「BIMやCADをより簡単に扱えるアプリを探している」
「Unity Reflectを使うことで何ができるのか知りたい」
設計ソフトで制作した建築モデルを直感的に操作できるアプリがUnity Reflectです。さまざまなデバイスでUnity Reflectを利用でき、技術者でなくてもモデルを扱えるのがポイント。
この記事ではUnity Reflectの特徴や活用方法について紹介します。
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Unity Reflectとは
Unity社ではAutodeskと協力をして、建設業向けにUnity Reflectというアプリを開発しました。2019年6月にUnity Reflectは発表されて、2019年の秋にはアプリが一般公開される予定です。
ソースコードを触ったことがない人でも、簡単にBIMデータをリアルタイム3Dに変換できるのが特徴。BIMモデルと変換した3Dモデルの詳細情報はすべてリンクされます。
インポートした建築モデルはアプリ上で編集したり、ARで確認したりすることが可能です。設計ソフト側でBIM内のパーツを調整すると、自動でUnity Reflectに反映されます。
Unityについて
元来Unityはゲームを動かすための必要な処理を効率的に行うシステムを搭載した開発環境です。さまざまなジャンルのゲームを制作できて、3Dゲームや2Dゲームの開発に対応しています。
開発で利用できるプログラミング言語は「C#」です。ゲームの動作を設定できるスクリプトを作成するときに「C#」で開発します。簡単な要素の設定であればUnityで編集可能です。
AR/VR開発をUNITYでやろう
アプリを活用するメリット
Unity ReflectはBIMやCADを作成できるAutodesk Revitにプラグインをインストールすることで使えます。専用プラグインにより設計ソフトから離れることなく、リアルタイムの3Dモデルを体験できるのがメリット。
例えば建築モデルの素材を変更したとき、変更内容はリアルタイムにUnity Reflect側に反映されます。ネットワーク上で同期することで遠く離れた共同作業者と建築モデルを調整することも可能です。
また、Unity ReflectはiOSやAndroidだけでなく、AR/VRに対応したヘッドマウントディスプレイにも対応しています。任意のプラットフォームで3Dモデルを確認できるのも利点です。
企業による活用事例
ニューヨークを拠点とするSHoP ArchitectsではUnity Reflectにより建設作業の連携を強化しました。SHoPは設計の段階で改良したり変更したりすることが多く、最新の設計図を用意できないことが多くあったのです。
そこでUnity Reflectを導入することで、複数のツールを使う必要がなくなりました。リアルタイムで設計ツールと3Dモデルが同期してくれるため、作業員はいつも最新の設計図を確認できます。
他にもSHoPには課題点がいくつかありましたが、Unity Reflectの導入により課題の解決を達成しました。SHoPによるウェビナーは「Unity Reflect を活用したインタラクティブな視覚化における課題の解決方法」から閲覧できます。
Unity Reflectで実現できること
「Unity Reflectでできることをもっと知りたい」と思う人はいるかもしれません。マルチプラットフォームに対応したUnity Reflectには次のような機能もあります。
多数のデバイスでBIMまたはCADからインポートした3Dモデルを評価
BIMまたはCADからインポートした3Dモデルは、複数のデバイスで同時に確認することが可能です。プロジェクトをエディターに取り込むことで、25種類以上のデバイスに3Dモデルを出力できます。
アプリをカスタマイズできる
3Dモデルを確認するアプリやエディターのユーザーインターフェースは業者側でカスタマイズできます。例えば会社のロゴや建築モデルの名称をアプリ画面に表示させることが可能です。
建築物の構成をモニタリングしたり音響シミュレーションしたりできる機能を組み込むこともできます。アプリのカスタマイズにより、建築モデルの体験をより良いものに改善できます。
まとめ
BIMをワンクリックで3Dモデルに変換できて、あらゆるデバイスでモデルを閲覧できるのがUnity Reflectです。「BIMやCADで制作したモデルを手軽に確認したい」と思った時はUnity Reflectの活用を検討しましょう。
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