【2020年最新】「はじめてのオフショア開発入門セミナー」導入から注意点まで内容を全て公開

はじめてのオフショア開発入門セミナー開催〜システム開発海外アウトソーシングの仕方〜

「システム開発を海外にアウトソーシングしたい」

「オフショア開発を導入するにはどうしたら良いの」

「オフショア開発企業にはどのような特徴があるの」

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はじめてのオフショア開発入門セミナー開催 | ONETECH

海外へシステム開発やアプリ開発をアウトソーシングすることをオフショア開発と呼びます。オフショア開発することで「開発コストの削減」日本で不足する「エンジニアの確保」という利点があります。一方ではじめてオフショア開発をするには、海外のエンジニアとどのようにコミュニケーションするのか、どの国に発注すれば良いのか、など多くの疑問があると思います。

今回は、2020年5月に開催した、はじめてオフショア開発を導入する方へ向けての入門セミナーの内容を全て公開します。

 

<このような方におすすめ>

  • 海外へのシステム開発外注を検討している企業の方
  • 既存のオフショア開発でうまくいっていない方
  • オフショア開発拠点をベトナムに立ち上げたい方
  • エンジニア不足にお困りの方
  • システム開発会社様、事業会社様

 

<目次>

 

 

オフショア開発の導入前の準備

オフショア開発とは

国内の企業が海外のIT企業にアプリ開発やシステム開発、ソフトウェア開発、CGなどのデジタルコンテンツの制作、運用保守管理などを委託(アウトソーシング)する方法がオフショア開発です。一般的にインドやベトナムといった人件費の安い国でオフショア開発を実施します。
日本では少子化による人手不足が続き、ITスキルをもつエンジニアは少ないです。企業はオフショア開発することで人材を確保でき、安定して開発を続けられるメリットがあります。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査では日本企業の45%がオフショア開発を導入した経験があります。

 

オフショア開発のメリット・デメリット

オフショア開発には、コスト削減、優秀なエンジニアの確保というメリットがあります。デメリットとしてはコミュニケーションに負荷がかかります。特に上流工程での認識違いによりあと工程が全てうまくいかずにプロジェクトが失敗してしまうケースもあります。

メリット ・コスト削減
・優秀なエンジニアの確保
デメリット ・コミュニケーションに負荷
・認識違いによるコスト増(品質不足、納期遅延)

 

 

オフショア開発国の情報

ここではアジア中心に各国のオフショア開発事情を取り上げます。

オフショア

提供国

外国語 特徴
中国 日本語:◎
英 語:◯
対日本のオフショアの開発実績が多数あり、優秀な人材が多いのが特徴。漢字圏で日本語能力も高い。多くの日本企業が進出済みで優秀な人材の確保は難しくなりつつあり単価も上昇傾向です。コスト削減以外のメリットを求めて中長期に開拓するのが良い。
インド 日本語:△
英 語:◎
欧米相手に実績が豊富で世界で最も注目されているIT人材が豊富な国。優秀な技術者が多く大規模案件が増えているが単価も上昇中。英語が堪能なので発注者側が英語必須。狙い目は成長段階の企業との業務提携や子会社化を進めることだが時間がかかる。
ベトナム 日本語:◎
英 語:◯
政府が対日本向けのオフショア開発に力を入れています。優秀な国家大学でもIT教育に力を入れており豊富な人材が供給されています。IT人材以外への日本就労のための日本語学習も盛んで日本語能力は年々上がっています。
フィリピン 日本語:△
英 語:◎
大学進学率が高く新興国の中でも優秀なITエンジニアが多い。欧米中心に仕事をしていることが多く英語のサイトやアプリ開発に慣れている。発注者が英語で業務ができると選択肢になる。マーケットしてソフトウェアを展開できる可能性も○。
バングラ

ディッシュ

日本語:△
英 語:◎
インドの北部に位置しているのでインドに似ている。技能能力は高く英語が堪能。欧米の案件の実績も豊富。中国やベトナムと比べても物価や賃金が急激に上がらないと言われている。
ミャンマー 日本語:◎
英 語:◯
勤勉なので日本語習得スピードが速い。協調性があり、おとなしい性格なのでチームワークに向いている。アジア最後のフロンティアと呼ばれていて人材獲得競争は起こっていないが、ITインフラの整備は遅れている。停電が多い。女性ITエンジニアが多い。

参考)オフショア開発.com

 

オフショア開発国の人月単価

次にさらに上記6カ国の単価の比較と単価の上昇傾向を記載しました。上から順位人月単価の高い順で並べています。

オフショア提供国 人月単価

(万円)

単価傾向 GDP

成長率

(‘19 )

メモ
中国 35〜40 6.1% 沿岸部(上海、北京、大連など)単価が上昇、内陸部へシフト
インド 35〜40 4.3% 欧米相手にオフショアが急成長中。優秀な技術者が多く大規模案件が増えているが単価も上昇中。
ベトナム 30〜35 ↗︎ 7.0% ハノイ、ホーチミン中心、最近ではダナンなどが注目されている
フィリピン 30〜35 ↗︎ 5.9% 人口が1億人弱でリソースが豊富。英語で業務ができると選択肢になる。
バングラディッシュ 25〜30 7.9% 単価の幅が広く、高度な案件とコスト削減のための案件まで幅広く対応可能。物価や賃金も安定している。
ミャンマー 25〜30 6.5% 6カ国で最も単価が安い。日本語習得者も多く、中国、インドと比較するとコストが半分近くなるケースもある。

参考)オフショア開発.com

オフショア開発の契約形態

この項目ではオフショア開発でよくある契約形態をご紹介します。プロジェクト開発の目的に応じて開発プロセスや契約形態も最適に選択する必要があります。

契約種別 内容 良い点 向いている

プロジェクト

請負契約 原則、仕様書をいただき、それをもとにウォーターフォール方式で進めます。受託開発。品質や納期を担保します。 • 納期と品質の担保
• 工期の短縮
• トラブルが少ない
• 固定費化しない
• 仕様が決まっている
• 突発した短期案件
ラボ型契約 準委任契約として一定期間クライアントの要望に応じたブリッジ、エンジニア、テスターの体制を担保します。ラボ型開発。 • 仕様変更に柔軟に対応
• 優秀なエンジニアの確保
• ノウハウの蓄積
• 社内手続きの簡素化
アジャイル開発
• R&D開発
MVP手法の開発
• 保守運用
• 似た案件を連続開発

 

 

オフショア開発企業の探し方

オフショア開発企業の探し方ですが、ひとつはGoogle、Yahooなどのネット検索で「国名 システム開発」「オフショア開発 企業」「アプリ開発 海外アウトソーシング」などのキーワーで検索します。ふたつめも上記のようなキーワードで検索するとオフショア開発企業を紹介するメディアが出てきます。最後に展示会やセミナーに参加することです。

チャネル メリット デメリット 主なメディア・

展示会

ネット検索 HPに情報豊富な会社
=体制が整っている可能性が高い
正攻法なので特になし
オフショア

開発

紹介メディア

一括で請求できる
国内国外の比較ができる
担当者にシステム開発の知識がない場合が多く、紹介精度は高くない。 オフショア開発.com
オファーミー
発注ナビ
など
セミナー

展示会参加

実際に担当者に会って話を聞ける ローカル主体の会社が参加するケースが多く、社長は日本語堪能だが現地のブリッジとの格差があるので注意 ソフトウェア展示会
海外ビジネスEXPO
JAPAN IT EXPO
など

 

 

オフショア開発企業の選定のチェックポイント

いざオフショア開発を開始する際にどの企業を選べば良いかについてチェックポイントをいくつか例示しました。ビジネス観点、開発・技術観点にわけて複数の企業から選んでいきましょう。

項目 チェックポイント例
ビジネス

観点

日本法人、日本窓口はあるか。現地に日本人はいるか。
契約書は日本語か英語か。
支払いは国内銀行か、支払い通貨は?送金手数料や為替リスクを確認。
問題が発生した場合の窓口にすぐに電話などで連絡可能か。
セキュリティ対策は万全か。
開発・技術

観点

発注したいシステムの実績は豊富か。
発注したいシステムの技術者は何人いるか。
開発体制の提示、システム開発工程を理解しているか。
技術トラブルや仕様の理解の際に日本語対応可能か。
瑕疵担保をしてくれるか。
旧正月などの長期休暇や休暇中の体制は?

 

 

オフショア開発の導入の流れまとめ

ここまで記載してきましたオフショア開発導入の流れをまとめました。

流れ ポイント
オフショア開発国と企業を選ぶ マクロの視点:国選び(複数の国を選ぶことも)
候補の国があったらその国へ訪問するのがベター
ミクロの視点:企業選びのチェックポイント参照
オフショア開発企業と打ち合わせ 複数の企業と打ち合わせ
オンライン、対面
NDA(秘密保持契約締結) 日本語で締結
紛争の際、日本法や日本の裁判所での実施
再委託に注意
見積もりを取得する 相見積もりをして安すぎないか、高すぎないか
適切な工程と工数が見積もられているか
見積書で概算でも要件や仕様理解のレベル感がわかる
企業と打ち合わせ 実際にプロジェクト参加をする人材との面談
ラボ型開発ではアサインされるエンジニアの職務経歴書をチェック
取引条件確認(契約書、覚書など締結) 日本での取引と同様な契約項目を網羅。日本語で契約できるか。
オフショア開発開始

 

 

オフショア開発の開始にあたって

オフショア開発の体制

オフショア開発の開発手法は、受託開発とラボ型開発が一般的です。
オフショア開発企業から提供される体制は大きく変わりません。
コミュニケーションは発注者とブリッジ(ブリッジSEやコミュニケーター)の間で行われます。

受託開発は原則として発注者からの仕様書に沿って業務指示や開発が行われます。コミュニケーションは確認がメインです。

一方、ラボ型開発の場合は発注者がブリッジを介してPM(プロダクトマネージャ)と相談や確認や提案など密にコミュニケーションをとってプロジェクト開発を進めます。

オフショア開発の体制

オフショア開発の体制

 

オフショア開発の工程

オフショア開発の工程は受託開発とラボ型開発に分かれます。
受託開発の工程はウォーターフォール形式で進行します。

ラボ型開発の工程はアジャイル方式と呼ばれる工程です。発注者と開発者が一体となって相談しながら開発を進めていきます。

オフショア開発の工程

オフショア開発の工程

 

オフショア開発の業務範囲

現在、オフショア開発では得意、不得意はありますが全ての業務を受ける体制や技術が備わってきました。企業や国によって特徴がありますがやはり対応実績を見ながら企業に業務を発注します。

工程 対応 一般的な特徴
受託開発 企画 難しい業務・ユーザーフローは理解コストが発生
要件定義 日本人がいる会社なら安心
デザイン お任せすると各国の特徴が出てしまう
仕様設計 内部設計は◯、外部設計は△
開発 得意
テスト 単体テスト・結合テストは◎
性能テスト、セキュリティテストは実績のあるところに依頼
ラボ開発 アジャイル開発 コミュニケーション能力のある人材の選定が鍵
保守・運用 保守・運用 定型業務は効果が高い

 

オフショア開発の活用と注意点

ここから実際にオフショア開発を導入し、成功させるためにはどのようなことを注意すれば良いかまとめました。

 

オフショア開発で課題が発生するポイント

オフショア開発で課題が発覚してしまうのは、システム開発の下流工程です。ここで課題が発生すると品質の低下や納期遅延に直結してしまいます。
しかし、なぜ課題が発生してしまったかという原因に着目すると全ての場合上流工程での様々な確認漏れが原因となっていることがわかりました。

 

 

オフショア開発からベトナム進出

まずはオフショア開発で足りないリソースを補い、開発費の削減を目指します。さらに海外の優秀なエンジニアを確保するために現地に駐在員事務所を設立するのも良いでしょう。この時点で社内は徐々にグローバル化してきています。日本から現地に駐在員を派遣することで開発の効率も上がっていくでしょうか。

日本本社にも何名かの外国人が短期、長期の出張や駐在を始めます。現地の情報がわかると海外に自社の商品を販売できる可能性も高くなります。

オフショア開発からベトナム進出へ

オフショア開発からベトナム進出へ

ベトナムの優位性

近年オフショア開発では、ベトナムが最も注目されています。オフショア開発企業も非常に多くなっています。なぜベトナムが人気なのかをまとめました。

国民性 政府レベル、民間レベルでも日本と友好な関係を保っています。勤勉でまじめでおとなしい性格が多いです。オフはスポーツや旅行をしたり飲みに行ったり明るく活気のある性格です。
日本語能力 日本語学習者が6万人(世界8位:2015年)とありますが、すでに留学生は8万人(2019年)日本に滞在しているベトナム人は41万人います。2016年、全土の小学校で日本語を「第1外国語」として教えることを目指す方針を発表しています。
技術能力 政府がIT産業と教育に優遇策を施行して力を入れています。基盤となる数学、科学の分野では国際的にも上位ランクに位置しています。
人材の豊富さ・若さ ベトナムの国全体の平均年齢は28才です。政府は2020年中に100万人のITエンジニアを輩出しようと政策を打ち出しています。継続的に人材の供給が可能です。
地理的、物理的要因 ベトナムとの時差は、2時間です。始業時間は日本より早いので時差の影響が少ないのが特徴です。祝日が日本と比べて半分ほどしかなく稼働日数が長いのも特徴です。

 

オフショア開発で注意するポイント

オフショア開発で成果を出すためには長い目で見ることも大切です。日本はこれからエンジニア不足が深刻になると言われています。優秀な外国人エンジニアをどのように確保していくかという視点が重要です。また課題の発生ポイントである上流工程での確認作業が非常に重要です。

注意するポイント
過度な期待はNG 過度な期待をしない。中長期な視点を持つ。いきなり日本の外注費と比べ50%のコストダウンは難しい。1年目は90%、2年目は80%などと徐々にコストダウンを実現していく。小さなプロジェクトは特に日本での外注費と比べてもコストダウンが難しい。長く大きなプロジェクトになるとコストダウンが可能になる。
発注者側もコミュニケーションの工夫を 発注者側の歩みよりも必要。コミュニケーションの工夫。優しい平易な日本語を使う。図や動画などで伝える工夫をする。細かく確認をする。
担当者と企業の
能力の見極め
ブリッジやコミュニケーターのコミュニケーション能力。
オフショア企業の管理能力の見極めが重要。
値段だけで判断しないこと
上流工程の確認をしっかりと 初期は確認の会議にも時間がかかりストレスがあるが、忍耐強くもれなく確認する。

 

オフショア開発を成功させるポイント

オフショア開発で成果を出すためのポイントは上流工程の確認をしっかりすることです。具体的には成功させるためには何がポイントかというと以下の2点です。

・できるだけドキュメントで明文化

・キックオフ会議で要件やルールの共通認識化

セミナー(当ブログ)の後半では上記を具体的にどのように運用していくかをお伝えします。

はじめてのオフショア開発の導入から開発スタートまでのまとめ

オフショア開発は日本のIT人材不足を解決するための一つの有力な手段です。オフショア開発企業も年々開発レベルやコミュニケーションレベルが上がり導入の敷居も低くなってきました。一方で「はじめてオフショア開発」を検討している企業様にはいくつかの不安があると思います。

  • 「日本語でコミュニケーションできるのか」
  • 「ただでさえ忙しいのに外国人と仕事をすることで負荷が上がるのでは」
  • 「オフショア開発はよく失敗すると聞くよ」

私たちもオフショア開発を15年ほど経験してきた中で多くの失敗がありました。そのなかで失敗の多くが上流工程にあり、原因はコミュニケーションであるということに気がつきました。

そこでできる限り認識の相違がないようにドキュメントやプロセス、コミュニケーションを徹底的に整理しました。ドキュメントはサンプルを用意して発注者様の負担を極力減らしながら明確に要件を理解します。さらに開発工程の上流で必ず「プロジェクトキックオフ会議」を実施します。プロジェクトキックオフ会議前にチェックリストを用いて確認事項を整理しますが、プロジェクトキックオフ会議で二重で確認をします。上記のようなこともセミナーでは講演しています。

発注者側と受注者側の相互の工夫によってオフショア開発の効果を上げていければと考えています。

5月中に更新予定

オフショア開発のドキュメントを公開

  • ドキュメントの一覧
  • テストの種類とドキュメント
  • 受託開発の見積書の例
代表取締役 河本直己(かわもと なおき)

代表取締役 河本直己(かわもと なおき)

オフショア開発のキックオフ会議の内容

「はじめてのオフショア開発セミナー」について

ONETECHでは2、3ヶ月に一回「はじめてのオフショア開発セミナー」を開催しています。コロナ禍のなかオンラインで開催することにしております。質疑応答をしていただけますとより旬日したものとなると思いますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

問い合わせ先:sales@onetech.jp

 

[投稿者]

株式会社One Technology Japan

代表取締役 河本直己(かわもと なおき)

  • 1973年群馬県生まれ
  • 高崎経済大学在学中に中国を放浪
  • 繊維専門商社9年間勤務
  • 一部上場コンサルティング企業の事業開発部でモバイコマース事業立ち上げ
  • モバイルインターネットスタートアップ企業で取締役に就任
  • 2015年に株式会社One Technology Japanを創業
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