【2020年最新】オフショア開発の単価相場と各国の単価比較
単価相場はオフショア先の国によって違う
オフショア開発の発注先(外注する相手国)によって「エンジニアの人月単価(開発要員の人件費)」が異なります。発注前に検討している費用を考える上で人月単価の各国相場を一つの尺度として考えると良いでしょう。
具体的には、次の2つの費用(人件費)があります。
- エンジニア単価(1ヶ月当たりで技術者に支払われる費用)
- コミュニケーター単価(諸外国と意思疎通するブリッジに支払われる費用)
海外のエンジニアに支払われる費用だけで「コスト削減」を考えるのではなく、発注に際して必要となる「全体の費用」を検討することが重要です。
案件内容・案件規模でコスト増加もありますが、国内企業と比較してもオフショア開発の方が「安価で発注できる可能性が高い点」は見逃してはいけません。
オフショア開発の人件費が主な費用
・エンジニア単価(1ヶ月当たりで技術者に支払われる費用)
・コミュニケーター単価(諸外国と意思疎通するブリッジに支払われる費用)
前述のように「エンジニアとコミュニケーターの人件費」がオフショア開発の単価を決める上での要因です。また、オフショア開発で雇用するエンジニア1ヶ月当たりの人件費は日本と比較すると ½〜⅓程度となり、経済状態の面から業務発注をするメリットがあります。
オフショア開発の各国単価比較
そして、諸外国の人件費(一人当たり)は次のような違いがあります。
国家 | 価格 |
中国 | ・30〜50万 |
インド | ・25〜45万 |
ベトナム | ・20〜40万 |
フィリピン | ・15〜35万 |
ミャンマー | ・10〜30万 |
単価相場はオフショア先の国によって違う
日本のエンジニアに仕事を発注するよりも海外のエンジニアに仕事を頼むと、人件費が格段に安くなります。
オフショア開発の見積もり費用
開発を委託したい担当者の目線で知っておきたいのは「見積もり」の大切さ。
よくある事例として「見積もり」をお願いしたら想定よりも高い。もしくは開発期間が伸びて予想以上の費用が必要になる場合があります。
では、オフショア開発で最も安い見積もり費用を得るにはどうするべきか?
それは、人件費を可能な限り低く設定した見積もりを募ることです。フリーランスに業務を頼むことが一般化している欧米では、企業役員から大学教授までが経済的に安い人件費で働く労働者・技術者に仕事を頼んでいます。
その点から考えても安価で求める品質を担保した製品・サービスを提供するのであれば海外の企業でも頼んで損はありません。
一方で安い提示があったとしても肝心な要件の理解や大事な工程が見積もられていなかったりするケースもありますので、じっくりとヒヤリングして品質も担保できるのかの根拠を求めることも重要です。
開発コストを下げるには必要最低限の人員確保
エンジニアの全体数を開発プロジェクトの途中で増やす可能性がない限り、見積もり費用を超えることはほぼありません。
しかし、開発モデルによっては必要な機能を追加するために人員を募る可能性もありますが、必要最小限の製品・サービスを形にしながら少しずつ「改善」を続ける企業の場合は考える必要が無いため安心です。
よって、人員確保をプロジェクト初期に最小限に留めながら、必要以上の人員を用意しなければならないと提案された場合は一旦他の企業も検討したほうが良いでしょう。
国内IT企業の単価(人件費)より安い技術者へ
事業を展開する過程で必要以上に費用をかけてビジネスモデルを継続させることは、好況期・不況気のいづれでも担当者は避けた方が良いと言えます。
売上高がどれだけ高くても、技術者費用が高いと他の事業部が立てた売上を効率よく事業に投資できていない状態。
であれば低単価・高技術力の技術者は選択肢として選びやすく、一定量のコミュニケーションコストを支払ってオフショア企業に開発を代替させたほうが賢明です。
オフショア開発単価の変化要因
オフショア開発は発展途上国の安い賃金で働く技術者を活用する開発モデルになる為、経済成長をする過程で期待する単価を超える時期がやってきます。
10年以上前なら中国を中心にオフショア開発は安かったですが、物価上昇率・為替動向・経済成長の影響からベトナムなどの諸外国が安い単価で仕事を行う段階に来ています。
2020年オフショア開発で最安値・低い人月単価はベトナム
「安い技術者集団で、かつ高い技術力を持つ企業へ仕事を発注すること」が一番良い選択肢だとしても、実際に行動に落とし込むことは難しいでしょう。
その為、安い賃金で働く技術者が働く国へ業務を発注しているオフショア企業を選んだ上で、開発コストを得られるケースを選んでみると良いです。
開発コストを抑えられるケースで大事な点
開発コストを格段に安く抑えられても、見積もり費用が超える場合があります。
具体的には、次の場合です。
- 開発工程で必要な業務が増える
- 新たに開発する機能が見つかる
- 技術力が足らずに失敗する
開発を委託する過程で担当者が判断すべき点は「安いからといって技術力もないエンジニアに仕事を発注しないこと」です。
結果的に業務上の理由から新たな機能を追加するなら、それは追加費用。
それ以外の「前提から業務を遂行できない」のであれば、本末転倒です。
確かに、契約手段によっては「時間」だけが無駄になるだけですが、企業活動を続ける中で無意味な浪費はお金であれ、時間であれ無い方が安全です。
開発コストを抑える視点以外のエンジニアの技術力も検討した方が良いでしょう。
発注者目線でのオフショア外注先選びのコツ
ベトナム人エンジニアの低い単価・高い開発力の魅力
純粋な開発力に対して単価が安いかがオフショア開発の委託先選びに大切な視点です。特にベトナム人エンジニアは優秀でハングリー精神を持つ底力を持つ人が多く、日本人と同様に勤勉な国民性があります。
優れたIT人材を国内で探す場合は費用が高くなる場合がありますが、ベトナム国は人月単価が安い上に開発力が高いので安心して仕事を任せられます。
オフショア開発の外注・業務委託費用と信頼感の大切さ
2020年4月以降はリモートワーク・テレワークで業務委託(外注)をするケースも増えつつありますが担当者目線で忘れてはいけないのは費用面だけではありません。
よって、安いだけでなく「業務上の信頼感」を土台に働いてくれる技術者との関係性を大切にするオフショア企業を選ぶと、今後の企業活動の一助になるはずです。
まだオフショア開発をしたことがないはじめてオフショア開発導入についてはこちらを参考にしてください。