SAPが提供するERPパッケージの内容とは?

SAPは世界で最もポピュラーなERPパッケージを提供している会社ですが、様々な製品を販売しているため、一言で紹介するのは難しいものです。

今回はSAPが提供するERP製品の種類に注目し、それぞれの特徴や人気の製品についてご紹介していきます。

SAPのERPパッケージについて

SAPが提供するERPパッケージの内容とは?

SAPが提供するERPパッケージの内容とは?

SAPのERP製品が世界で最も利用されているのには、ユニークな特徴を備えていることが背景にあります。

ERPとベストプラクティス

SAPのERPパッケージが世界の企業で選ばれているのは、一つにSAPが「ベストプラクティス」の提供に力を入れているためです。

SAPがERPパッケージを提供してきた歴史は長く、数々の大企業からのフィードバックから得た知見を元にアップデートを繰り返してきました。

その結果、SAPが提供するERPは、導入するだけで大企業が導入している優れた業務フローを実現することができるという、優良企業のプロセスのいいとこ取りが行えるようになっているのです。

SAP製品が高額なのは、このようなブランドならではの利点が得られるというところに付加価値があるからと言えます。

SAPは企業の基幹システムとして機能の拡張を繰り返し

SAPは企業の基幹システムとして機能の拡張を繰り返し

モジュール単位で導入可能なERP

SAPの製品がカバーする機能の幅は非常に広いため、機能ごとにモジュール化され、必要な機能を必要なだけ使うことができるシステムを採用しています。

SAP製品は丸ごとパッケージで購入するのではなく、必要な機能をモジュール単位で引き出し、会社の経営課題の解消に役立てます。

全てのパッケージを丸ごと導入するとなると莫大な費用と時間を要しますが、必要な分だけの導入が可能なので、既存の業務フローへ必要以上に負担を与える心配もありません。

SAPが提供するERPの種類

What-is-SAP-MM-Module-OneTech-Blog

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ここで、SAPが提供するERPの種類について、簡単にみていきましょう。

SAP ERP

SAPの主力商品であり、数多くの企業が導入してきたのがSAP ERPです。90年代からバージョンアップを繰り返しながら使用され続け、10数年に渡って業界のトップを独走してきた商品です。

万全のサポート体制で盤石なIT環境の整備に役立ってきた製品ですが、2025年の12月31日を最後に、サポートの終了が発表されています。

SAP S/4HANA

SAP ERPに代わる、SAPの主力商品として注目されているのが、SAP S/4HANA
です。2015年に発表された最新の商品ですが、すでに数千社への導入が進み、シリーズの中でもトップの売り上げを誇っています。

SAP S/4HANAはリアルタイム性に優れ、パッチ処理ではないために迅速な数字の計測が可能になっています。サポート体制も世界中で構築が進んでおり、次世代を担うERPとして有力な製品です。

SAP S/4HANA Cloud

SAP S/4HANA Cloudは、クラウドを通じてSAP S/4HANAを提供してくれるサービスです。オンプレミスで導入するよりもコストと時間を抑えることができるため、迅速な導入が求められる場合などには重宝する製品です。

無料で利用できるサービスも用意されているので、試験的にSAP S/4HANAを導入したい場合にも最適な製品となっています。

SAP Business ByDesign

SAP Business ByDesignは、モジュールではなく全ての機能を一つのパッケージで利用することができる、中小企業向けの製品です。

ニーズや組織の規模に応じてプランを選択し、財務や顧客管理など、SAPのモットーであるベストプラクティスの恩恵を十分に得ることができます。

また、こちらはクラウド化された製品でもあるため、導入コストを小さく抑えられるのも嬉しいところです。

SAP Business One

中小企業の管理能力強化のため、選ばれているのがSAP Business Oneです。顧客管理や在庫管理といったマネジメント機能や、業種別の分析機能も豊富なため、運用の汎用性は高いです。

カスタマイズ可能な拡張機能を備えているだけでなく、複数の言語に対応しているため、海外展開を考えている新興企業にも最適のパッケージです。

SAPと「2025年の崖」問題

SAPのERP製品に対する詳細な知識が求められるようになったのは、2025年の崖問題が背景にあります。

SAP ERPのサポート終了

2025年の崖は、SAP ERPを筆頭に、2025年に国内企業のシステムサポートが一斉に終了し、その維持コストが膨大な負担になることからそう呼ばれています。

SAP ERPのサポートが終了すれば、迅速に移行を完了させないと大きな維持負担がかかるようになります。そのため、多くの企業がシステムの移行に向けて準備を進めているのです。

SAP S/4HANAが移行先として推奨される

SAP ERPの移行先として推奨されているのが、SAP S/4HANAです。すでに数千を超える企業が導入し、移行体制も世界的に整えられているため、すでにSAP ERPを導入している企業にとっては最善の選択肢と言えます。

新たにERPの導入を検討している企業にとっても、SAP S/4HANAは優れた選択肢として、検討の余地は大きいでしょう。

おわりに

SAP製品はいくつかの種類があるものの、主力製品であるSAP ERPはすでに販売を終了し、移行先としてもSAP S/4HANAが推奨されています。

会社のニーズと照らし合わせながら、SAP製品の導入を進めていきましょう。

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