「業務システムの導入後に不具合が起こらないか心配」
「運用・保守の内容や依頼するときの注意点が気になる」
ONETECHはベトナムオフショア開発で様々な業務システム(システム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発)を開発しています。オフショア開発とは日本企業のシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発を海外に外注(アウトソーシング)することによりコスト削減やシステム開発リソースの確保を行うことです。
今回は12回に分けてあらためて業務システム開発について整理していきたいと思います。
導入後は初期から定義しづらい非機能要件といわれます。あらかじめ非機能要件もイメージして開発依頼やプロジェクト考えることが重要です。
社内で業務システムを使い続けていると、不具合や障害が発生する可能性があります。システムの正常動作を維持するためには、開発会社にシステムの運用・保守を依頼することが必要です。
この記事では業務システムの導入を検討している人に向けて、運用・保守の内容や注意点を解説します。
業務システムはリリース後に管理が必要
開発が完了したシステムは開発会社によりシステムリリースされ、社内で利用できるようになります。今ではほとんどの企業がシステムを導入していて、プログラムは業務に不可欠です。
社内で業務システムが使われ続けると、利用用途が変化したり情報が古くなったりします。すると従来にはなかった不具合が発生するようになり、システムが正常動作しなくなるリスクがあるもの。
自社で導入した業務システムをいつまでも使い続けるためには、エンジニアによる運用・保守が必要です。システムをリリースした後の管理方法について詳しく見てみましょう。
システムのリリース計画は要件定義で合意
最近ではMVP版、PoC版、ベータ版などという概念でシステムをリリースする場合もあります。それぞれ特徴がありますので開発する際に開発会社と相談しましょう。リリース計画は要件定義の段階で合意されます。合意されたリリース計画でシステムをリリースするのが原則です。またリリースのことをローンチと呼んだりカットオーバーと呼ぶこともあります。
システムの運用とは
日常的に業務システムの動作を監視して、不具合を防ぐために管理するのが運用業務です。システムの利用によるトラブルを避けるために、担当者が以下のような仕事を対応します。
● システムサーバーの起動と停止
● 定期的なデータの入出力とバックアップ
● 業務システムの監視
利用者が快適にシステムを使えるよう、普段からシステムを監視・管理するのが運用の役割です。
システムの保守とは
業務システムの不具合や障害を対応するのが保守です。システム内部のデータを変更する点で運用とは目的が異なりますが、同じ人が運用と保守を担当することは可能です。
システムの保守における仕事内容には「不具合の分析と修正」や「システムアップデート」、「新しいシステムの導入」などがあります。使用しているOSのアップデートやサードパーティーのソフトウェアのアップデートなど、ツールやドメインなどの有効期限など開発したシステムに関わる更新業務を洗い出しておき業務をどこまでやるかなどを発注者と取り決めをしておきましょう。
また何か問題が生じた時の緊急連絡手段も決定しておき早急に解決できる体制づくりもしておきましょう。
運用・保守を依頼するときの注意点
「さっそく業務システムの運用・保守を依頼したい」と思った人はいるでしょう。運用・保守の業務内容は会社により異なるものであり、自社の要求を満たす業者に依頼することが重要です。
運用・保守を依頼する人が注意すべきポイントは4つあります。
システム開発の工程でいつシステム運用・保守を検討するか
業務システムを企画しシステム開発者に依頼する際をシステム開発の工程で説明しました。システムの運用・保守は要件定義の際に、非機能要件として開発者に相談しておきましょう。その際にシステム運用・保守の概算の見積もりであるとか、業務内容も業務範囲も定義しておくと開発の際に必要な機能も明確になります。
運用・保守の業務内容を明確にする
業者を検討するときは運用・保守の対象となるシステムや業務内容を明確にしましょう。業務の対象範囲を契約前に確認しておくことで、契約後のトラブルを防ぐことができます。
もし業務内容を明確にしないと「このサポートにはオプション料金がかかった」「あのソフトしか運用・保守を対応してくれなかった」などの不満につながるものです。
業務に必要なシステムを適切にメンテナンスするために、運用・保守の業務内容をしっかりとチェックすることがオススメ。
運用・保守の期間や時間帯を確認する
運用・保守を検討するときは業務内容だけでなく、契約期間や時間帯も確認しましょう。業者が保守対応できる時間帯を知っておくことで、急なトラブルを対処してくれるか分かります。
無理にコストカットしない
一部の企業ではシステムの運用コストを減らすため、保守・運用にかける費用を削減する傾向があります。信頼性の高い業務システムを導入することで、運用・保守の業務を減らすことは可能です。
ただ、システムは開発者の手で作られたプログラムであり、障害や不具合が発生する可能性があります。もし運用・保守を担当する人がいなければ、トラブルが起こったときにシステムを再開できないリスクが大きいです。
仕事に必要な業務システムの不具合を防ぐために、運用・保守のコストを無理に削減するのはやめましょう。
まとめ
リリースされた業務システムを問題なく使い続けるには、業者による運用・保守が必要です。システムを導入した後も定期的なメンテナンスが必要であることを知っておきましょう。
ONETECHはベトナムオフショア開発で様々なシステム開発、アプリ開発をしています。。最近エンドクライアントとの取引が増えてきました。業務システムを0ベースから構築するとほとんどの場合、運用や保守のご依頼をいただきます。その際には上記のような観点をお客様と弊社の方でよくすり合わせて契約することが肝心です。
あらためて12回にわたりベトナムオフショア開発特有のことではなく、システム開発していく上での基本的な知識についてブログに寄稿してきましたが、次回で最後です。
1)DX推進の鍵!!業務を効率化するシステムとは何か?導入するメリットや実際の事例
2)システム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発の要件定義で大切なこととは
3) システム開発、ソフトウェア開発の提案依頼書(RFP)・要求定義・要件定義の違いとは
4)業務システム開発で使われるプログラミング言語・スクリプト言語とは?人気の高い言語の特徴
5)システム開発の「ウォーターフォール」「プロトタイプ」「アジャイル」「スパイラル」4種類の開発手法とは?
6)システムの開発工程「要件定義からコーディング、システムテスト、保守運用まで」
7)システム開発やアプリ開発の見積もり方法を知る。「ボトムアップ」「パラメトリック」とは?
8) システム開発の外部設計と内部設計とシステム設計書
9)システム開発の単体テストと結合テストとV字モデルとは?
10)システム開発のシステムテストと受入テスト、運用テストとは?テストの流れと注意点
11)システム開発のリリースとリリース後の運用保守とは?
12)発注者が知っておくべきシステム開発の略語「CRMとは?」「RDは要件定義!?」
ONETECH ベトナムオフショア開発
ONETECHは2013年よりベトナムホーチミンでベトナムオフショア開発会社としてスタートしました。毎年多くのお客様から発注をいただき50社以上のお客様とお取引をしております。
また日本法人にも日本人とベトナム人のシステムコンサルタントがおりますので上流からのサポートも承っております。また短期出張でエンジニアが貴社にお邪魔してオンサイトで対応することも可能です。
当社のオフショア開発では、日本の拠点にいるプロジェクトマネージャーとブリッジSE、ホーチミンにいる日本語でのコミュニケーションが可能なブリッジSEが、常にプロジェクトを管理しています。日本側で
日本側でプロジェクトの進行管理、コミュニケーションのサポートを常にしており、そのうえで案件ごとにプロジェクトチームを作り、オフショア開発全体の責任者、技術サポートと品質管理の責任者を配置することで、品質を保っています。オフショア開発の体制をきちんと整備して、プロジェクトを推進していることが当社の特長です。
は、おもにお客様と日本人のプロジェクトマネージャーが直接にお客様に応対をし、上流工程を担当。開発をホーチミンで担当しています。
またテストをベトナムオフショア で実施したいというニーズにもお応えしております。
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