「AndroidでARアプリを開発したいけど、便利なフレームワークが見つからない」
「ARCoreを活用することで何を実現できるのか知りたい」
ARCoreはAndroid向けARアプリ開発に便利なフレームワークです。ARアプリに求められる基本的な動作を導入できて、開発者は無料でARフレームワークを活用できるのがメリット。
この記事ではARCoreの特徴や実現できることについて解説します。
ARCoreとは
GoogleがAndroid端末向けに開発したARフレームワークがARCoreです。2017年9月ごろにARCoreは発表されて、YoutubeにはARCoreを紹介するデモ映像 が公開されています。
最近のスマートフォンはカメラやセンサーが優れているため、端末だけで空間を認識できるのが実情。高い性能を活用することで現実世界の構造を認識できて、AR空間を楽しめるようになりました。
例えばARCoreを活用することで、現実にキャラクターやオブジェクトを表現させることが可能です。今後はさまざまな分野においてARが活用されることが予想されています。
ARCoreの魅力
ARCoreを活用するのに必要なソフトの多くはGithub上のGoogle ARに公開されています。ライセンスを取得しなくてもアプリを開発でき、無料でARフレームワークを使えるのがメリットです。
従来ではARアプリを開発するために、フレームワークを保有する企業からライセンスを購入する必要がありました。ですがARCoreの出現により簡単な機能であれば、無料で実装できるようになったのです。
また、対応しているスマートフォンやタブレットだけでARアプリを動作できるのもARCoreの魅力。AR空間を楽しむために追加機器を端末に取り付ける必要はありません。
対応しているデバイス
2019年10月15日現在、ARCoreに対応している主なデバイスは次の通りです。
- Google:Nexus 5X,Nexus 6P,Pixel 3(XL含む),Pixel 3a(XL含む)
- ASUS:Zenfone 6,Zenfone AR,Zenfone ARES,ROG Phone(II含む)
- HUAWEI:P30,P30 Pro,P20,P20 Pro,Nova4,Nova3,Honor 10
- Samsung:Galaxy S10,Galaxy S9,Galaxy S8,Galaxy Note10
- Sony:Xperia XZ1,Xperia XZ2,Xperia XZ3,Xperia XZ Premium,Xperia 1
他にもさまざまなメーカーのスマートフォン、タブレットなどがARCoreに対応しています。デバイスの対応状況が気になる人はARCore supported devicesをチェックしましょう。
ARCoreとARKitの比較
ARCoreと似たようなフレームワークとしてARKitがあります。ARKitはiOS向けのARフレームワークであり、ARCoreと似たような機能を利用することが可能です。
ARCoreで実現できること
Android向けARフレームワークであるARCoreをアプリ開発で活用することで、次のような機能を実現できます。
- オブジェクトや水平面の認識
- モーショントラッキング
- ARセルフィー
例えばスマホで指定したキャラクターを、現実世界の床や地面の上に配置することが可能です。配置したキャラクターの動きを画面越しで見ることもできます。
今後のバージョンアップによりARCoreで実現できることは増えていくでしょう。興味のある人はARCoreに関連したニュースを定期的にチェックしておくことを勧めます。
まとめ
Android用のARアプリを開発するのに便利なフレームワークがARCoreです。スマホ向けにARアプリを作ってみたい人は、ARCoreを活用した開発を検討してみましょう。
ONETECHでも、ベトナムオフショア開発でARCoreを利用した実績がございます。