AR/VR業界スタートアップ企業のNextVRをAppleが買収

NextVRというスポーツをメインにVRライブ配信を行なっているスタートアップ企業をAppleが買収しました。

AppleのCEOティム・クックはAR事業について好意的であると公表していましたが、2020年5月にVR事業にも強い一歩を踏み出しています。

AR/VR分野におけるApple社の狙いとはどのようなものでしょうか。

AR/VR業界スタートアップ企業のNextVRをAppleが買収

AR/VR業界スタートアップ企業のNextVRをAppleが買収

 

NextVRとは

NextVRはカリフォルニア州ラグナ・ビーチに本社を置くVR配信サービスを提供する企業です。

VRはVirtual Reality(バーチャルリアリティ)の略称で、仮想現実という意味です、これは、CGや360カメラなどで生成された仮想空間に、CGで生成されたキャラクターなどが配置されあたかも実世界のように体験できる技術です。

2015年頃からPlayStation VRやGoogle Daydreamなどのプラットフォームでアプリケーション「NextVR」を配信しています。

「NextVR」では2015年にNBAの録画VR配信を行なっており、2016年からは生放送のVR配信を行なっています。

他にも大統領候補者討論会のVR配信や日本ではソフトバンクと提携もしています。

 

NextVRのプラットフォームはVRでライブイベントを最前列で楽しむことができます。

同社は視聴者数を増やすために2Dスマートフォンからのアクセスも提供しており、ARデバイスでのサポートも検討していましたが、ARデバイスでのプラットフォームは提供されませんでした。

 

そのNextVRをAppleが2020年5月14日に買収しました。

買収前の推測では1億米ドル(約107億円)の評価をつけるとみられていたが、多数の特許や知的財産、カメラ等の高い技術を含めたときの実際の評価額は公開されていません。

 

AppleがNextVRを買収した狙い

 

Appleは以前からAR分野には投資を続けていましたが、現在までのAR製品は利益を生まないもしくは生みにくい分野に止まっています。

 

ARはAugumented Reality(オーギュメンテッドリアリティ)の略称で拡張現実といわれます。実世界にスマホやARグラスなどのデバイスを通すと、その先の空間にCGで生成されたキャラクターなどが配置されあたかも実世界にそのキャラクターなどが存在するように、目の前にある実世界を仮想的に拡張する技術です。

また、消費者のARに関する関心も低下しており、消費者イメージの構築にも成功とは言えない状況です。

利益を出すためのAR/VR分野の投資先としてNextVRのNBA VR配信をAppleが注目しました。

これにより、VRでのライブ配信から利益を上げる仕組みを取ることができ、「Apple」が買収したという話題作りにもなり、消費者の関心が高まることが予想されます。

 

成長を続けるXR市場規模

VR・AR・MRをまとめた総称がXRであり、さまざまなXR向けデバイスやソフトが普及しています。

MRはMixed Rearity(ミックスドリアリティ)といわれセンサーやカメラなどのでARでは固定だったキャラクターが相対的に動いたり、インタラクティブに何かのアクションを返したり、より仮想の世界と実世界の距離を縮めてリアリティを追求した技術です。

 

ゲーム以外にもXRが使われるようになり、XR市場は2020年には前年比4倍の85億ドルの市場規模に拡大する見込みです。

XR market value 2019

市場規模の割合としてVRデバイスが一番多く、その他にモバイル向けARMRデバイスが含まれます。2022年にはAR・MRデバイスがモバイルARよりも普及する見通しです。

 

AppleのAR/VRヘッドセット市場への参入

AR/VRの投資としてNextVRを買収するということはAR/VRヘッドセット市場で前進することを意味します。

もし参入するとすれば、FacebookのOculusやMicrosoftのHoloLens、HTCのVIVE、SONYのPlaystationVRなどがライバルとなります。

MRとVRの面では、大きなデバイスとソフトウェアプレーヤーはOculus、HTC、そしてもちろんMicrosoftとそのWindows Mixed Realityエコシステムだ。

MRとVRの面では、大きなデバイスとソフトウェアプレーヤーはFacebookのOculus、HTCのVIVE、そしてもちろんMicrosoft HoloLensとそのWindows Mixed Realityエコシステムだ。

2018年時点で、AppleAR/VRヘッドセットが2020年に公開を予定されているという情報が米CNETに寄せられていました。

そのAR/VRヘッドセットは、実世界にコンピューター画像を重ねて表示するAR技術と、コンピュータープログラムの中にトランスポートしたかのような錯覚を与えるVR技術の両方を投影できる物になると報じられています。

 

Appleが切り開くコンシューマー市場

VR/AR市場は、今まではゲームなどのコンシューマー市場が牽引してきましたが Intelligenceの調査によると、XRは消費者向け用途よりも法人向け用途で成長している傾向になりはじめています。多くのXR専門家はコンシューマー向け分野での結果が予想に達していないことを主張していました。

実際にエンタープライズ用の技術やコンテンツを開発する企業が増える一方、消費者向けの技術開発に取り組む企業は減少。今後もエンタープライズでXRが伸びる見込みです。

しかし、コンシューマ向け市場を開拓し続けてきたAppleが本格的に参入するとコンシューマー向けの認知度が上がることにより、エンタープライズ向けコンシューマー向けに両者とも市場が拡大する可能性もあります。

もちろん5Gの普及も間違いなく普及の追い風になっています。

 

 

キラーコンテンツの登場がVR/ARの課題を解決する

ただし、現時点ではFacebookはOculusを活用するためのVRコンテンツネットワークの構築に数年間に渡り難航しており、同様の問題にAppleも直面することが予想されます。

しかし今回のNextVRのNBA VR配信はキラーコンテンツになる可能性を秘めています。ポケモンGOによりARという概念がコンシューマーに浸透したように、今回appleのnextVR買収がVR/ARを一段階押し上げるかもしれません。

 

 

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VR、ARエンジニアはOnetech-Asiaで働いています

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