サブスクって何?サブスクリプションを管理するシステム開発とは?

最近サブスクという言葉をいろいろな場所やシーンで耳にすることが多くなりました。定額料金で一定期間のサービスを利用できるサブスク(サブスクリプション)のサービスは多様な分野に拡大し、消費者にとって身近なものになりました。サブスクの市場拡大にしたがって、サブスクリプション管理専用のシステム開発が求められています。

Subscription Management Software
Subscription Management Software

今回はサブスクの概要を解説し、サブスクリプション管理システムの機能やメリットを整理するとともに、おすすめのサブスクリプション管理システムを紹介します。

サブスクとは?

サブスクことサブスクリプション(subscription)は、英語の「定期購読」の意味から転じて、コンテンツを定額料金で一定期間、自由に利用できるサービスです。定額制のほかに従量課金制もあります。

所有から利用へ、消費者のライフスタイルの変化にしたがって、サブスクリプションのビジネスモデルは拡大しました。現在ではデジタルコンテンツだけでなく、幅広いジャンルで採用されています。例えば、次のような商品やサービスがあります。

  • ソフトウェア
  • 動画・音楽配信
  • 電子書籍
  • 教育
  • 食料品
  • 医薬品
  • ファッション
  • 自動車
  • 家具・家電・インテリア など

サブスクリプションの利用メリットとしては、ヘビーユーザーの場合、大量の商品を一定価格で安価に利用できることです。一方、デメリットには、必要のないコンテンツが含まれる場合、利用しなくても費用を支払い続ける必要があります。また、解約後は手元に商品が残りません。

また事業者からの観点で言うと売上が一定期間見込めるので、いわゆるストック型のビジネスモデルになり経営が安定すると言う利点があります。

サブスクリプション管理システムの概要

サブスクリプションを運用するシステムには、顧客管理、商品管理のほか、購買傾向に合わせて持続的に使い続けてもらうための販売戦略を立案する分析システムなどの機能が求められます。クラウドで提供されているパッケージもあります。

サブスクリプション管理システムの機能

サブスクリプションのシステムには、ECサイトと同様に顧客が利用するフロントエンド機能、システム全体の管理や販売戦略の立案などに活用するバックエンド機能があります。バックエンドに焦点を与えると以下のような機能が必要です。

  • 顧客情報管理
  • 顧客とのリレーションシップ構築
  • 決済管理
  • 仕入れ管理
  • コンテンツ管理
  • サービスサイクルの管理
  • 需要予測のための統計分析 など

ただし、システム開発においては、サブスクリプションのビジネス特有のプロセスから機能の実装を検討すべきです。

トライアルから有償への移行プロセス、ユーザーのニーズに最適化した料金プランの設定、商品を売り切る場合と定額利用の場合など、通常のECサイトとは異なるサブスクリプション特有の機能が重要になります。

多くの企業では顧客管理用のCRMとしてSalesforce、電子契約や請求書発行など、それぞれ外部のシステムを利用しているケースが多いでしょう。したがって、外部システムとの連携もポイントです。

サブスクリプション管理システムの導入メリット

サブスクリプション管理システムの導入によって、次のような効率化が得られます。

  • ビジネスモデルの早期構築
  • バックオフィス業務の効率化
  • 顧客に対するきめ細かなサービスの提供
  • リアルタイムの申し込み対応、売上増加

初めてサブスクリプションのビジネスモデルを立ち上げる場合、導入実績のあるサブスクリプション管理システムの仕様に合わせて構築することにより、複雑な業務フローを検討する時間を短縮し、早期構築が可能です。

また、定額制や従量課金制など複雑な課金を行うサブスクリプションの管理を自動化して業務の効率化ができます。

サービスを提供する企業側の視点では、無償で利用できるお試し期間、ユーザーに合わせた決済方法など魅力的なサービスを提供して、顧客満足度を向上させ、継続的な利用を促進し、売上増加が望めます。

サブスクリプションシステムの開発方法

サブスクリプションのシステム開発には、大きく分けて次の2つの方法があります。

  • スクラッチによる自社システム開発
  • クラウド型のサービスを利用したシステム開発

自社の仕様に合わせてオリジナルのシステムをスクラッチで開発する場合、必要な機能に絞り込んだ最適化、既存のシステムにない機能の実装など、他社と差別化できる自由度の高さにメリットがあります。反面、構築のための時間や費用がかさみがちです。

クラウド型のサービスを利用した場合には、開発期間の短縮、開発コストの削減が可能です。特にプラットフォームのメンテナンスが不要であり、運用の負荷を低減できます。一方で、パッケージにない機能を実装したいときに困難です。また、SaaSやPaaSの継続的な利用料金が発生します。

最近ではクラウドで提供されているサブスクリプション管理システムにも、さまざまな機能をカバーするサービスが登場するようになりました。

サブスクリプション管理システムおすすめ4選

サブスクリプション管理システムを選定するときには、次の3つのポイントを考慮するとよいでしょう。

  • 求めている要件に合わせた機能があること
  • Salesforceなど外部システムとの連携
  • 利用料金

利用料金は要件によって異なるため、主に機能とシステムの連携からおすすめのサプ部クリプション管理システムを4つ紹介します。

Scalebase/アルプ株式会社

Scalebaseは、サブスクリプションシステムにおける契約および請求管理業務、価格変更、販売拡大の効率化のほか、ビジネスの継続的な収益性確保を目的としたKPI(重要指標)の把握を実現するシステムとして評価されています。

Scalebase/アルプ株式会社
Scalebase/アルプ株式会社

注目すべき特長は、外部システムの連携が充実していることです。特にCRMとしてグローバルに活用されているSalesforeceと顧客管理基盤の連携ができます。リアルタイムでチャーンレート(解約率)を可視化して確認が可能。電子契約サービスのクラウドサインと連携させ、契約締結情報の同期により業務を効率化します。クラウド会計ソフトfreee、MakeLeaps、弥生会計などとも連携可能です。

Zuora Central Platform/Zuora Japan株式会社

請求と決済の業務の効率化のためにプロセスの自動化を行うサブスクリプション管理システムです。多彩な請求頻度とともに定額制・従量制・階層型などの課金スタイルに対応しています。

Zuora Central Platform/Zuora Japan株式会社
Zuora Central Platform/Zuora Japan株式会社

代金回収業務に特化したZuora Collectを搭載。機械学習を利用して、15以上の取り引きと処理の特性から多角的な視点で分析し、さらに日々の新しいデータから収益回収に影響する傾向を継続的に学習します。売掛金の収益回収率において最大20%向上という実績をあげています。

サブスクONE/株式会社サジェスタム

携帯電話業界において実績のあるシステムで、業界初のKPIツリー型ダッシュボードによる可視化が特長です。契約に関する多様なデータ、解約率、通信事業者の契約ベースの売上をあらわすARPUなどを把握できます。

サブスクONE/株式会社サジェスタム
サブスクONE/株式会社サジェスタム

サブスクリプション管理に必要なコア機能とともに、SalesforceやHubSpotなどのCRMやSFAはもちろん、決済や会計のさまざまなシステム、クラウドツールと柔軟な連携ができる機能を備えています。基本的な課金パターンの選択とパラメータの設定により、課金ロジックに矛盾がない限り自由な課金プランのサービスを設計できます。

サブスクペイ/株式会社ROBOT PAYMENT

創業からおよそ20年間で12,000社の導入実績を誇り、業界唯一の完全自動課金システムを謳っています。申込みから顧客管理、決済までサブスクペイで完結させることが可能です。決済方法は、クレジットカード決済、口座振替、銀行振込・バーチャル口座、コンビニ決済に対応。月謝や会費などの定額課金に適しています。

サブスクペイ/株式会社ROBOT PAYMENT
サブスクペイ/株式会社ROBOT PAYMENT

多様なサブスクリプションのビジネスモデルに対応し、きめ細かな機能を備えています。課金の同期は毎週・隔週・毎月・隔月・3カ月ごと・半年ごと・毎年で設定可能です。決済ができなかった場合のリトライは1週間ごとに2回行います。

ONETECHで開発したサブスク管理システム

ONETECHはベトナムでサブスクシステムを開発した実績があります。サブスクシステムは成功する確率の高いビジネスモデルなので開発した企業様は開発後も新規機能を追加しながら運営していくケースが多いです。もちろん弊社で受けた開発案件もサービス開始後運営を継続しています。

株式会社one technology japan
株式会社One Technology Japan | ベトナムオフショア開発 | 信頼第一のONETECH

ONETECHで受けた案件は全てスクラッチで開発をしています。二つの事例を紹介しますがその他にも現在開発中で2022年後半にサービスを開始する案件もあります。

芸能人ファンクラブのプラットフォーム開発/GMOペイメント

芸能人のファンクラブプラットフォーム開発ではGMOペイメントを利用しました。ファンクラブの会員は1年ごとに年会費をクレジットカードで支払います。ファンクラブサイトではファンへの告知だけでなくVIMEOを利用したファンクラブ限定動画が配信されます。プラットフォームなので新しい芸能人やアーティストのファンクラブを簡単に生成できます。

Vimeo動画配信システム開発 サブスクリプション会員サイト

ファンクラブ会員サイト(サブスクリプション)を管理できるプラットフォームの追加開発。動画プラットフォーム「vimeo」を使いファンクラブ限定の動画配信システムを実現しました。

ソフトウェア販売サイトにサブスク決済追加/AmazonPay

WORDPRESSプラグインのAmazonPayでサブスク決済を追加導入しました。WINDOWS向けソフトを販売するサイトです。WordPressワードプレス)のブラグインを利用してソフト購入時の使用期限日の生成処理を初回利用時のタイミングに追加改修しました。

WordPress(ワードプレス)サイトのサブスクリプション機能開発

PHPフレームワークのWordPress(ワードプレス)で構築したサイトでサブスクリプション処理の最適化による追加改修。 ソフト購入時の使用期限日の生成処理を初回利用時のタイミングに変更しました。

その他にもGMOペイメント、STRIPE、SMBCファイナンスサービスを利用したサブスクリプション決済の実績などがありますので詳しくはお問い合わせください。

おわりに

サブスクリプションのビジネスモデルは、今後も拡大を続けるでしょう。そして複雑な料金体系や決済などを効率化するために、専用のサブスクリプション管理システムの導入を検討すべきです。迅速なビジネスローンチ、業務効率化、顧客満足度の向上、売上増加を実現します。顧客管理システムや他のクラウドとの連携を重視しつつ、システム開発を進めることがポイントです。

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