SAP導入の手順とは?失敗しない導入フローをご紹介

SAP製品の導入には多くのコストや業務の仕様変更が伴うため、事前に準備をしっかりと整えておく必要があります。今回はSAPをはじめとするERPパッケージ導入に際しての基本的な手順を確認し、失敗しない導入フローの実現を近づけましょう。

企画段階

SAP導入の手順とは?失敗しない導入フローをご紹介

SAP導入の手順とは?失敗しない導入フローをご紹介

SAP製品に限らず、ERPの導入には事前の企画段階が重要な役割を果たします。ポイントを確認しましょう。

SAP導入の目的を明確にする

SAP導入において重要なのは、そもそもなぜSAPを導入するのかということを明らかにすることです。

SAPは機能を理解し、どんな業務に役立てられるのかを理解しておかなければ、かえって業務の負担につながってしまい、導入コストが無駄になることも起こり得ます。

SAP導入の目的を明確にし、検討を行いましょう。

製品の選定

SAP導入の目的を明らかにできた後は、製品の選定を行います。

SAP製品には「SAP S/4HANA」や「SAP Business One」、さらにはSAP Cloud Platformなど、様々な種類があります。コンサルタントやベンダーと相談しながら、適切な製品や見積もりを検討を進めます。

要件定義

製品や企画が固まった後は、要件定義のステップに移行します。

自社に必要な機能の選定を行う

要件定義においては、自社に必要な機能の選定を行うのが主な業務となります。

SAP製品はモジュール方式を採用しているため、必要に応じて使用機能を減らすこともできますし、増やすこともできます。
SAPの経験豊富なコンサルタントやSI企業に相談するのも費用はかかりますが長い目で見た時の生産性を考えると有効です。

自社のニーズに合わせた機能を選びましょう。

業務に機能を合わせるか、機能に業務を合わせるか

要件定義に際して、業務とSAP製品の機能の間にどうしてもギャップが生まれてしまうこともあります。

既存の業務フローが導入予定の機能に実装できない場合、機能ベースか、業務ベースかを考えなければいけません。

機能ベースで要件定義を行う場合、既存の業務フローに変更を加える必要が出てきます。現在の業務フローを優先する場合、機能のアドオン開発を行う必要があり、別途費用が発生します。

いずれにせよこれらはトレードオフとなるため、最適な選択ができるよう準備しておきましょう

実装作業

要件定義が完了すれば、いよいよ実装作業に取り掛かります。

設計・開発中も社内調整を忘れずに

製品の開発が始まれば、後はエンジニアの仕事次第ということになるため、直接自社と開発チームがコミュニケーションをとることも少なくなります。

この間に、SAP導入後の新しい業務マニュアルの作成やトレーニングなど、移行に伴う準備を進めておきましょう。

機能テストの重要性

製品の開発が完了した後、すぐに実装して運用できるわけではありません。事前にテストを行い、製品が要望通り機能するかどうかを確認する必要があります。

製品が単体で動作するかどうかのテスト、機能の連携が正常に行われているかのテスト、ピーク負荷の際の動作確認など、いくつかの確認事項が存在します。

リリース後の仕様変更は難しいため、この段階のうちに調整は完了しておきましょう。

運用・評価

テストが完了すれば、いよいよリリースです。適切な運用ができるか、導入した感想はどうかなどを確認していきましょう。

慎重なリリースを

製品のテスト完了後は、リリースに向けた準備を進めていきます。社員のトレーニングや、実装環境の整備などを行います。

新しいシステムや業務フローを導入する場合、事前にトレーニングやマニュアル配布を実施していても、慣れるまではある程度の作業効率の低下が想定されます。

操作方法に関する不明点も増え、通常よりも多くの混乱が生まれてしまいやすいため、それに備えた対策を準備しておくことも大切です。

トラブルシューティングに向けたマニュアルの完備や、疑問点などを解決するための窓口を設置するなど、スムーズな運用を少しでも早く実現するための環境を整えておきましょう。

導入後の評価も丁寧に行う

リリースを滞りなく終えられた後は、導入に際してのフィードバックや、運用してみた結果の評価を共有する場が設けられます。

当初設定していた問題は、SAPの導入で解決できたのか、解決できた場合、どれくらいの効果を発揮できているのか、改善点はどんなところにあるのかなど、必要に応じてレポートを作成しておきましょう。

SAP製品の導入は大掛かりなだけに、導入が目的となってしまい、肝心の成果について蔑ろにされてしまうこともあります。評価を正確に行い、改善を続けていくことが大切です。

おわりに

SAP製品をはじめ、ERPパッケージの導入にはいくつかのプロセスをこなしていかなければなりません。

導入には1年以上の期間を要することもあり、それだけに導入負荷も大きなものですが、丁寧に仕事を遂行することで、相応の成果を得ることが期待できます。

確実な導入を進め、SAP製品のパフォーマンスを最大限発揮しましょう。

ベトナムオフショア開発のONETECHは2021年にSAP開発に進出

「SAP2027年問題」SAP ERPの保守期限は2027年に延長されたが。。。

「SAP2027年問題」はSAPのERP製品「SAP ERP 6.0」、ERPにSCM(サプライチェーン管理)やCRM(顧客関係管理)を加えた「SAP Business Suite」などの標準サポートが終了してしまうことです。SAP導入企業は2027年までに、SAP S/4HANAへマイグレーションするなど何かしら対策が必要です。日本国内のSAP導入企業は2000社を超えていますが、半分ほどは保守期限への対策にまだ手をつけられていない状態です。

「新型コロナウィルスCovid-19とSAPエンジニア不足でのダブルパンチ

「SAP2027年問題」対策には膨大な開発リソースと開発サポート体制が必要となります。
SAP S/4HANAへの移行に関するプロジェクト数が増加しており、SAP関連の案件を取り扱っているベンダーやコンサルティングファームではSAP人材、とりわけ、SAP S/4HANAに精通した人材の確保が課題になっています。またコロナウィルスの影響を受けて企業は予定していた予算の見直しにも迫られています。SAP導入企業は企業を支えるシステムの保守期限が迫る中でコストダウンとSAPエンジニア不足など難しい局面を迎えています。

オフショア開発でコストダウンとSAPリソースの確保を両立

<無料>『SAP人材不足をオフショア活用で解消』無料セミナーのご案内_ONETECH

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ONETECHはベトナムの勤勉で優秀なエンジニアとともにオフショア開発分野で成功してきました。オフショア開発を活用することでコストダウンとリソース調達が可能です。
2020年11月にONETECHはSAPに精通したSAP15年経験の技術顧問を迎えました。ONETECHのオフショア開発成功を支えたPMP®︎の上級プロジェクトマネージャーがお客様の課題解決に尽力いたします。またSAP University Alliancesのメンバーのベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law(UEF)と連携しSAP人材の育成もスタートしています。またベトナムのSAP開発のローカル企業とのネットワークも構築し「SAP2027年問題」の解決に尽力します。

「SAP技術顧問としてSAP15年経験のコンサルタントがONETECHに参画

2020年11月よりSAPに精通し15年間のSAP経験のあるコンサルタントが技術顧問としてONETECHに参画しました。彼は15年間グローバル企業でSAPコンサルタントとして活躍しました。日本のSier在籍時には0から100名を超えるSAPのオフショアパートナー会社の立ち上げに成功しました。ONETECHは2021年中にABAP200人体制を計画しております。

技術顧問 NGUYEN DANG LAM(グエン ラム)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業、ベトナム国家大学ホーチミン経済大学 会計学部卒業

技術顧問 NGUYEN-DANG-LAM(グエン ラム)SAP15年経験のコンサルタント

SAP15年経験のコンサルタント

■経歴
会計と情報技術の博士号取得
・15年間SAP経験
・SAP FI / SAP CO / SAP BW / SAP ABAPモジュールのコンサルティング/実装および機能/技術サポート
・米国、メキシコ、ドイツ、日本(11年)、タイ、ベトナムでの勤務経験
・FI Certified/CO Certified/BWU Internal Training/ABAP Internal Training
・金融コンサルタントとしてグローバルオートモーティブロールアウトプロジェクト
・ERPと財務会計、ABAP、ラテンアメリカのE会計の知識

 

 

 

「 PMP®︎上級プロジェクトマネージャーがSAPプロジェクトを成功に導きます

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

PMP®︎マネージャー

■経歴
・18年間様々なソフトウェア開発に従事、日本に移住、14年間
・数億円規模の大規模システムの開発経験多数
・NEC在籍時にPMP® 取得を取得
ONETECH ASIAと株式会社One Technology Japan創業
・ベトナム進出、現地法人設立、経営全般支援
・先端テクノロジー分野に精通

 

 

 

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

ベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law (UEF)はSAP University Alliancesのメンバーです。
UEFはSAP Next-Gen Labに加盟しています。UEFでは1500名の学生がSAPモジュールを学んでいて150名はSAPを専攻しているITエンジニアです。

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

ONETECHはUEFと共同して日本向けのSAP開発リソースの教育、育成、人材調達を開始します。

「ONETECHのSAPエンジニア育成予定

2020年11月より技術顧問のグエンラムによりONETECH社内の優秀なJava経験者のSAP育成プログラムを開始しました。またUEFと連携しインターン制度導入と、即戦力のSAP経験者の採用も開始しました。

2021年4月までにSAP ERP ABAP、SAP S/4 HANA ABAP、SAP S/4 HANA FIORI ABAPの資格取得者の体制を構築します。またグエンラムによるSAP ERPのサーバー運用の実践などのプログラムも開始しました。

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