テレワークや時差出勤などのコロナ禍での勤務形態の変化により会社員の環境は少しずつ変化してきました。
国の調査によりテレワークによりWEB会議が増えてきたが、コミュニケーションが上手く取れていないことが不満に思っている人がいることがわかってきました。
VR会議は、コロナウイルスの危機の際にリモートで対話できる場合、非常に高い対話効果をもたらします。
その不満を解決するためにVR会議アプリケーションが開発されてきました。
身振り手振りを交えたVR会議で新しい働き方はより良い方向へ向かうのでしょうか。
コロナ禍でのテレワーク推進
新型コロナウイルスの流行によりテレワークの導入が進んでいます。
国もテレワークを推進しており、テレワークを導入する企業へは助成金制度も用意されている状況です。
テレワークの開始時には「今までと同様に業務ができるのだろうか」と言った声がよく聞かれましたが、今はもうあまり聞かなくなりました。
国の調査ではテレワークを導入した企業の中で生産性が向上したという回答をした企業は82.1%に上りました。(「非常に効果があった」、「ある程度効果があった」という回答の合計)
しかしながら、テレワークによってチームでのコミュニケーションが減った、コミュニケーション自体が取りにくいという不満も出ていることも事実です。
また、テレワークによってWEB会議が増えた企業もあります。
最近ではWEB会議においてコミュニケーションが取りやすいVR会議が注目されてきています。
VR会議とは
VR会議とはVRヘッドセットを利用したノンバーバル(非言語)情報を活用できる情報伝達手段です。
VR会議では自身のアバターを通して会議に参加します。
アバターはVR空間の中での自分の分身のような存在です。
WEB会議では、画面の共有や相手の顔を見てのコミュニケーションはできますが、身振り手振りを交えた情報の伝達はできませんでしたが、VR会議でヘッドセットに付属のコントローラーを使用することで自身のアバターの手が動くことによりノンバーバル情報を伝えることができるようになっています。
また、アバターがあることにより、参加している臨場感が得られ、コミュニケーションの活性化を促します。
アバターが使えるビジネス向けVR会議サービス
ビジネスの現場で活用できるVR会議システムにはどのようなものがあるでしょうか。
昨今注目されている3つのサービスを紹介します。
NEUTRANS BIZ
NEUTRANS BIZは品川に本社を置く、スタートアップ企業のSynamon社が開発したVR会議アプリです。
Synamon社はNEUTRANS BIZを「遠隔からでも複数人が同時にVR空間に接続し、物体や空間のビジュアルデータを共有しながら、ブレインストーミングや意思決定を行うことができる、新時代のビジュアルコラボレーションツール」と表しています。
この表現のようにNEUTRANS BIZは画面の共有をVR空間上の大きなスクリーンに投影するようにプレゼンテーションをすることができること、アバターが身振り手振りでやりとりができることが特徴です。
また、3DCGなどの立体的に作られたデータはVR空間にそのまま投影しての共有が実現されています。
Rumii
RumiiはシアトルのDoghead Simulations社が開発するVRアプリケーションです。
自室にいながらホワイトボードや画面共有、3Dデータの共有ができ、アバターや会議室のカスタマイズの自由度が高いです。
また、rumiiはHTC Vive、Oculus RiftなどのVR製品のみならず、WindowsやAndroid、MacのOS上でも動作します。
なお、機能制限版であればrumiiは無料で使用できます。
VIVE Sync
VIVE SyncはHTC ViveのメーカーであるHTCが手がけたVR会議アプリケーションです。
VIVE Syncはセキュリティ面で特徴があります。
法人向けに作られたアプリケーションであり、企業に合わせたシステム設計ができます。
社外秘の情報共有もVRで行えます。
また、Office 365に対応しておりVIVE Syncの会議に参加するには会議用のQRコードをHTC Viveのフロントカメラで読み込むだけですぐに動作します。
ONETECHでもVR会議システム製作中
Oculus Quest VR会議システム_デモンストレーション
ONETECHはベトナムオフショア開発でVR/AR/MRアプリケーション開発に注力しています。
今回ご紹介するのはOculus Quest VR会議システムアプリです。ウィズコロナ、アフターコロナ、テレワーク、働き方改革で企業の会議のあり方の変革が求められています。
今回紹介するのはVR(仮想現実技術)を利用した会議システムです。
設定はZOOMなどのように、会議の日時を選択します。通常のオンラインツールとの違いは会議の座席や、いくつものバーチャル会議室が選択できる点です。
Oculus QuestのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着するとアバターに扮した会議の参加者が既にバーチャル会議室に着席しています。あらかじめセットした会議資料が仮想空間のモニターに映し出せされています。
口頭での会話はもちろんチャットでも挨拶ができます。誰が話しているかわかるようにアバターからは吹き出しがでています。
プレゼンテーションが始まりました。今回はベトナムでの新型冷蔵庫の販売会議のようです。
モニターにはグラフなどの資料が映し出されていてプレゼンターがレーザーポインタで資料を説明します。レーザーポインタはOculus Questのコントローラーで操作できます。
会議室に今回販売する冷蔵庫のCGが登場しました。プレゼンターは冷蔵庫のドアを開けて見せます。
会議参加者が、冷蔵庫の棚割りの変更を提案しているようですがうまく伝わらないので
VR空間に手書きの線で棚割りを示しています。
会議が煮詰まってくると議長は空気を変えるために会議室を南の島に移しました。
空気が変わりリラックスした雰囲気で会議が進行します。
リアルの会議室ではホワイトボードで何かを書いてコミュニケーションしますが仮想空間全てがホワイトボードです。
ONETECHはVR会議システムを開発しました。アプリケーションの貸し出しも行っておりますので下記からお問い合わせください。
参考
https://japan.zdnet.com/article/35153786/
第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd144320.html