今回紹介する「Spatial」は、リモートワークなどの活用が期待されるVR会議の技術を活用したシステムです。
VR会議Spatialのシステムによって、私たちの生活にどんな変化をもたらすのか、またVR技術がどのように活用されるのかご紹介いたします。
■目次
- VR会議Spatialとは?
- VR会議Spatialではどんなことができる?
- KDDIも注目しているVR会議Spatialの今後
- まとめ
VR会議Spatialとは?
▼VR会議「Spatial」
Video VR会議Spatial -画像引用:Spatial.io
アメリカの「Spatial Systems, Inc.」は、AR / VRテクノロジーを活用したオンラインコミュニケーティングシステムを開発するスタートアップ企業です。
みなさんは、「VR会議」という言葉をご存じでしょうか。リモートワークが多くなり、チャット会議やオンライン会議が増えてきました。しかし実際に顔を合わせた空気感を感じることができず、仕事がしづらいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
VR会議はその仕事のやりづらさを解消するソリューションで、VRを使って臨場感、没入感を感じられるような新しい会議の形です。
今回はVR会議のシステムを開発している「Spatial Systems, Inc.」の製品「Spatial」についてまとめました。
Spatialは、遠く離れた場所にいるユーザー同士が、デバイスを用いてVR/AR空間を共有し会議を実施するプラットフォームです。
使用できるデバイスは、次の通りです。
- AR (HoloLens, Magic Leap)
- VR (Oculus Quest)
- Mobile apps (iOS, Android)
- Web app (Desktop, Mobile)
VR会議Spatialではどんなことができる?
・Spatialでは、付箋やホワイトボードに書き込みやドキュメントの共有ができる
Spatialは、仮想空間内で付箋やホワイトボードへの書き込みができます。またファイルの共有、ビデオやWebサイトの表示などもでき、現実のオフィスでできることと同じ体験ができ、オンライン会議やチャット会議と異なる魅力があります。
Spatialによって、よりリアルな没入感のある会議が可能になります。
- 3Dモデルでアップロードできるファイルは、(.fbx,.gltf,.glb)
- 2Dファイルでアップロードできるのは、(.images,PDF,videos)
・自撮り画像から簡単に3Dアバターが作成出来る
Spatialは、2Dの顔写真を元にデータを3Dに変換しアバターを作成出来る機能があります。ただアバターを作成するだけではありません。
手の動きや視線の方向などを感知するトラッキング機能によって、アバターと連携するAIが搭載されています。そのためコントローラを操作する必要もありません。
作成したアバターを使って、同僚のアバターとコミュニケーションを取ることも可能です。
VR会議システムは国内外で多く登場し始めましたが、今後Spatial Systems, Inc.がどのようなサービスを提供するのか楽しみですね。
KDDIも注目しているVR会議Spatialの今後
国内にVR会議システムのSpatialに注目している企業があります。
2020年2月、国内大手通信会社のKDDIはSpatial Systems, Inc.とARやVRなど空間コンピューティング を活用したリアリティと高臨場感のあるバーチャルコミュニケーションサービスを提供を目的に提携すると発表しました。
現在KDDIはスマートグラス「NrealLight」を活用した5G✕XR展開を推進しております。
包括パートナーシップの内容として、日本国内におけるNreal LTD.製スマートグラス「NrealLight」を活用したAR会議システム・コミュニケーションサービスの開発を目指すそうです。
(引用:AR TIMES)
KDDIはSpatialとNrealLightを活用して、VRではなくAR会議システム開発を目指しているとのことで、今後どのようなシステムが開発されるか注目していきましょう!
▼スマートグラス「Nreal-Light」に関する記事はこちら
コロナ禍でVR会議システムの問い合わせが急増
ONETECHはベトナムオフショア開発でAR、VR開発に力を入れています。コロナ禍に入りリモートワークをAR・VR技術で実用化していく動きが加速しました。ONETECHでもVR会議、VRオフィスシステム、遠隔支援システムなどの非接触型のコミュニケーションを取るシステムの開発依頼が増加しています。VR会議システム、MR遠隔支作業援システムのご紹介をします。
Oculus Quest/ブラウザ対応でVR会議、VRオフィスシステムをバージョンアップ
ウィズコロナ時代のニューノーマル非接触型コミュニケーションとして期待されているVR会議システム、VRオフィスシステム。2020年7月のセミナーで披露しました。
非常にお問い合わせが多く2020年9月にモックアップのバージョン2を研究開発で制作しました。
Microsoft HoloLens2(ホロレンズ2) 遠隔支援MRアプリデモ
このアプリは作業者と遠隔地にいるエキスパートとリアルタイムで作業の状況を共有することができます。そのため、作業者の知識が乏しい状態でもエキスパートからの遠隔支援でフォローすることで作業を継続することに繋がります。インフラ、製造業、医療などの停止することのできないシステムを持っている現場など流通、物流、倉庫、製造、建設、検品など様々な分野での応用が見込まれます。
まとめ
いかがでしたか?この記事ではVR会議システム「Spatial」をご紹介いたしました。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、国内でリモートワークが加速しました。オンライン会議やチャット会議による、従来と異なる仕事方式はみなさんも苦労したと思います。
VR(AR)会議システムの開発が進めば、場所にとらわれずにリアルな会議ができるでしょう。VR会議が当たり前に行われる日常が来る前に、VRの知識を普段から集めておくと良いでしょう。この記事を参考にぜひVR会議「Spatial」を知り、VRの技術に関心を持っていただけると幸いです。
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ONETECHはベトナムオフショア開発でAR/MR/VRソフトウェアの開発に力を入れています。AR/MR/VRソフトウェアの開発のご相談はぜひOne Technology Japanへお気軽にお問い合わせください。
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