Amazon IVSとは?手軽にライブストリーミング配信できるサービスの魅力

手軽に動画配信サービスを制作したい、既存Webサイトに配信機能を追加したいと考えていないでしょうか。それなら、大手企業Amazonが提供する「Amazon IVS」を利用するのがおすすめです。

この記事では、Amazon IVSの概要や機能、料金といった基礎情報をわかりやすくまとめています。また、活用用途やよくある質問も整理しているので、サービス導入の参考にしてみてください。

Amazon IVSとは?

Amazon IVSは、世界的な大手企業Amazonが提供する「AWS」のひとつです。主に、動画配信の構築・導入向けのサービスであり、巨大サーバーを借りて構築・導入できるマネージド型が採用されています。

便利な機能を付与できることはもちろん、Amazonブランドのクラウドサービスであるため品質も安定しているのが魅力です。以下に示すユーザー向けのサービスとして利用できます。

【おすすめのユーザー】

  • Webサイト・アプリを運用している企業
  • Webサイトの開発を行う制作会社

ベトナムオフショア開発ONETECHは100社以上の日本企業との取引実績があります。ONETECHではAmazon IVSを含むAWSのコンサルティングサービスを提供しています。気になること、不安なことをお気軽にご相談ください。
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AWS Elemental Media Servicesとの違い

Amazon IVSと似たAWSに「AWS Elemental Media Services」というものがあります。AWS Elemental Media Servicesは、動画配信向けの機能を付与できるほか、きめ細かい動画要件を必要とする方向けのサービスです。

機能や顧客の制御を細かく行いたい方、広告表示といった収益化や著作権管理にもこだわりたい方におすすめします。

Kinesis Video Streamsとの違い

Kinesis Video StreamsというAWSにも動画配信といった機能が搭載されています。主な違いは次のとおりです。

  • スマートホームや産業オートメーション等に組み込むAWSである
  • 機械学習や分析といった処理のために用いる

Amazon IVSは汎用性が高くシンプルな使用方法のマネージド型サービスですが、Kinesis Video Streamsの場合は、技術分野で利用します。産業利用を検討しているのなら、Kinesis Video Streamsの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Amazon IVSでできること

Amazon IVSでできることは、こちらで紹介する2種類に分けられます。詳しい特徴を見ていきましょう。

①グローバルなライブストリーミング配信

Amazonが所有する巨大なサーバーを通じて、世界に向けたライブストリーミング配信機能を導入できます。

世界中に設置している基地局を通じて動画読み込みをハイスピードで実施できるため、視聴者にストレスを与えません。構築に時間のかかるライブストリーミング配信を手軽に導入できるのが魅力です。

②マネージドライブチャット

Amazon IVSでは、ライブ動画配信と一緒にライブチャット機能を付与できるのが特徴です。視聴者参加型の動画を配信でき、配信者・視聴者それぞれでコミュニケーションを取れます。

限定配信やコミュニケーション重視の動画配信機能を導入したいのなら、当サービスがおすすめです。

Amazon IVSを利用する3つの魅力

Amazon IVSを利用する魅力を3つ整理しました。

  1. 超低レイテンシーなのでライブストリーミングにおすすめ
  2. リージョンを指定できる
  3. 既存Webサイトやアプリに統合できる

なぜ他の方法で構築するのではなくAmazon IVSを導入すべきなのか、詳しく解説します。

①超低レイテンシーなのでライブストリーミングにおすすめ

超低レイテンシーなライブストリーミングを行えるのがサービスの魅力です。

レイテンシーとは、データ転送の指標のことであり、レイテンシーが低いほど通信の遅延を減らせます。つまり、Amazon IVSを導入すれば配信者・視聴者でズレのないリアルタイム動画配信を実施できるのです。

サービスを構築したけれどレイテンシーが高すぎて遅延が発生する、低レイテンシーを目指すのに莫大な費用と時間がかかるとお悩みなら、手軽に導入できるAmazon IVSがおすすめです。

②リージョンを指定できる

当サービスには、リージョンの指定機能が設けられているため、自社のサービス品質を維持しやすいのが魅力です。

Amazonは世界中に基地局を所有しているので、急な障害やアクシデントのせいでサーバーが停止したとしても別の基地局でカバーできます。復旧するまでサービスを利用できなくなる状況を回避可能です。

日本を含め、災害の多い国でも安定的に動画配信を提供できるため、サービス品質の維持に役立ちます。

③既存Webサイトやアプリに統合できる

Amazon IVSは、新たに構築するサービスだけでなく、既存のWebサイトやアプリに統合できるのが魅力です。

用意されているAPIを組み込むだけで、手軽に高品質な機能が付与できます。また、当サービスは、Webブラウザ、デバイスのOSなどを問わず、すべての目的に適用可能です。Amazonが提供する「Amazon IVS コンソール」から手軽にチャネルを作成できるため、初歩的な知識を持つ人でも利用しやすいサービスだと覚えておきましょう。

Amazon IVSはいくら?料金を紹介

AWSはすべて従量課金制のシステムが採用されています。チャネルタイプごとに時間当たりの料金が計上されるため、導入前に以下の料金を参考にしてください。

チャネルタイプ時間当たりの料金
スタンダード2.00 USD
アドバンスドHD0.85 USD
アドバンスドSD0.50 USD
ベーシック0.20 USD

また、動画配信の参加者についても、時間別での従量課金システムが採用されています。

1ヶ月あたりの参加者時間時間当たりの料金 (北米における料金設定)
10,000時間未満0.0720 USD
10,000~40,000時間0.0660 USD
40,000~100,000時間0.0600 USD
100,000~350,000時間0.0560 USD
500,000時間超え0.0480 USD

つまり、チャネルタイプ別の料金+参加者時間別の料金がトータルの料金です。金額についてお間違えの無いよう気を付けてください。

Amazon IVSの活用用途

導入にお悩みの方向けに、主な3種類の用途を紹介します。どういった目的で利用すべきか、ぜひ参考にしてみてください。

①視聴者交流型の動画配信

リアルタイムライブ機能、そしてライブチャット機能を組み合わせて視聴者交流型の動画配信サービスを提供してみてはいかがでしょうか。

近年では、視聴者とコミュニケーションを取れるライブ配信が人気です。画面上に流れるコメントを読みながら配信を行うことによって、配信者と視聴者の親密性を高められます。

②収益化目的の動画配信

Amazon IVSでは、次の方法を利用して収益化できます。

  • 広告設定
  • 電子商取引
  • オークション

オンライン上でビジネスを実施できることから、企業向けの配信サービスとしても活用可能です。定期的に自社サイトで実施するオンラインセミナーなど、収益化につながる動きを取れます。

③視聴者投票

視聴者から投票してもらえるのもAmazon IVSのポイントです。オンラインアンケートや商品企画、改善などに役立つ情報をライブ感覚で視聴者から聞き出せます。

また、他のAWSと組み合わせれば投票結果を保存・分析も可能です。

Amazonが提供するAWS動画配信のマネージドサービス一覧

AWSでは、Amazon IVSのほかにも次のような動画関連のサービスが提供されています。

AWS概要
Amazon Kinesis Video Streams動画のストリーミングデータを安全に取り込むサービス
AWS Elemental MediaConnectAWSグローバルネットワークを通じて送信できる高品質なライブ動画伝送サービス
AWS Elemental MediaConvert大規模なブロードキャストおよびマルチスクリーン配信向けのファイルベース動画変換サービス
AWS Elemental MediaLive大規模なブロードキャストおよびマルチスクリーン配信向けのライブ動画エンコードサービス
AWS Elemental MediaPackageデバイスで再生可能な形式のビデオストリームを作成するサービス
AWS Elemental MediaStoreライブおよびオンデマンドの動画コンテンツを保存するメディアストレージサービス

それぞれ、目的や用途が異なるため、まずはサポートセンターに問い合わせるのがおすすめです。

Amazon IVSのよくある質問

サービスのことをより深く理解するために、よくある質問を整理しました。

①無料で使えるの?

「100 時間の SD ビデオ出力」「ベーシックビデオ入力5時間/月」に限り、AWSの無料利用枠として導入できます。上記の条件を超える場合には従量課金制システムが採用されており、使った分だけ支払いが必要です。

②VODに使用できる?

配信データは、別AWSの「Amazon S3」に保存されます。ただし、Amazon S3の利用は従量課金制システムの対象となるため注意してください。

おわりに

Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon IVS」の基礎情報や活用用途について解説しました。しかし、自社の目的に合うサービスなのか判断できないとお困りの方も多いはずです。

もし、AWSについてプロのアドバイスが欲しいのなら、ぜひONETECHにご相談ください。ベトナムオフショア開発のONETECHではAWS資格保有のエキスパートがお客様の課題をカタチにします。

  • インターネットサービスの企画はあるがどうしたら良いか
  • どのようにクラウドを利用したら良いかわからない
  • クラウドを利用するためのコストやポイントを知りたい
  • 保守運用まで考慮した設計をしたい

Amazon IVSを含むAWSのコンサルティングサービスを提供しています。気になること、不安なことをお気軽にご相談ください。
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