車社会におけるARカーナビPhiarの可能性とは?近年車の運転をサポートするサービスが増えています。今回紹介する「Phiar」は、ARの技術を活用したカーナビゲーションシステムです。
ARカーナビゲーションシステムによって、私たちの生活にどんな変化をもたらすのか、またAR技術がどのように活用されるのかご紹介いたします。
ARカーナビPhiarとは?
▼ARカーナビ「Phiar」
2017年に設立されたPhiar Technologiesは、ARテクノロジー・機械学習・コンピュータビジョンを活用したARカーナビゲーションシステムを開発する企業です。
Phiar Technologiesが開発中のARカーナビ「Phiar」は、天候に関係なく、目的地への進路や方向転換する場所を、スマートフォン上にARの矢印で表示・案内をするARカーナビゲーションシステムです。
ARカーナビPhiarの技術概要
・リアルタイムでの道路理解ができるAI技術
アメリカのスタートアップPhiar Technologiesの画期的なディープラーニングとコンピュータビジョン技術によって高速かつ正確なセマンティックセグメンテーションを行うことで、Phiar Technologiesの道路理解AIは、すべてのリアルタイムで、現在使用している携帯電話上においてピクセルレベルで異なるセマンティックカテゴリを区別することができます。
・スマートフォンデバイスの計算
AIと認知科学の研究による超軽量ディープニューラルネットワークは、クラウドや周辺処理なしで完全にオンデバイスで動作する単一のスマートフォンカメラを介してオブジェクトとコンテキスト情報を分析します。
(引用:Phiar Technologies)
今までクラウドサービスを介したカーナビ技術が多く登場していましたが、Phiar社のARカーナビゲーションシステムではクラウドを介さずにスマートフォンで直接機能するテクノロジーで作り出されました。
ARカーナビにおける運転中の危険
運転中の危険行為として「わき見運転」があります。スマートフォンのながら運転とは違うのではと思う方もいるでしょう。しかし運転しながらのカーナビ操作も非常に危険です。
カーナビ注視中に「危ない」と感じる運転者はアンケート調査で3割ほど居たそうです。
ARカーナビも数秒とはいえ道路から目を離してしまうため、一定の危険が存在します。ARカーナビにおける運転中の危険に対して、今後研究が進められていくでしょう。
ARカーナビPhiarの今後
ARカーナビPhiarの今後の可能性として、次の機能を紹介しております。
1つは、音声コマンド機能を導入する方法です。
上記で紹介したながら運転は、カーナビの操作をしながら運転する点にあります。音声コマンド機能が導入されれば声だけでカーナビを操作することが可能になり、ながら運転の危険が減るでしょう。
2つめは、フロントガラスをスクリーン代わりにするという大胆な考えで、進路・走行速度・方角等の基本情報をフロントガラスに表示する方法です。
Phiar開発における中期的な目標は、ユーザーのカメラを通じて集めたデータを有効活用していく考えのようです。
収集した交通情報を元に、輸送関連企業へ情報を販売、または収集データをもとに3Dマップを作ることも検討しているそうです。
(参考:TECHBLITZ)
まとめ
いかがでしたか?この記事ではARを活用したカーナビ「Phiar」をご紹介いたしました。
今まで参入し開発するのが難しかったARナビゲーションシステム。2020年2月時点でβテストを行っているARカーナビPhiarは、今後どのような発展をしていくのでしょうか。またこの記事でも紹介したように、ARと機械学習など複数の技術を掛け合わせたシステムやサービスも登場してきました。
今後AR技術は重要な技術になっていくでしょう。この記事を参考にぜひARカーナビ「Phiar」を知り、ARの技術に関心を持っていただけると幸いです。
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