ProとiPhone15 Proで撮影された空間フォトや空間ビデオを体験することができます。

従来のフォトと異なり、空間フォトという奥行きのある映像を体験することができ、圧倒的な没入を感じることができます。

●ジェスチャ操作の追加

<引用画像:apple

Apple Vision Proではジェスチャーを使うことによって、デバイスの操作を行っていました。

「視線を上に向けてタップ」するジェスチャーや「右上のクラウンを押し込む」ジェスチャーなど手間がかかったジェスチャーも今回のアップデートによって、手のみのジェスチャーで完結できるようになります。

●仮想ディスプレイの強化

●仮想ディスプレイの強化

<引用画像:apple

Macとvision Proを接続してPC画面をバーチャルディスプレイで操作できる「仮想ディスプレイ」の機能が強化されます。

仮想ディスプレイが超ワイドディスプレイに対応し、4Kディスプレイの画質でディスプレイを操作することが可能です。

●トラベルモードの強化

Apple Vision Proでは移動中の乗り物中で使える「トラベルモード」があります。従来の「トラベルモード」では航空機のみ対応していました。

「visionOS 2」から電車でもトラベルモードに対応するようになりました。

●開発者向けの新規API

vision Pro向けの開発者ツールが3つ提供されます。

1.TabletopKit API

2.Enterprise API

3.Volimertric API

「TabletopKit API」は、机などの上に設置するアプリを作りやすくするAPIです。

一方「Enterprise API」と「Volimertric API」は企業向けのアプリの開発に特化したAPIです。

●空間ビデオの拡充

<引用画像:apple>

空間ビデオよりプレレベルに展開するためのフォーマットが解放されます。

キャノンからEOS R7向けに空間ビデオに対応した新型レンズの発売が予定されています。

また空間ビデオの編集はFinal Cut Proで編集可能になり、作成した動画はVimeoにアップロードして配信することができます。

●Apple Immersive Videos

3D映画を視聴する

<引用画像:apple>

Apple TV+で配信されているVision Pro専用動画があります。

「Apple Immersive Videos」の規格

・3Dオーディオに対応していること

・180度8Kの高画質で体験することができること

Apple Immersive Videosの規格に対応したコンテンツが今後さらに配信されることが決まりました。

今後Apple Immasive Videosの規格にあう動画制作のために下記機能が整備されます。

・Blackmagic Designのカメラで撮影

・Davinci Resolveで編集

・Appleが提供する圧縮ツールで動画を出力するパイプライン

●Safariでのイマーシブなコンテンツ体験

Safariでは、ユーザーは環境の中で、YouTube、Netflix、Amazonなどの人気サイトのものを含むビデオを視聴できます。

ページをスクロールする際に、ユーザーがパノラマ写真をタップすると、画像がユーザーを取り囲み、イマーシブな体験が得られます。

またユーザーがマルチタスクをしているとき、Siriにウェブページのコンテンツを読み上げてもらうことで仕事の効率をあげることができます。

●マインドフルネスアプリにおける視覚とサウンドが提供する新機能

マインドフルネスアプリをユーザーが使用する際、ユーザーの呼吸パターンに反応するダイナミックな視覚的アニメーションとサウンドを提供する、「呼吸に合わせる」と呼ばれる新機能が追加されました。

Apple Vision ProのOSアップデートのやり方

Apple Vision ProのOSアップデートのやり方

この章では「visionOS」のアップデート方法をまとめました。

こちらの方法は、Appleが投稿しているApple Vision ProでvisionOSをアップデートするのページを参考にしています。(公開日:2024年6月24日)

記事 Apple Vision Pro で visionOS をアップデートする

https://support.apple.com/ja-jp/118481

visionOSを自動的にアップデートする方法

手順①「設定」を選択する。

手順②「一般」を選択する。

手順③「ソフトウェアアップデート」を選択する。

手順④「自動アップデート」を選択します。

手順⑤「visionOS アップデート」をオンにします。

手順⑥「Security Responses & System Files」(セキュリティ対応とシステムファイル) をオンにします。

注意

visionOS の自動ソフトウェアアップデートは、Apple Vision Pro の充電中に Wi-Fi に接続され、ロックされていればダウンロードされてインストールされます。

visionOSを自動的にアップデートして、選択したときのみインストール方法

手順①「設定」を選択する。

手順②「一般」を選択する。

手順③「ソフトウェアアップデート」を選択する。

手順④「自動アップデート」を選択します。

手順⑤「visionOS アップデート」をオンにします。

手順⑥「Security Responses & System Files」(セキュリティ対応とシステムファイル) をオンにします。

手順⑦「自動ダウンロード」で「visionOS アップデート」をオンにします。

手順⑧「自動インストール」で「visionOS アップデート」をオフにします。

注意

visionOS の自動ソフトウェアアップデートは、Apple Vision Pro の充電中に Wi-Fi に接続され、ロックされていればダウンロードされてインストールされます。

visionOSアップデートを手動で確認する方法

手順①Apple Vision Pro をバックアップします。

手順②「設定」を選択します。

手順③「一般」を選択します。

手順④「ソフトウェアアップデート」の順に選択します。

手順⑤その時点でインストールされている visionOS のバージョンと、アップデートが提供されているかどうかが表示されるので、確認します。

手順⑥アップデートが利用可能な場合は、「ダウンロードしてインストール」または「今すぐインストール」をタップします。

注意①

Apple Vision Pro のパスコードの入力が必要になることがあります。

注意②

アップデートをインストールする準備が整うと、Apple Vision Pro を外すように求める警告メッセージが表示されます。

Apple Vision Proがアップデートされない場合

手順①「設定」を選択します。

手順②「ストレージ」を選択し、空き容量を確認します。

アップデートをダウンロードしてインストールするための空き容量が不足している場合、自動的に容量の確保が試みられます。

手順③インターネットの接続状況を確認します。

注意

アップデートのダウンロード中も通常通りに Apple Vision Pro を使えますが、その分遅くなります。

ダウンロード速度を向上させるために、ほかのコンテンツをダウンロードするのは避けてください。

最新のvisionOSがインストールできない場合

それでも最新バージョンの visionOS をインストールできない場合は、アップデートを削除してから、もう一度ダウンロードしてみてください。

手順①「設定」を選択します。

手順②「ストレージ」を選択します。

手順③アプリのリストの中からアップデートを探します。

手順④アップデートをタップします。

手順⑤「アップデートを削除」をタップします。

手順⑥「設定」を選択します。

手順⑦「一般」を選択します。

手順⑧「ソフトウェアアップデート」を選択します。

手順⑨もう一度アップデートします。

まとめ 

最新の Apple Vision Pro デバイスでアプリケーションを開発する契約を引き継ぎました
最新の Apple Vision Pro デバイスでアプリケーションを開発する契約を引き継ぎました

いかがでしたか?この記事ではApple Vision Proの初メジャーアップデート「visionOS 2」で追加される新機能やvisionOSのアップデート方法をまとめました。

日本でも6月28日より販売になったApple Vision Pro。そのvisionOS初のメジャーアップデートが2024年秋に提供されます。

提供されてもすぐにOSのアップデートを実施せず、他のApple Vision Proユーザーの情報を見て確認してから「visionOS 2」へのアップデートを行いましょう。

もし「visionOS 2」へのアップデートなどで困ったことがありましたら、ぜひONETECHにご相談ください。

またONETECHでは多くのXRコンテンツや3Dデータの制作実績があります。下記にONETECHにおけるXR開発や3Dデータの制作実績などをまとめました。参考にしてください。

▼XR(AR/VR/MR)制作実績

▼3Dデータ制作実績

3Dデータの制作・取り扱いでお困りのことがありましたら、ぜひONETECH にご相談ください。

ほかにもONETECHはベトナムオフショア開発で受託開発も請け負っております。幅広い分野で開発してきた実績がありますので、ソフトウェア開発のご相談はぜひOne Technology Japanへお気軽にお問い合わせください。

https://onetech.jp

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