国内のオープンソースで運用可能なECプラットフォームといえば、EC-CUBEがその筆頭として挙げられます。
EC-CUBEは無料運用もできるということで人気の高いサービスですが、今、着実に世界的なシェアを伸ばしつつあるのがMagento(マジェント)です。
今回はそんなMagentoの特徴や、その運用メリット、Magentoに適したビジネスについて、ご紹介していきます。
Magento(マジェント)とは
Magentoは2007年よりサービスを開始している、比較的歴史の古いECプラットフォームの1つです。
Magento公式:https://magento.com/jp/
Adobeの買収で注目を集めたECプラットフォーム
Magentoが再び注目されるようになったのは、2018年にAdobeが運営会社を買収したニュースが理由として大きいでしょう。
AdobeとMagentoのプラットフォームを統合し、B2B、B2Cを問わずすべての事業者が、ニーズに最適な購入体験を提供することが目的でした。
Adobeのブランドネームを背景に、世界的なトップシェアをさらに盤石なものへと固めつつあるのが現状です。
EC-CUBEとの違い
Magentoとよく比較されるECプラットフォームが、先ほども紹介したEC-CUBEです。
EC-CUBEは国内シェアに優れるサービスで、基本無料での運用もできるなど、初めてのECサイト開設においても優しい機能性に優れています。
国内産のプラットフォームということもあり、日本語でのサポート対応が充実しているのも魅力です。
また、日本語のユーザーコミュニティも活発で、不明な点があった時でもすぐに解決策を見つけることができるのは嬉しいところです。
対するMagentoは、グローバルに活躍するプラットフォームということもあり、情報量や運用実績だけを見ればEC-CUBE以上です。
Magentoも無料での利用プランが存在しているだけでなく、英語が理解できるのであれば、世界中のユーザーコミュニティやノウハウにアクセスすることができます。
また、BtoB向けのEC展開ガイドやサポートも充実しているので、自社でB2Bを考えている場合には頼もしいパートナーにもなってくれるでしょう。
ECサイトをMagentoで構築するメリット
次に、ECサイトをMagentoで構築した場合に得られるメリットについて、ご紹介していきます。
複数サイトの同時運営が可能
Magentoの魅力は、何と言ってもECサイトの同時複数経営が可能な点にあります。
通常のECプラットフォームでは、1つのサイトにつき1つのダッシュボードであることがほとんどです。
そのため、異なる業態のECを新たに展開する場合には再びECサイトを一から構築しなければならないだけでなく、サイト管理も別個に行わなければなりません。
そんな時に活用したいのがMagentoの管理機能で、こちらは1つのアカウントで複数のECサイトを同時に管理することができます。
複数の国に別個のECサイトを展開する場合でも、この機能が役立ってくれるでしょう。
多言語サイトの構築が容易
海外のECプラットフォームであるMagentoは、複数の国の事業者をサポートしているだけでなく、複数の国への出店を容易にしてくれるシステムも備えています。
例えば、日本と中国、そしてアメリカへECサイトを展開したいとなると、それぞれの国に合わせた通貨と言語などの設定が必要になります。
それ以外にも関税や流通など、現地でのEC進出には多くの作業が行く手を阻みますが、Magentoを利用すれば、通貨と言語の設定のみで多言語対応は完了します。
これに加えて複数サイトの管理も容易に行えるため、運営・開発業務の効率は別のプラットフォームに比べ、格段に優れていると言えます。
Magento運用に最適な事業者
以上の特徴を踏まえ、Magentoに最適な事業者についても見ていきます。
B2BのECサイト開設を考えている場合
1つは、B2B事業の展開を考えている事業者の方です。
MagentoはB2B向けのサービスや機能に充実しているため、大規模な取引にも耐えうるシステム構築を実現します。
コストパフォーマンスと顧客体験の追求の両方に取り組むMagentoは、B2Bサービスとしてはトップクラスの能力を発揮してくれるでしょう。
越境ECの展開を予定している場合
あるいは、越境ECを開設したい方にもその強みは活かされます。
多言語サイトの解説が容易で、なおかつ一括管理ができるため、複数国への進出にも対応しています。
越境ECは日本市場の縮小と海外市場の拡大が進む現在、最も注目されているビジネス形態の1つです。
現地法人を必要としない、中央集権型のインターナショナルな体制を、Magentoではすぐに実現することができるでしょう。
おわりに
MagentoがEC-CUBE以上にグローバルシェアを拡大しているのには、Magentoの複数サイト管理が可能な点や、多言語対応も容易である強みを有しているためです。
これから事業をグローバルに拡大していきたいと考えている場合には、導入を検討したいプラットフォームと言えるでしょう。
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