国内出荷が開始したHoloLens 2(ホロレンズ)の特徴とは?競合スマートグラスと比較
「MRを活用して業務を効率化させたい」
「HoloLens 2など最新スマートグラスの性能が気になる」
従業員の業務や研修などをMRでサポートできるのがHoloLens 2です。2019年11月には日本国内で法人向けに出荷が始まり、MR技術の普及や生産性の改善に期待されています。ONETECHでは2017年よりMicrosoft HoloLensでのアプリケーション開発を進めています。
ホロレンズパフォーマンスデモ2のビデオ
この記事ではHoloLens 2の特徴や競合デバイスについて紹介します。
出荷が開始したHoloLens 2
HoloLens 2はアプリケーションを通じてMRを体験するためのウェアラブルデバイスです。2019年11月7日に国内での出荷が開始されて、法人でHoloLens 2のアプリを利用できるようになりました。
日本国内で提供されているHoloLens 2には3つのオプションがあり、料金やサービス内容はオプションごとに異なります。
- HoloLens 2(デバイス単体):1台につき3,500ドル(約38万円)
- HoloLens 2 with Remote Assist:1ユーザーにつき毎月125ドル
- HoloLens 2 Development Edition:1ユーザーにつき毎月99ドルまたは1台につき3,500ドル
リモートアシストプランではAzureと連携できるアプリをすぐに入手でき、即日からデバイスを活用できるのがメリット。月額制だから約38万円の初期費用を支払わなくて済みます。
デバイスの強み
HoloLens 2は初代HoloLensからスペックや操作性などが改善されたデバイスです。そのためユーザーの快適性が向上していて、長く装着していても疲れにくい利点があります。
また、デバイスで映し出されたホログラムは手で直接操作できるのもHoloLens 2の強みです。目だけでアカウントにログインできるから、パスワードを入力する必要はありません。
前作からの改善点
「どのような点で改良されたのか気になる」と思う人は多くいるはず。HoloLens 2はバージョンアップにより前作から次のような点で改善されました。
- 視野の拡大:HoloLens 2は前作の2倍の視野角を確保
- 装着感の改善:快適性が前作に比べて3倍まで向上
- スペックの向上:プロセッサの性能アップにより使いやすさを改良
法人をターゲットにしている事情もあり、操作性や快適性を重視して改善されています。使いやすいことでデバイスを導入するハードルが低くなり、HoloLens 2を扱う企業が増える見込みです。
HoloLens 2と競合スマートグラスを比較
MRやARへの関心が高まる最近では、複数のIT企業がスマートグラスを開発しています。HoloLens 2を検討している人が見ておくべき競合スマートグラスは次の2種類です。
- ソニーの新型AR用ヘッドマウントディスプレイ
- Apple Glass
それぞれのデバイスについて詳しく見てみましょう。
ソニーの新型AR用ヘッドマウントディスプレイ
2019年10月、ソニーは新型AR用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプを国内で公開しました。HoloLens 2と似たような形状であり、ケーブルを繋げることなくデバイスを利用できます。
ディスプレイにフルカラーで映像を投影できて、ユーザーの手の動きを認識するハンドトラッキングに対応。デバイスの前方にディスプレイやカメラを、後方にはプロセッサやバッテリーを搭載しています。
Apple Glass
Apple GlassはメガネでAR世界を楽しめるデバイス。海外のニュースサイトでコンセプトデザインは公開されていて、2020年にはAppleからデバイスが発売される見込みです。
まとめ
ビジネスをサポートするためにマイクロソフトが提供しているMR対応デバイスがHoloLens 2です。「ARやMRをビジネスで活用したい」と思ったときはHoloLens 2などのスマートグラスを検討しましょう。
ONETECHは2017年より本格的にMicrosoft HoloLens(マイクロソフトホロレンズ)のアプリケーション開発をスタートしました。ベトナムで最も多くのHoloLens開発実績のある企業の一社です。
HoloLensは単純なARアプリ開発やVRアプリ開発よりもできることが多く、アプリ開発技術だけでなく、画像や音声読み取りを実現するための画像認識や音声認識などのAI(人工知能)、遠隔支援ができるようにWebRTCなどを使った通信やサーバ設計技術、操作性や快適性を追求するためのUI/UX技術、Microsoft Azureなどのクラウド連携技術などの様々な技術の結集によってMRアプリケーションが完成します。
ONETECHでは創業当初からVR/ARアプリの開発の蓄積があり、Unity開発に強みがあります。またさまざまな課題を解決するアプリケーションを開発してきました。我々の技術の結集がこのホロレンズアプリの開発です。2019年12月にベトナムでは最も早くHoloLens 2を入手しHoloLens 2向けのアプリケーションを開発しました。
実は当社にもすでにHoloLens2を見越してアプリ開発をしております。HoloLens2は12月初旬には弊社のオフィスに届く予定です。
MagicLeapやnRealなどMRグラスデバイスのお問い合わせも増えてきていますが、弊社ではAzure連携でHoloLens2のビジネスユース、業務向けのMRアプリが活況になるのではと期待しています。
ベトナムオフショアでのMRソフトウェアの開発のご相談ぜひOne Technology Japanへお気軽にお問い合わせください。
- 「MRソフトウェアに興味があり、HoloLens2の仕様や特徴について知りたい」
- 「初代HoloLensとHoloLens2との違いや、導入に必要な料金が気になる」
2020年6月追記
2020年6月現在、ONETECHではホロレンズ2をつかったいくつかのMRアプリを開発しました。
HoloLens2でMR作業支援アプリ開発
マイクロソフトのホロレンズ2とIoTデバイスでの連携でMR(ミックスドリアリティ:複合現実)での業務支援を行います。
作業者はホロレンズを装着し、Iotデバイスで作業をすると、IotデバイスからホロレンズMRアプリに作業情報送ることで作業解析を行い自動判断するシステムを開発しました。
3Dホログラムを活用したHoloLens(ホロレンズ)2アプリ開発
物流事業者向けにデジタル模型を3Dホログラムで投影物流業務向けに複数のホロレンズで3Dの物流倉庫の建屋や内装情報を共有。
物流倉庫内のコンテンツ再生や表示制御もHoloLens(ホロレンズ)アプリを開発計画中の施設のエリア情報や倉庫の導線を立体的に把握することができます。
そのほかAR、VRアプリ開発の実績も増えておりますのでお気軽にお問い合わせください。