XR のアイデアがあり、Web アプリ (WebXR 形式) で構築するか、モバイル アプリケーション (ネイティブ アプリ) で構築するかを迷っている方へWebXR を選択すべき 5 つの理由と利点を紹介します。

1 – クロスプラットフォーム  

ネイティブ アプリでは、対象とするプラットフォームを決める必要がありますが、WebXRではOSやデバイスの制限がすくなくさまざまな環境で対応できます。

OpenXR を選択した場合、コードは実質的に XR デバイスから独立していますが、複数のユーザーとプラットフォーム用にビルドする必要があります。

Meta Quest (VR) をターゲットとする場合は、アプリを Android で実行する必要があります。Windows Mixed Reality をターゲットする場合は、Windows 用にコンパイル/パッケージ化/ビルドする必要があります。Linux で動作する HTC Vive、Valve Index、Razor HDK、または同様の VR デバイスをサポートしている場合、Linux ビルドを提供しないことで多く貴重のユーザーを逃すことになります。

これはすべて WebXR で解決できます。ユーザーが使用するオペレーティング システムやデバイスを問わないユビキタスプラットフォームである Web をターゲットにしているためです。

新しい XR デバイスがリリースされた場合でも、ブラウザーは、ユーザーが何もしなくても、そのデバイスのサポートにされます。

2 – 簡単なアクセス

クロス プラットフォームにより、ユーザーはさまざまなアクセシビリティを利用できるようになります。基本的にアプリダウンロードとインストールのプロセスは不要です。ダウンロードとインストールが必要なモバイル アプリよりも多くのユーザーがアプリにアクセスできるようになります。

WebXR の公開もこれまでになく簡単になりました。(GitLab サイトまたは GitHub サイトを介して) 静的 Web サイトで Web サーバーまたはホスティングをセットアップするのは簡単です! 何をいつ公開するかに制限はありません。

3 – 自動更新

アプリケーションを更新する際には非常に多くの問題があり、ユーザーが手動で更新するように促すのも煩わしいものです。ブラウザベースの Web では、通知しなければ、いつでも更新が行われていることをユーザーに知らされることなく、自動的に更新できます。

さらに、ブラウザーも常に更新および改善され、今後のWebGPU や Web PaymentsなどでWeb アプリがますます強力になります  。

WebGPU を 使用すると、3D レンダリングのパフォーマンスと最適化が向上するだけでなく、ディープ ニューラル ネットワークの実行など、計算負荷の高いケースに GPU を使用できます。 

Web Payments により、Webサイトでの支払いの統合が非常に簡単になります。

4 – クイック アクセス

Web サイトのコンテンツは、インストールを必要とせずにアクセスするとすぐに読み込まれることが期待されるため、ユーザーはすぐに 3D Web アプリケーションに入ることができます。コンテンツが大きい場合でも、アプリケーションがバックグラウンドでロードを続行できるようにしたり、ユーザーはアプリケーションを PWA (Progressive Web App) としてインストールでき継続的に最新のアプリを利用できます。

5 – 急速な発展

今日の Web サイトは、インターネット上に表示されるテキストドキュメントとして知られており、その開発は非常に迅速かつ効率的です。WebXR 開発ツールも多数登場しており、Web サイトXRの開発時間を簡素化し、スピードアップするのに役立ちます。ドラッグアンドドロップするだけで簡単な XR Web サイトを作成することもできます。

Web 3D は、これを迅速に行うためのワークフローもサポートしています。Three.js や A-Frameなどの Javascript ベースのフレームワーク  は、現在 WebXR や Web 3D サイトの開発によく使用されている他のツールと同じように動作します。 

まとめ

モバイル アプリ (ネイティブ アプリ) よりも WebXR を選択する理由はたくさんあります。これまでのネイティブ アプリの最大の欠点の 1 つは、アプリが多すぎて、ユーザーがこれ以上インストールしたくないということです。一方で、WebXR には Web 上での VR アプリケーションの最適化が少し難しくなるという欠点もあります。しかし、将来的には、Web のパフォーマンスが向上し、デバイスのネイティブ パフォーマンスに近づくでしょう。未来はきっと WebXR と Webapp の側にあると思いますが、あなたの選択はどうですか?

OneTech は、ベトナムでWebXR アプリケーションとWeb アプリケーションを開発するリーディングカンパニーであり、日本および国際市場向けに数百のXR アプリケーションを開発してきた7 年以上の経験があります。XR分野でご相談がありましたら、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。