Apple Vision Proは2024年2月2日にApple社から販売されたゴーグル型のXRヘッドセットデバイスです。
この記事ではApple Vision Proでどのようなことができるのか、Apple Vision Proを使うことができるネイティブアプリはどんなものがあるのかまとめました。参考にしてください。
Apple Vision Proとは?
Apple Vision Proは2024年2月にApple社から発売されたXR型ヘッドセットデバイスです。
VR型ゴーグルヘッドやスマートグラスは他社からも販売されていますが、Apple Vision Proは軽量化した端末で、XRの表現も体験できるというAppleが力を入れて開発した注目のデバイスです。
●Apple Vision Proの端末スペック
Apple Vision Proの端末スペックは次の表の通りになります。
端末 | Apple Vision Pro |
価格(256GB~) | 3,499米ドル~(日本円約50万円) |
発売日 | 2024年2月2日(アメリカ時間) |
OS | Vision Pro |
デバイス | 軽量化に成功(バッテリーを外付けに) |
バッテリー持続時間 | 最大2時間 |
ディスプレイ | マイクロOLEDディスプレイ |
オーディオ | デュアルオーディオドライバーポット |
リアルタイムセンサー | 高速カメラ、環状LED、視線追跡トラッカー |
チップ | M2、R1のデュアルチップを搭載 |
▼公式サイト Apple Vision Pro
https://www.apple.com/apple-vision-pro/
Apple Vision Proに搭載されているVisionOSは、世界初の空間コンピューティングに適したOSです。
Apple Vision Pro でどんなことができるのか?
Apple Vision Proでは、次のようなユーザー体験ができます。
●リッチな没入映像体験
3D動画や大画面スクリーンでの視聴体験が可能になります。音響も立体音響で映画や音楽を体験することができ、映像、音響の両方で高い没入感を演出することが可能です。
AppleVisionProによって、ユーザーは新たなエンターテインメント体験をすることができます。
●3D写真対応
Apple Vision Proに搭載されているカメラを使用して、「空間写真」と「空間動画」の撮影が可能です。
また空間動画はApple HEVC Stereo Videoというフォーマットを使用しています。
Apple HEVC Stereo Videoの特徴は、3D対応動画では立体視が可能で、2Dの動画では通常の動画のように視聴することが可能なフォーマットです。
●生体認証では新たに虹彩認証も追加
Appleは生体認証を指紋認証と顔認証で対応していたが、VisionProでは虹彩認証を新たに追加しました。
●デジタルクラウン機能によるバーチャル空間への没入度を調整可能
Apple Vision Proの右上にあるデジタルクラウンと呼ばれるダイヤルを回すと、イマーシブモードを調整することができます。
現実とCG映像が重なり合う混合現実から、完全な仮想環境までシームレスに切り替えることが可能です。
これはユーザーがApple Vision Proを被って動いたときに、人とモノが衝突するのを防ぐための機能としての側面もあります。
Apple Vision Proが接続できるアプリ
Apple Vision Proで利用できる業務向けアプリは下記の種類があります。一部抜粋して、紹介します。
●業務用アプリ
アプリ名 | コンテンツ |
Box for Apple Vision Pro | 没入的な作業環境の提供 |
MindNode Next | ドキュメントはiCloudを使用してMindNode自体で直接管理される |
OmniFocus | タスク管理ソフトウェア |
OmniPlan | 仕事管理アプリ |
Microsoft 365 | Office製品 |
Fantastical Calender | カレンダーアプリ |
●ストリーミングアプリ
アプリ名 | コンテンツ |
Disney+ | Disney +で配信中の映画やドラマの視聴が可能 |
IMAX | IMAXによる没入感のある映画体験が可能 |
Max | ヒット映画やシリーズ、オリジナル番組、ニュース、スポーツ中継などを用意 |
Apple TV | AppleTVに配信中の映画やドラマの視聴が可能※1 |
Apple Music | Apple Musicの音楽の視聴が可能 |
Paramount+ | CBS、SHOWTIME®、パラマウント・ピクチャーズ、MTVE、ニコロデオン、コメディ・セントラル、Miramaxなど視聴可能 |
Sling TV | 米国で最高の国際ストリーミング サービスで、スペイン語、ヒンディー語、アラビア語などの番組を提供 |
NBC | 米3大ネットワークのひとつ。ニュース番組を放映 |
CBS | 米3大ネットワークのひとつ。ニュース番組を放映 |
Peacock | アメリカのVODサービス |
※1: Appleは3D映画150本以上あり、『DUNE/デューン 砂の惑星』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』など有名タイトルも配信中。
●スポーツアプリ
アプリ名 | コンテンツ |
NBA | プロバスケットボールリーグ |
MLB | メジャーリーグベースボール |
NBC Sports | NBCのスポーツ中継製作部門 |
ESPN | アメリカのスポーツ専門チャンネル |
Red Bull TV | アクションスポーツ動画やライブ配信が見放題のアプリ |
FOX Sports | 米メディアFOXのFOXスポーツメディアグループの部門 |
PGA TOUR Vision | 米国プロゴルフツアーのプレイが視聴可能 |
●Web会議アプリ
アプリ名 | コンテンツ |
ZOOM | Web会議サービス |
Assists | 教育用MRアプリ |
Teams | Web会議ツール |
Webex | ビデオ会議アプリケーション |
●エンタメ/ソーシャルネットサービス系アプリ
アプリ名 | コンテンツ |
TikTok | 動画に特化したソーシャルネットワーキングサービス |
HoloModels | ARで楽しめるデジタルフィギュアアプリ |
Rec Room | VRソーシャルゲーム |
2024年3月時点でApple Vision Proで使えない人気アプリ
下記有名アプリはネイティブアプリ対応が今のところ発表されていませんが、YouTubeは今後VisionOS対応のネイティブアプリが登場する予定と公式に発表しています。
Apple Vision Proで使えるアプリなのか、また公式が提供しているネイティブアプリか他社が制作したサードパーティーなのか確認してからApple Vision Proを使用しましょう。
アプリ名 | コンテンツ |
YouTube※2 | オンライン動画共有プラットフォーム |
Netflix | ストリーミング配信アプリ |
Spotify | 音声配信アプリ |
Metaが所有する写真・動画共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス |
※2: Vision Pro版アプリの用意は、ロードマップ上にあると発表している
日本のスタートアップから提供されているVision OSローンチアプリ
いくつかの日本のスタートアップからもApple Vision Pro専用のアプリを提供しています。
会社名 | アプリ名 |
ホロラボ | 空間ペイントアプリ「Spatial Paint」 |
MESON | 天気体感アプリ「SunnyTune」 |
Curiosity | 没入型アトラクション「In Wonder (邦題:ロイと魔法の森)」 |
palan | ノーコードAR作成アプリ「palanAR for Vison」 |
チームビューワー | リアルタイム・アシスタンス・アプリ『TeamViewer Spatial Support』 |
TOPPAN | 高品質/高精細映像を体感できる「Meet Japan!アプリ」「Natural Windowアプリ」 |
STYLY | 空間レイヤープラットフォーム「STYLY for Vision Pro」 |
▼参考記事 日本ローンチアプリ VisionOS
https://note.com/graffity/n/n549277e49bef
Apple Vision Proの購入方法
注意①
2024年3月時点で、Apple Vision Proは日本で販売されていません。Apple Vision Proを使用する場合、アメリカで購入する必要があります。
注意②
Apple Vision Proは、アメリカのAppleIDが必要です。
(日本のAppleIDは対応していません)
まとめ
<引用画像 :Apple Newsroom >
いかがでしたか?この記事ではアメリカから登場した空間コンピューティングに適したXR型ヘッドセットデバイスApple Vision Proでどのようなことができるのかをまとめました。
Apple Vision Proは空間の制限をなくし、人間の活動範囲を拡張する新たなツールと言えるでしょう。
今後Apple Vision Proが普及していけば、場所の制限がなくなります。例えば、パソコンを持ち歩く必要もなくなり、TVの場所を定位置にセットする必要もなくなります。
まだ日本ではApple Vision Proは正式に発売されていませんが、今後私たちの生活に大きく影響してくるのは間違いないでしょう。
今後XR・VR・ARなどのアプリが当たり前になってきたときのために、今から技術に触れておくのをおすすめします。
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