マイクロソフトのMRサービス「Microsoft Mesh」の可能性

VR(仮想現実)とAR(拡張現実)を融合したMR(複合現実)は、エンターテイメントとしてはもちろん、様々な産業に貢献するとして、大いに期待されている技術です。この度米マイクロソフトが新たに発表した「Microsoft Mesh」は、そんなMR技術活用のプラットフォームとして、大きな潜在能力を秘めています。「Microsoft Mesh」の特徴や、その可能性についてご紹介します。

マイクロソフトのMRサービス「Microsoft Mesh」の可能性

マイクロソフトのMRサービス「Microsoft Mesh」の可能性

「Microsoft Mesh」とは

「Microsoft Mesh」は、2021年3月に米マイクロソフトが発表した、Microsoft AzureベースのMRアプリ開発プラットフォームです。

仮想空間と現実空間の融合は、単にVR空間を構築するよりも高度な技術を必要とします。「Microsoft Mesh」を活用すれば、そんなMRを容易に構築でき、MRアプリ開発や新しい技術開発のスピードを、飛躍的に向上できます。

「Microsoft Mesh」のコンセプトとして掲げられているのが、「離れた場所にいる人々が多様な種類のデバイスで、あたかも同じ場所にいるような体験を共有する」というものです。

現実世界と仮想世界が融合することで、地理的な壁を取り払い、リアルタイムで同じ空間を共有できる可能性を、「Microsoft Mesh」によって実現します。

参考:IT Media NEWS「Microsoft、MRプラットホーム「Microsoft Mesh」発表 マルチデバイス対応アプリ開発を目指す」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/03/news057.html

「Microsoft Mesh」の主な特徴

MR開発を推進する「Microsoft Mesh」ですが、ユニークな特徴を備えている点にも注目が集まります。

あらゆるデバイスに対応可能

「Microsoft Mesh」はマイクロソフト謹製のプラットフォームですが、その利用に際しては特定のデバイスに限定されることはありません。

WindowsのPCやAndroidスマホでの利用はもちろんのこと、MacやiOSでの利用も互換性があります。タブレットの利用も可能なので、様々な環境でプラットフォームを利用できます。

また、MR体験についても特定のVRヘッドセットなどに限定されることはなく、多様なモデルでコンテンツを体験することができます。

対応デバイスによって使用シーンが限定されることはないので、別の組織との共同プロジェクトや、異なるハードウェア同士のMR利用の際も、不具合が起きることはありません。

多くのソフトやハードが互換性の問題に衝突している中、デバイスやソフトウェアの壁にぶつかる心配をしなくても良いのは、このサービスの大きな魅力です。

その他マイクロソフト製品との統合にも期待

また、「Microsoft Mesh」はその他のマイクロソフト製品との統合も視野に開発が進められてきました。マイクロソフトはOfficeシリーズのソフトはもちろん、Dynamics 365やMicrosoft Teamsなど、様々なサービスを提供しています。

「Microsoft Mesh」はこういったサービスとの統合により、さらに快適なMR環境の構築、および開発スピードの向上を目指し、今後もアップデートが進められる予定です。

普及が進めば、サードパーティによるアプリ開発なども進み、さらに利便性の高いプラットフォームとなるでしょう。

今後の「Microsoft Mesh」の可能性

「Microsoft Mesh」は多くの活用シーンが期待されており、いずれも夢が膨らむものばかりです。

グローバルな共同プロジェクトの実践

MR技術を活用すれば、リアルタイムで遠隔地のミーティングに参加することも容易になります。ミーティング場所から遠く離れている人は、自分のアバターを現地に表示させ、自分は現地の様子をヘッドセット越しに、アバター目線で体験ができます。

逆に現地のチームはアバターを通じてその人がまるで現場に参加しているような感覚を味わえるため、画面越しのテレビ通話よりもはるかに臨場感を持ってミーティングに臨めます。

アバターは単に表示するだけでなく、手足や頭の挙動などを正確に再現し、ユーザーの意思を肉体的に表現できるよう作られています。

国境を超えたグローバルなプロジェクトも、「Microsoft Mesh」によって円滑に進められるでしょう。

リモートによる医療診断や調査

MRは単なるVRとは異なり、現実世界の様子を捉えられる点が強みです。リモート環境にある医師が患者の具合をMRで確認したり、遠い秘境にある遺跡の調査や、深海の調査をMRで実践したりできるでしょう。

専門家の意見をどこでも迅速に得られ、グローバルに高いレベルの医療を提供したり、調査活動を円滑に進めたりするのに役立つことが期待できます。

専門的なスキルと知識を持つ人物を現場に派遣するのは大きな負担とコストがかかりますが、MR技術があれば、高いコストパフォーマンスを実現できます。

おわりに

「Microsoft Mesh」は、高度な視覚技術とされるMRをより身近にするためのプラットフォームです。デバイスや活動地域の違いを問わず、グローバルな活動への従事を実現するこのサービスは、今後多くの人にとって有益な存在となるでしょう。

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