新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり容易に出張や現地に行くことができない状況が続いています。
Microsoft社の「Dynamics 365 Remote Assist」は技術者やエキスパートが現地に行くことなく、遠隔支援で作業者の不安や疑問を解消することに役立てられます。
また、Microsoft HoloLens2を使用することにより更に活用が期待されています。
Dynamics 365 Remote Assistとは
Dynamics 365 Remote Assist は医療やシステム構築の最前線を遠隔支援するソリューションです。
Microsoft Teams と連携することにより、作業者と遠隔地にいるエキスパートとリアルタイムで作業の状況を共有することができます。
そのため、作業者の知識が乏しい状態でもエキスパートからの遠隔支援でフォローすることで作業を継続することに繋がります。
インフラ、製造業、医療などの停止することのできないシステムを持っている現場では活用が期待されています。
従来の画面共有ではスマートフォンやWEBカメラで作業風景を撮影する必要がありましたが、Dynamics 365 Remote AssistではMicrosoft HoloLens2を使用して視野の共有ができるため、片手をカメラに取られることなく、両手の作業を可能にします。
実際には視野の共有を利用した修理や保守、検査、そしてトレーニングの現場で役立てられています。
HoloLens2で遠隔支援するメリット
Dynamics 365 Remote AssistでHoloLens2を使用する利点は視野の共有だけではありません。
空間アンカーやAR空間へのマニュアル固定、音声操作が挙げられます。
空間アンカーとは作業者の視野に矢印や注釈などを固定する機能です。
これによりHoloLens2を使用している作業者は技術者からの指示を的確に理解して対処に当たることができます。
また、マニュアルは必要な時以外にはHoloLens2で見ている視野の横や後ろの空間に置いておくことができるため、作業に集中でき、読む必要ができたときにはすぐに確認しやすくなっています。
加えて両手を作業に使用したまま、音声操作が可能です。
HoloLens2は様々な言語に対応しており、騒音のするような喧騒な環境でも動作します。
Microsoftの支援
昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に当たっている従事者には日本マイクロソフト株式会社がDynamics 365 Remote Assistの特別支援を行なっています。
コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に当たっている全ての方向けには、Dynamics 365 Remote Assistを6ヶ月間の無償提供しています。
また、医療機関に従事している方へはynamics 365 Remote Assistを6ヶ月間の無償提供に加え、Microsoft HoloLens (第一世代) デバイスを無償で貸出しています。
技術者やエキスパートが遠隔地にいる状況のみならず、ソーシャルディスタンスを保つ目的にも活用が期待されます。
ONETECHベトナムオフショア開発での実績
HoloLens2を使ったMR遠隔支援アプリ開発の実績がございます。このアプリはマイクロソフトのホロレンズ2を装着した作業者に遠隔から作業情報を指示、対象物の情報を表示させることができます。
マニュアルの表示や、CGを動かしながら実際の物体に投影することも可能です。
センサーなどのIoTデバイスからの情報の取得も可能です。
作業情報はクラウドサーバーに作業記録として保存されます。
このようなMR業務支援アプリは、流通、物流、倉庫、製造、建設、検品など様々な分野での応用が見込まれます。
【ONETECH】Microsoft HoloLens2(ホロレンズ2) 遠隔支援アプリデモンストレーション
製造ラインでホロレンズとIoTデバイス連携で作業支援システム実績もございます、下記のリンクで詳細をご参照
バージョンアップ、デジタルツインの活用:Microsoft HoloLens2(ホロレンズ2) 遠隔支援MRアプリデモ
まとめ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け忙しくなっている現場には特に活用が期待される技術ですが、それ以外の業種でも仕事のノウハウを持っている人間が現地にいないことは考えられます。
Dynamics 365 Remote Assistの遠隔支援による現場の作業者が不安なく業務に当たれることは今後の感染症対策が必要とされる社会では必須になってくるのではないでしょうか。
それ以外はスマホ版とPCで業務遠隔支援システムも開発しました。下記のリンクをご参照