近年医療分野において、手術やオンライン診療の作業で最新技術が取り入れられています。中でもVRを活用した医療ベンチャーも増えてきており、医療のDX化が進められています。
この記事では、医療の分野の中でも【リハビリテーション分野】でVRを活用している事例について2例まとめました。
記事を読んで、VRを使ったリハビリテーションの新しい可能性について知って頂けると幸いです。
リハビリテーション分野で活用されている医療機器「mediVRカグラ」
VRを活用した医療機器「mediVRカグラ」は、7つのパラメーター(距離、高さ、角度、大きさ、スピード、感度、感覚)を設定することで下記の3視点の項目を総合的に評価します。
- 運動機能
- 姿勢バランス
- 認知機能
「mediVRカグラ」は次のような疾患、障害のリハビリテーションに活用されています。
- 脳梗塞
- 高次機能障害
- 認知症
- 股関節疾患
- 慢性陣痛
など
事例では、89歳の方が左転子部骨折術後、20分のトレーニングでTime Up & Go Test(TUG)という試験が35秒から25秒に縮まりました。
(引用画像:脳梗塞リハビリテーションセンター)
※Time Up & Go Test(TUG)とは?
肘掛のついた椅子にゆったりと腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの様子を観察するものである。この機能テストを所要時間で評価したものがTimed Up & Go Testである。
(引用:一般社団法人 日本運動器科学会)
「mediVRカグラ」のコンテンツは下記の通りです。ゲームになれていない方は落下ゲームと水平ゲームのプレイがおすすめとのことです。
背景がシンプルで認知負荷が低い2つのゲーム
- 落下ゲーム
- 水平ゲーム
ゲーム注意障害を惹起するよう認知負荷性を高めた3つのゲーム
- 水戸黄門ゲーム
- 果物ゲーム
- 野菜ゲーム
ゲームとして楽しみながらプレイすることで、患者さんのモチベーションを維持しつつリハビリテーションを行うことができます。
▼mediVRカグラ 公式HP
VRによるヘルスケアソリューション「RehaVR」
RehaVRは、VRヘッドマウント・Tablet PC・足こぎペダルの3機器を使用したリハビリテーションVRキットです。
・VR散歩
「秋田県と散歩」や「上野公園 博物館めぐり散歩」など100種類以上のコンテンツが用意されています。8K画質で撮影した映像を編集しコンテンツ化したそうです。
※8K画質とは?
4Kのさらに4倍、2Kに対しては16倍もの画素を持つ、7680×4320=3300万画素級の超高精細映像を指します。
色や明るさの情報を持った画素と画像の密度(画素の入っている数)の解像度が非常に大きいことが特徴です。
8K画質の鮮やかで繊細な映像により臨場感を感じながら、リハビリテーションに挑戦することができます。
・VR散歩と連動した足こぎペダルによる下肢トレーニング
RehaVRの映像は足こぎペダルの動きと連動しています。ペダルを回すとVRヘッドマウントに映し出される映像が動き出し、ペダルを止めると回転に応じて映像も停止するため、散歩している感覚を味わえます。
椅子に座った状態での利用も可能なため、高齢者の方も安心して利用することができるのが特徴です。
▼YouTube動画 How to RehaVR「使い方」篇
▼RehaVR 公式HP
リハビリテーションVRキット RehaVR | VRで楽しくリハビリテーションテーション
ベトナムオフショアでの類似実績紹介
ONETECHはベトナムでxR開発に力を入れています。すでに100件以上のxR開発実績がございます。今回はリハビリVRに応用ができそうな類似実績を紹介します。
Kinect for Windows(キネクト)でペダル認識、VRトレーニングバイクのための研究開発
動画を見ながらトレーニングバイクでエクササイズするためのアプリ開発のための基礎研究 実写の画像・動画とサイクリングの動作と連携してサイクリング体験を実装 Kinnect for windowsでトレーニングバイクのペダルとトレーニングをしている人の顔をセンサリングし動画を再生
リハビリテーションや健康増進のためのトレーニングバイク連動Androidアプリ開発
トレーニング用のバイクのモニターで動く映像やゲームを制作。バイクの回転数によってAndroidで制作したゲームが進行。
まとめ
いかがでしたか?一番目に紹介したmedeVRカグラの開発・販売をしている株式会社mediVRは、5億円の資金調達を実施しました。
日本の医療ベンチャーはこれから増えていくでしょう。医療分野でコンテンツや製品を制作したいと思っている方が挑戦しやすい土壌もできつつあります。
もしリハビリテーションVRを作りたいけど、VRコンテンツの制作に不安があるなどお悩みをお持ちの方は、ぜひONETECH にご相談ください。
すでにONETECH では、AR/VR関連の開発実績があり、3Dモデル取り扱いについてもご相談可能です。
AR、VR、XR開発、UNITY開発、3DCG制作でお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
■XR開発に特化したベトナムオフショア開発企業 ONETECH
ONETECHは、XRに特化した開発会社です。
VR/ARコンテンツ開発を始めさまざまなシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発をベトナム オフショアで開発しています。ベトナムのXRトップ企業として紹介されています。
2015年の創業から上場企業からスタートアップ企業までお客様100社以上の300以上のプロジェクトに関わってきた豊富な開発実績があります。
ONETECHはUNITYでAR/VRアプリの開発
AR/VR/MR開発は2015年より取り組んでおります。UNITYの技術者育成に力を入れて取り組んでいます。
VR開発:ベトナムでのVR開発分野において最も開発実績のある企業の一つとなっています。
AR開発:ARkit、ARcoreなどを利用して多数のアプリ開発、Babylon.js、8thWallなどでのWebAR開発実績がございます。
UNITY開発:ONETECHはUNITYを利用し様々なVR開発、AR開発、アプリ開発をしています。HoloLens/Oculus/HTC VIVE/Pico/Nreal Lightなど最新のデバイスも取り揃えています。
ホロレンズ開発:ベトナムで最も多くのHoloLens開発実績のある企業の一社です。
WEBXR開発:WEBXRは、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)および混合現実(MR)をWebブラウザで利用するための技術スタンダードです。ユーザーは、特別なアプリをダウンロードすることなく、多様なデバイスで豊かな3Dコンテンツを体験できます。
CG制作:製品やゲームのアセット、業務用の映像などの3DCGコンテンツの3DCG制作(モデリング・アニメーション・レンダリング)をエンジニアと連携しながらワンストップで受けることが可能です。
フロントエンド、バックエンド、サーバサイドの開発も一括して受けられます。
AR/VR/MRアプリ開発、AI開発、3DCG制作、HoloLensアプリ開発に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。