コロナ禍ということもあり、以前のように旅行が自由にできなくなりました。そこで従来の旅行に代わって、近年AR/VRを活用した観光が増えてきたので、今回記事にまとめました。
新しい楽しみ方で観光を盛り上げようとしているのでしょう。今回この記事では、観光分野で活用されているAR/VRのシステムやサービスを10コンテンツ紹介いたします。
こんなAR/VRの使い方があるのかと知り、新しい学びや刺激になっていただけると嬉しいです。ぜひ参考にしてください。
観光AR 5選
ここでは観光分野で活用されている国内コンテンツARを5つ紹介いたします。
新たな観光の楽しみ方を提供する手段として、様々な取り組みが行われています。
国内観光AR 紹介1 トリックARアートで観光を盛り上げる かとう観光ナビ
2021年3月21日にできたばかりの加東アート館!
トリック3Dアートなどのコンテンツがありますが、ここで紹介したいのが「トリックARアート」です。
トリックARアートはアプリを通してトリックアートを撮影すると、画面上に絵柄が登場しよりトリックアートを楽しむことができます。
利用方法は、「かとう観光ナビ」をアプリで起動し、加東アート館トリックARアートを選択しましょう。
該当のトリックアートにデバイスをかざすと、トリックARアートが表示されます。
▼参考サイト:かとうアート館
https://katoartmuseum.web.fc2.com/
国内観光AR 紹介2 仮想世界に音を混ぜて観光を盛り上げる SoundMap
位置連動の音声ガイドサービス”おともたび”。一言で説明すると「音のAR体験」です。
サービスの特徴は2つ。
一つは地図上に地元住民の音声ガイドが表示されるサービス。
二つ目は音声ガイドとデジタル・リアルで繋がり、「その地域・その場所ならでは」のエピソードが楽しめ、まるで本当に地元民と話をしているかのような世界観を味わえます。
コロナ禍でガイドを頼みづらいときに、音でガイドが”おとも”する新しい旅行スタイルです。
▼参考:YouTube動画
▼参考HP:おともたび
https://otono.site/otomotabi/
国内観光AR 紹介3 ARスタンプラリーで観光を盛り上げる #みねきゅん
「みなきゅん」は、ARアプリ「COCOAR」を活用して制作されたデジタルスタンプラリーです。
期間は2021年3月26日まででしたが、面白い取り組みだったので紹介いたします。
各スタンプラリーの地点にマーカーが置いてあります。COCOARで「マーカー」を読み取ることで、デジタルスタンプが1個ゲットできます。スタンプが5個集めると、抽選で美祢市の特産品がもらえるというサービスです。
ARには大きく4つの種類があり、位置認識ができるGPS型/マーカー型/空間認識型/物体認識型がありますが、「みねきゅん」は画像認識ができるマーカー型です。
マーカーはポスターなどもマーカー代わりに使用できることがあり、自由度が高いのが特徴です。
▼参考HP:COCOAR iOS
▼参考HP:COCOAR Android
▼参考サイト:
https://karusuto.com/event/digital-stamprally-2103/
国内観光AR 紹介4 かんぷら
「かんぷら」は観光用に特化したプラットフォームです。観光に活かせる機能がまとめられ、管理が非常に簡単なことが特徴です。
今までARやスタンプラリー、MAPなどいろんな機能を搭載したいが、別のプラットフォームを利用しないといけないことが多かったと思います。「かんぷら」は観光に特化した機能をまとめたプラットフォームなので、多くのプラットフォームを利用する必要がありません。サポートがついている点も大きな魅力です。
●機能一覧
・エアタグ
・ルート案内
・AR動画
・スタンプラリー(ARマーカー or GPS)
・ビーコン
・プッシュ通知
・フォトフレーム
・多言語表示
機能一覧で最初に紹介した「エアタグ」。これはARを利用しスポットの情報を画面上で吹き出し型のエアタグとして表示する機能です。
こちらの「かんぷら」はGPSとマーカー型の2つのAR表示方法を採用しています。
▼参考:YouTube動画
▼参考HP:かんぷら
https://kampla.biz-ar.jp/
国内観光AR 紹介5 NTTドコモ×JR九州コラボ!ARを使った鉄道旅行サービス 列車の窓
列車の現在位置から最適な観光情報をタブレットに表示するサービスです。
乗客に貸し出すタブレット端末には、位置情報に応じて車窓から見える景色や目的地の見どころ、地域の特産品などを紹介する観光情報やARコンテンツを表示しています。
今後は上記画像のような透過型ディスプレイを使ったAR表示、5Gの活用が期待されています。
▼NTTドコモ プレスリリース
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2019/01/25/001.pdf
観光VR 5選
国内で開発された観光VRを5コンテンツを紹介いたします。
VRヘッドセットを使用し、ARとは異なる没入体験ができる観光サービスを紹介いたします。
国内観光VR 紹介1 VR旅行を使った360°の世界 TOWN WARP
ピックアップ動画:【360° 動画 VR】北海道の釧路湿原を散歩します
TOWN WARPは、日本全国の観光スポットを360°で撮影されたVR動画で体験することができます。おうち時間にVR動画を利用して、旅行気分を満喫するのもいいでしょう。
都道府県別に360°VR動画を検索する方法とカテゴリから検索する方法があります。
●カテゴリ
・観る
・遊ぶ
・食べる
・イベント
・泊まる
・ライフ
また日本の四季を感じられるような360°VR動画が用意されています。スマホと360°用の段ボールキットがあれば、自宅で簡単に楽しむことができます。
▼ピックアップ動画:360 VR Video Kyoto Fushimi Inari Taisha 4K – 京都 伏見稲荷大社 – Japan Trip
▼参考HP:TOWNWARP
https://townwarp.net/
池袋にできた新しい観光スタイルです。Airbus 310 340のファーストクラスで利用された座席を用いて、くつろぎ空間を再現し、航空機内を再現した疑似体験ができるサービスです。
中でも見所はVR体験です。VRを利用して、ツアーで予約した旅行先のアクティビティを体験できます。旅行先は下記の通り、人気スポットからタイムスリップ旅行まで揃っています。
●旅行先一覧
- シンガポール便
- オーストラリア便
- スペイン便
- ニュージーランド便
- 日本一周便
- アメリカ california便
- アメリカ Hawaii便
- アメリカ NY便
- フランス Paris便
- イタリア Rome便
- フィンランド Helsinki便
- タイムスリップ便
また現地の方と中継ができ、コミュニケーションが取れます。現地の出来事やレポートを聞き従来とは異なる没入体験が可能です。
そしてこちらには機内食も用意されています。ファーストクラスで腕を振るってきたシェフ監修の機内食を食べることができるなんて、夢のようですね。
▼公式サイト:https://firstairlines.jp/
国内観光VR 紹介3 京王観光 バーチャルツアー
京王観光は高齢者または障害があり旅行に行くハードルが高い人向けにVRを用いたバーチャルツアーの提供を始めました。
ツアーは4種類あります。
高尾登山電鉄へ乗車するツアーや高尾山を登山するツアーがあります。面白いツアーとしてサンリオピューロランドのVRツアーなどもあります。
2021年1月から3月20日まで実施していました。今後も都内の高齢者施設、障がい者福祉施設で継続して実施していくそうです。
▼VRツアー実施風景: https://twitter.com/ainowa_fukushi/status/1348833167113814017
▼参考サイト:
https://kankokeizai.com/京王観光、vrを活用したバーチャルツアーを1月/
国内観光VR 紹介4 伝統文化が学べるオンライン観光ツアー VR観光ツアー
凸版印刷はVRを活用して、伝統文化を学べるオンライン観光ツアー「Profound Tourism オンライン」を始めました。
ツアー内容は2種類。
1つは奈良・唐招提寺のVR拝観。もう一つは東京・浮世絵工房のバーチャル見学です。
コンテンツ内容は、VRスタジオ中継とオンライン対話、ワークショップになります。
このツアーの強みは、普段立ち入れない場所にVRで観ることができる点です。
30人30万円からと少し高価ですが、新たな体験教室や修学旅行に利用できそうですね。
▼参考サイト:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63727940R10C20A9000000/
国内観光VR 紹介5 京急電鉄×オープントップバス XR観光
VRというより、XRに近い観光ですが、面白い取り組みですので紹介いたします。
京急電鉄、シナスタジア、サムライインキュベートの3社が進めている、VRやAR技術を活用した「オープントップXR観光バスツアー@横浜」が3月19日に試験運航が実施されました。
屋根のない二階建てバスに乗車しVRゴーグルをかけて、VRと現実世界に演出を加えたXRの2種類の表現を体験します。
コロナ対策に屋根が開いているオープンバスを活用し空気を常に入れ換える状態にしています。withコロナに向けた従来存在したバスや観光資産を活用し、VR表現を付加するスタイルです。
▼参考サイト: https://japan.cnet.com/article/35168133/
まとめ
いかがでしたか?この記事では観光業界で活用されているAR/VR技術についてまとめました。
コロナ禍で観光業界は思うようにツアーを開催できなくなりました。そのため、新たな観光の楽しみ方を探していく必要があります。
今後AR/VRを活用して、従来体験できなかった観光ができると思うと少しわくわくしませんか?
VRにいたっては機材さえあれば、出かけないで旅行する事ができるという大きなメリットがあります。旅行に行きたくても制限があっていけなかった人たちが、新たに旅行を楽しめるようになったのは嬉しいですね。
この記事を読んで、観光現場でAR/VRをこんな風に活用できるんだと知っていただけたら幸いです。もし「私達の所でも観光AR/VRを活用したい」「観光AR/VRを作ってみたいけど、どう作ってみたらいいか分からない」という方は、ぜひONETECH にご相談ください。
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