IT基盤となるSAP Cloud Platformの特徴とは

ERPパッケージに注目が集まりやすいSAP製品ですが、SAPが提供するプラットフォームも機能性に優れ、導入実績も豊富です。今回は次世代のIT基盤としても期待されている、SAP Cloud Platformについてご紹介していきます。

SAP Cloud Platformとは

SAP Cloud Platformは、SAPが提供しているクラウド型のプラットフォームです。

IT基盤となるSAP Cloud Platformの特徴とは

IT基盤となるSAP Cloud Platformの特徴とは

SAPが提供するPaaS型クラウドサービス

近年、SAPはERPだけでなく、PaaSの開発にも大いに力を入れています。SAP Cloud PlatformはSAP製品を導入している、あるいはこれから導入予定である企業にとって、大幅な業務改善効果をもたらしてくれるサービスです。

アプリケーションの拡張機能はもちろんのこと、ユーザーエクスペリエンスへのこだわりも一級品です。新しい業務フローの導入となってもシンプルなインターフェイスで扱いやすく、大きな混乱やストレスを生むことなく現場へ馴染む事が可能です。

SAPならではの汎用性の高いIT基盤

SAPのERPパッケージは、必要に応じて機能の取捨選択が可能なモジュール化されたシステムを採用していますが、SAP Cloud Platformにおいても同様の汎用性を備えます。

運用規模を問わず、柔軟に社内のコミュニケーションやコラボレーションを活性化できるスケーラビリティを確保しているため、クラウドでしか実現できない強みを最大限に活かす事ができます。

SAPは企業の基幹システムとして機能の拡張を繰り返し

SAPは企業の基幹システムとして機能の拡張を繰り返し

クラウドサービスは導入ハードルの低さやコストパフォーマンスに注目されてしまいがちですが、SAP Cloud Platformに至っては、本来のクラウドの柔軟性が光る製品となっています。

SAP Cloud Platformの機能

次に、SAP Cloud Platformの具体的な機能について、いくつか例を見ていきましょう。

マルチクラウド基盤

SAP Cloud Platformは、マルチクラウド基盤のPaaSであることも特徴的です。マルチクラウド基盤とは、複数のクラウドを統合して活用する事ができる、便利なシステムです。

必要に応じてプラットフォームを切り替えながらビジネスに活用する事ができるため、柔軟な開発環境の整備を行う事ができます。サードパーティのサービスとの統合も実現するので、既存の環境との融合にも期待できます。

新しい業務フローの導入の際、懸念されるのが現場で生じる混乱です。マルチクラウドによって既存のサービスとの統合も実現すれば、このような混乱も軽減されることが期待できます。

SAP Cloud Platform Integration Suite

SAP Cloud Platformの目玉となる機能の一つに、SAP Cloud Platform Integration Suiteと呼ばれるものがあります。これは迅速な統合と強力な管理体制、そして業務効率化を促進するための仕組みで、業務自動化などの効果を獲得する事ができます。

AIを活用したアシスタント機能で統合を進め、作業のオートメーションを実現し、新しいイノベーションの獲得を促進してくれます。

SAP Cloud Platform導入のメリット

SAP HANAのメリットとは?

SAP HANAのメリットとは?

そんな SAP Cloud Platformの導入によって、いくつものメリットを期待する事ができます。

SAP製品を統合して管理可能に

SAP Cloud PlatformはSAP製品ということもあり、S/4HANAなどの他のSAP製品との統合にも最適化されています。これまでSAP製品を好んで使用してきた企業にとっては、ありがたいIT基盤となるでしょう。

また、S/4HANAとクラウドの統合によって、これらのポテンシャルをさらに引き出し、新しいビジネスバリューをもたらしてくれる点にも期待できます。

最新の開発環境を常に確保

SAP Cloud PlatformはPaaSクラウドということもあり、常にバージョンアップが繰り返されている製品です。

オンプレミス型の製品とは異なり、インターネットを介して最新のベストプラクティスとの接点を獲得できるため、最高のアプリケーション開発環境の確保などに役立ちます。

これまでバージョンアップの費用負担や、サードパーティ製品との互換性に悩んでいた場合には、ありがたい機能となるはずです。

What-is-SAP-MM-Module-OneTech-Blog

SAP Modules

バリューチェーンの迅速な統合

SAP Cloud Platformの導入によってシステムの統合と効率化を進めることで、バリューチェーンの統合、そしてコストパフォーマンスの向上も望めます。

より優れたビジネスのあり方を追求するためのアシスタントとして、このプラットフォームは役立ってくれるでしょう。

数字に現れる導入効果

SAP Cloud Platformは官公庁から企業まで、国内外で広い導入実績を有しています。

オランダのエネルギー会社であるEnecoでは SAP Cloud Platformの導入によって、IT支出の年間TCOを半分以下にまで抑えることに成功しています。

また、オーストラリアの鉱業会社であるNewcrest Miningにおいても、従業員の年間労働時間を10万5,000時間も削減することに成功し、大きな業務改善効果をもたらしています。改善点と導入スケールが大きい企業ほど、その効果も大きなものとなるでしょう。

おわりに

SAP Cloud Platformは、世界中で採用されているPaaS型クラウドサービスです。すでにSAP製品を導入している、あるいは導入を検討している場合、SAPのプラットフォームも導入することで、相乗効果を期待できるでしょう。

ベトナムオフショア開発のONETECHは2021年にSAP開発に進出

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「SAP2027年問題」SAP ERPの保守期限は2027年に延長されたが。。。

「SAP2027年問題」はSAPのERP製品「SAP ERP 6.0」、ERPにSCM(サプライチェーン管理)やCRM(顧客関係管理)を加えた「SAP Business Suite」などの標準サポートが終了してしまうことです。SAP導入企業は2027年までに、SAP S/4HANAマイグレーションするなど何かしら対策が必要です。日本国内のSAP導入企業は2000社を超えていますが、半分ほどは保守期限への対策にまだ手をつけられていない状態です。

「新型コロナウィルスCovid-19とSAPエンジニア不足でのダブルパンチ

「SAP2027年問題」対策には膨大な開発リソースと開発サポート体制が必要となります。
SAP S/4HANAへの移行に関するプロジェクト数が増加しており、SAP関連の案件を取り扱っているベンダーやコンサルティングファームではSAP人材、とりわけ、SAP S/4HANAに精通した人材の確保が課題になっています。またコロナウィルスの影響を受けて企業は予定していた予算の見直しにも迫られています。SAP導入企業は企業を支えるシステムの保守期限が迫る中でコストダウンとSAPエンジニア不足など難しい局面を迎えています。

オフショア開発でコストダウンとSAPリソースの確保を両立

ONETECHはベトナムの勤勉で優秀なエンジニアとともにオフショア開発分野で成功してきました。オフショア開発を活用することでコストダウンとリソース調達が可能です。
2020年11月にONETECHはSAPに精通したSAP15年経験の技術顧問を迎えました。ONETECHのオフショア開発成功を支えたPMP®︎の上級プロジェクトマネージャーがお客様の課題解決に尽力いたします。またSAP University Alliancesのメンバーのベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law(UEF)と連携しSAP人材の育成もスタートしています。またベトナムのSAP開発のローカル企業とのネットワークも構築し「SAP2027年問題」の解決に尽力します。

「SAP技術顧問としてSAP15年経験のコンサルタントがONETECHに参画

2020年11月よりSAPに精通し15年間のSAP経験のあるコンサルタントが技術顧問としてONETECHに参画しました。彼は15年間グローバル企業でSAPコンサルタントとして活躍しました。日本のSier在籍時には0から100名を超えるSAPのオフショアパートナー会社の立ち上げに成功しました。ONETECHは2021年中にABAP200人体制を計画しております。

技術顧問 NGUYEN DANG LAM(グエン ラム)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業、ベトナム国家大学ホーチミン経済大学 会計学部卒業

技術顧問 NGUYEN-DANG-LAM(グエン ラム)SAP15年経験のコンサルタント

SAP15年経験のコンサルタント

■経歴
会計と情報技術の博士号取得
・15年間SAP経験
・SAP FI / SAP CO / SAP BW / SAP ABAPモジュールのコンサルティング/実装および機能/技術サポート
・米国、メキシコ、ドイツ、日本(11年)、タイ、ベトナムでの勤務経験
・FI Certified/CO Certified/BWU Internal Training/ABAP Internal Training
・金融コンサルタントとしてグローバルオートモーティブロールアウトプロジェクト
・ERPと財務会計、ABAP、ラテンアメリカのE会計の知識

 

 

 

「 PMP®︎上級プロジェクトマネージャーがSAPプロジェクトを成功に導きます

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

PMP®︎マネージャー

■経歴
・18年間様々なソフトウェア開発に従事、日本に移住、14年間
・数億円規模の大規模システムの開発経験多数
・NEC在籍時にPMP® 取得を取得
ONETECH ASIAと株式会社One Technology Japan創業
・ベトナム進出、現地法人設立、経営全般支援
・先端テクノロジー分野に精通

 

 

 

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

ベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law (UEF)はSAP University Alliancesのメンバーです。
UEFはSAP Next-Gen Labに加盟しています。UEFでは1500名の学生がSAPモジュールを学んでいて150名はSAPを専攻しているITエンジニアです。
ONETECHはUEFと共同して日本向けのSAP開発リソースの教育、育成、人材調達を開始します。

「ONETECHのSAPエンジニア育成予定

2020年11月より技術顧問のグエンラムによりONETECH社内の優秀なJava経験者のSAP育成プログラムを開始しました。またUEFと連携しインターン制度導入と、即戦力のSAP経験者の採用も開始しました。

2021年4月までにSAP ERP ABAP、SAP S/4 HANA ABAP、SAP S/4 HANA FIORI ABAPの資格取得者の体制を構築します。またグエンラムによるSAP ERPのサーバー運用の実践などのプログラムも開始しました。

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