建築分野で活躍するAR(拡張現実)の活用事例

建築分野では積極的なAR活用が進んでおり、設計から施工まで、今後は多くの段階にこの技術が導入されると考えられます。

今回はそんな建築業界におけるARの活躍について、実際の活用事例を確認しながら学びましょう。

建築分野で活躍するAR(拡張現実)の活用事例

建築分野で活躍するAR(拡張現実)の活用事例

コマツ「Kom Eye AR」

重機でお馴染みのコマツが2018年に発表したのが、ARで設計図の完成版3Dをシミュレートできるシステム、「Kom Eye AR」です。

このシステムはコマツの油圧ショベルに搭載することを目的に開発され、重機オペレーターが運転席内のタブレットから利用ができます。

重機に設置されたステレオカメラで撮影した映像と設計面3DモデルデータをリアルタイムでAR合成表示し、設計図通りに施工が進んでいるかを確認できます。

また、2DミニマップとHUD(ヘッドアップディスプレイ)の併用により、現在の重機の方向や、姿勢などを客観的に把握し、アクシデントの防止や正しい施工を促進してくれるという仕組みも備えています。

コマツのクラウドシステム「SMARTCONSTRUCTION CLOUD」との連携も実現し、図面は常に最新の状態にアップデートされ、円滑な情報共有環境が整備されています。

参考:面白法人カヤック「コマツ SMARTCONSTRUCTION 新サービス「Kom Eye AR」」https://www.kayac.com/service/client/1665

ARアプリ「PLNAR」

アメリカのSmartPicture Technologiesが開発したARアプリ「PLNAR」は、部屋の間取りを簡単に計測し、データとして整理しておくことができるサービスです。

アプリを起動すると、部屋の間取りを調べるために必要な撮影ポイントが指定されます。数枚の写真をインストラクションに従って撮影すれば、あとはPLNARが自動的に間取りを分析し、部屋の見取り図を作成してくれるという仕組みです。

数値を確認するとともに、部屋の写真はもちろん、分析から生成された3Dモデルの確認もアプリ上で行えるため、活用機会は多岐に渡ります。

新しい家具を設置するための計測はもちろん、リフォームの際の部屋の測定など、ビジネス利用にも最適のアプリです。

ARアプリ「PLNAR」

ARアプリ「PLNAR」

PLNAR公式サイト:https://plnar.ai/how-it-works/

Kitchen × webAR

Kitchen × webARは、AR技術によって実在する空間にカメラを向けることで、バーチャルのシステムキッチンデータをカメラの中で表示し、実際にキッチンを設置した際のイメージを膨らませることができます。

システムキッチンのような大型の買い物は、カタログのサイズなどだけで設置可能かの判断は容易でも、その雰囲気や感覚的な良し悪しについては設置しなければわからない部分も大きいものです。

Kitchen × webARでは、ARカメラによって設置予定の場所にキッチンを表示できるだけでなく、まるでそこに実在するかのように360度から確認できるため、簡単にお気に入りの一台を見つけられます。

サンワカンパニーのシステムキッチンのラインナップを好きなだけ試せるだけでなく、URLによる即時起動を実現しているため、誰でも気軽に試せるのがポイントです。

スマホさえあれば気軽にキッチンを検討し、購入に結び付けてもらえます。

Kitchen × webAR

Kitchen × webAR公式サイト:https://www.sanwacompany.co.jp/shop/app/pages/ar/

スマホ de サーベイ

エムソフトが提供するスマホ de サーベイは、特別な機器がなくともスマホのARカメラで測量を行えてしまうという、高機能なアプリです。

通常の土量把握や地形の測量には、特別な機器を用意する必要があるだけでなく、二人での測定が当たり前でした。

そのため、測定には相応のコストが発生していましたが、スマホ de サーベイがあれば一人でも従来と同等のパフォーマンスを測量において発揮できます。

作業は全てスマホあるいはタブレットの中で完結し、インプットしたデータを特別な機器や計算用のPC・クラウド環境に移行する必要もありません。

誤差は数%以内に抑え、最大1,000m2の範囲を計測可能というパフォーマンスも魅力的で、多くの測量現場での活躍が期待できます。

スマホ de サーベイ公式サイトhttps://www.msoft.co.jp/service/smartphonedesurvey.html

AR匠RESIDENCE (エーアールタクミレジデンス)

AR匠RESIDENCE は、MRゴーグルを活用してマンションの外壁タイル打診検査を行えるシステムです。

外壁劣化による剥落などを防ぐため、打診検査は定期的に行う必要がありますが、このシステムがあれば打診検査を行いながら、ゴーグルを通じて検査結果を記録し、報告書作成や写真撮影などの業務を自動で行えます。

この結果、従来は複数人で実施していた検査を1名で実施できるようになっただけでなく、業務負担を30%程度削減可能になっています。

人材不足の状況下でも業務遂行が実現できる、最新のオートメーションシステムと言えます。

参考:長谷工グループ「長谷工グループとアウトソーシングテクノロジーが、日本マイクロソフトと連携し、建設・不動産業界における生産性改革を推進」
https://www.haseko.co.jp/hc/information/upload_files/20200706_1.pdf

おわりに

ARの活用は、業務を効率化するだけでなく、人材不足にも対応できるようなオートメーションの実現にも役立ちます。

特別なスキルがなくても業務を遂行できる能力を与えるARは、まさに未来の技術と言えそうです。

ONETECHVR会議システムとMR遠隔支援システムのご紹介

VRオフィスシステム(バーチャル会議デモVER.3.0) Oculus Quest2対応

VRオフィスシステム(バーチャル会議デモVER.3.0) Oculus Quest2対応

ONETECHはベトナムでVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)空間をアバターでコミュニケーションができるバーチャルオフィスシステムを開発しています。 今回のアップデートで、実際のオフィスのようにエントランスからロビーを通り会議室に入室して会議ができるように更新しました。今後住宅業界、建築建設業回、不動産業界が応用できるようなシステムにしていきます。

デジタルツインの活用として、本アプリは作業者と遠隔地にいるエキスパートとリアルタイムで作業の状況を共有することができます。今回のアップデートでARマニュアル機能と、セブンセグメントのデジタル数値を認識する機能をアップデートしました。

ONETECHは、ベトナムオフショア開発でAR/VR関連の開発実績が多数ございます。AR、VR、XR開発UNITY開発3DCG制作でお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。

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