られていたとしても、資料やその他の荷物がスペースを圧迫し、結局細々とした空間しか利用できないということもあるものです。
また、現在はリモートワークを推奨する動きもあり、自宅に仕事場を確保しようとする人も増えてきていますが、こうなるとオフィス以上にワークスペースを確保するのが難しくなります。
生活空間に突如として仕事場をもたらすというのは、私生活にも支障をきたしてしまいかねません。できる限り避けたいものの、物理的に確保が困難になっているケースが見られます。
限られた予算
ワークスペースに必要なものは、十分な広さだけではありません。例えば十分な広さを活かすための大型デスクが必要になりますし、大型デスクの上にはディスプレイを複数台導入し、マルチタスクに対応できるようカスタマイズしなければなりません。
しかし、問題となるのが、そのような備品を調達するための予算です。中小企業では例え必要であっても会社としてこれらを用意することは難しく、シングルディスプレイのPCと手狭なデスクで我慢してもらっている、というケースも散見されます。
また、リモートワークでこういった設備を導入するとなれば、やはり物理的なスペースが問題となりますし、例え可能であっても会社から予算が下りるとは限りません。
潤沢な予算がなければ、理想的な業務環境整備も進められないのが現状です。
オフィス賃貸費用の高騰
会社としても、より優れた設備や広々としたオフィスは理想的な業務環境ではあるものの、それを妨げているのが高額なオフィス賃貸費用です。
特に東京都内のオフィスは賃貸価格が上昇傾向にあり、立地が良ければ広々としたオフィスを構えるのにも多額の予算が必要となります。
高額な家賃を回避するため、オフィスを地方に設置する動きも見られますが、やはり広いオフィスを借りるのはハードルが高いことに変わりはないでしょう。
VRで課題を解決するInfinite Officeの能力
このようなワークスペースの拡張に伴う課題を解決してくれるのが、Infinite Officeです。VRという仮想空間を使って仕事場を確保するというのは、これまでにない発想だったと言えそうです。
どんな省スペースでも眼前にはリッチなワークスペースを
Infinite OfficeはFacebookが同じく提供するVRハードウェア、Oculusを装着することで利用できるサービスです。VRゴーグルを通じてInfinite Officeを起動すると、眼前には広々としたワークスペースが広がります。
VRで表示されるのは、単に視覚的な広さを演出するための空間だけではありません。VR空間内にPCディスプレイを複数設置すれば、VR空間でマルチディスプレイを実現することができます。
VRで仕事をするというよりも、VR空間に新たなワークスペースを見出すのが、このサービスの優れたポイントです。
慣れ親しんだ操作性は維持する方向性
VR空間での仕事とは言え、操作性については現実世界と変わらない感覚を確保しています。物理的なキーボートと連携し、実際にタイピングを行いながらVR空間で作業が可能です。
もちろん、ディスプレイのスワイプやピンチ操作など、VR空間ならではの立体的な操作も行えます。
将来的にはVRで出勤という可能性も
Infinite Officeを用いることで、オンライン上でワークスペース同士が繋がることも技術的には可能でしょう。このサービスはまだ発表されてから間もない製品であるため、今後どのように利用できるかについては未知の部分も多いところです。
ただ、技術的にはVR空間をオンラインで接続し、まるでオフィスに出勤するような感覚でVR空間を利用することもできるはずです。運用の可能性は、非常に多様なところが期待できるポイントです。
おわりに
VRで仕事をする感覚は、まだ現代人には未来的過ぎる感覚である一方、実際の技術を省みると、そう遠くない未来に実現することは明らかです。
試験的な導入を進め、その使用感を確認しておくのも悪くないでしょう。
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Oculus Quest/ブラウザ対応でVR会議、VRオフィスシステムをバージョンアップ
ウィズコロナ時代のニューノーマル非接触型コミュニケーションとして期待されているVR会議システム、VRオフィスシステム。2020年7月のセミナーで披露しましたが、非常にお問い合わせが多く2020年9月に再度バージョンアップを行いました。