COBOLからJavaへのマイグレーションが各企業で進められています。
少し前まではシステム開発における主力だったCOBOLですが、他に優れた言語が現れ、移行のためのツールやサービスが整ったことで、システム移行が急がれています。
今回は、なぜCOBOLの運用をやめ、Javaへのマイグレーションが進められているのかについて、その背景やメリットについてご紹介していきます。
COBOLのマイグレーションが進む理由
まずは、COBOLからJavaへのマイグレーションが徐々に企業で進められている理由について、見ていきましょう。
COBOL運用のコスト増大
COBOLの運用を多くの企業が取りやめている理由として、1つに運用コストの増大が挙げられます。
COBOLの運用コストが増大傾向にあるのは、COBOLの保守運用に携われるエンジニアが高齢化し、若手のCOBOLエンジニアも少なくなっているためです。
COBOLは20世紀のプログラミングにおいては絶大な人気を誇りましたが、今やCOBOLが新規に運用される機会は減っています。
現代は、より汎用性と専門性に優れたプログラミング言語の取得が、新たにエンジニアを志す人に好まれるようになってきたのです。
そのためCOBOLエンジニアの希少性は高まり、COBOLを扱えるエンジニアはベテランのみになってしまったため、必然的にCOBOLのシステム運用は大きな負担を伴うようになりました。
時代は汎用系からオープン系へ
COBOLは一般的に汎用系と呼ばれるシステム開発で使われる言語で、大規模なコンピューターの開発において活躍してきました。
しかし、現代では1つの大型コンピューターではなく、個人向けのパソコンを使った業務の遂行がスタンダードになっています。
PC向けのシステム開発はオープン系と呼ばれ、JavaやC言語など、現在主流のプログラミング言語の多くは、こちらに当てはまります。
大規模な開発を行う企業は少なくなっており、多くの開発業務はパソコンで行うケースが増えているため、オープン系はこれからますますその比重を高めていくでしょう。
オープン系の開発では、PCのOSを利用することができるため、システムの運用保守においてもアップデートの恩恵を受けられるなど、メリットは多いのです。
COBOLからJavaのマイグレーションで得られるもの
COBOLからJavaへのマイグレーションを行うことで、これまでのシステム運用では難しかった様々な要素を新たに利用することができるようになります。
開発環境の大幅な刷新
1つは、システム開発の環境を大きく刷新することが可能になる点です。
マイグレーション後はDevOpsによる開発が可能になり、開発と運用の共同推進を実現することが可能になります。
また、オープン環境においては自由に開発環境を構築することができるため、エンジニアやシステムに最適化させ、生産性の向上につなげることができます。
工数の削減に成功すれば、結果的に運用コストの削減にもつながり、高いパフォーマンスの実現も可能です。
Javaアプリケーション開発を促進
COBOLからJavaへのマイグレーションを実行すれば、標準化されたJavaアプリ開発のフレームワーク運用が行えるようになります。
Javaアプリケーションは現在最も汎用性が高いアプリの1つであるため、システムのJava化を行うことができれば、業務フローや業務効率の大幅な改善にもつながります。
現行のシステムでなんらかの問題を抱えている場合は、積極的に検討しておきたいところです。
クラウド化とIoTの運用も進められる
Javaへのマイグレーションを行うことで、システムのオープン化が行えるだけでなく、現在主流のクラウドコンピューティングを進めていくことができるのも大きなポイントです。
システムのクラウド運用は多くの企業においてアップデートが進められている手法で、高いコストパフォーマンスと安定性、セキュリティレベルを維持することができます。
COBOLを運用するハードウェアは高額になってしまい、大きなコスト負担を強いられますが、これをクラウドに一任してしまうことで、問題を解消することができます。
また、IoTの運用もマイグレーションによって進めることができるのも特徴です。
IoT技術の導入もまた各分野で進められていますが、運用にはオープン開発の環境が欠かせません。
Javaベースのシステムをマイグレーションによって実現することで、IoTをはじめとする様々な最新テクノロジーの運用が可能になるでしょう。
おわりに
COBOLは一斉を風靡した言語ですが、その運用負担は増加傾向にあります。
早いうちからJavaマイグレーションを検討し、生産性の向上とコストの削減に対応していきましょう。
ONETECHのシステムマイグレーション
ONETECHではシステムのマイグレーションに対応しております。オフショア開発のメリットは、マイグレーションを進める上で壁となる、エンジニア不足やコストを克服できることです。
とくに機能開発ではなく、新言語への書き換えなどは、通常の開発時の仕様理解の時間に比べプログラミング言語のコードベースで理解できるので、仕様理解するための通訳翻訳を最低限に抑えることで、理解コストを抑えることができ効率よく低コストでマイグレーションができるのでオフショア開発とマイグレーション は非常に相性が良いです。