みなさんは動画プラットフォームと聞いて、どのサービスを思い浮かべますか?
多くの方はYouTubeの名前をあげるでしょう。しかし、YouTube以外にも動画プラットフォームがあります。
YouTube以外の代表的な動画プラットフォームとして「VIMEO」が有名です。
この1年動画配信システムをYOUTUBEではなくVIMEOを使って構築すること増えてきました。
この記事では、YouTubeとVIMEOの特徴を比較し、解説します。
VIMEOとは?
VIMEOは2004年に誕生した動画プラットフォームです。YouTubeが誕生したのが2005年なので、VIMEOのほうがYouTubeより早く世に誕生しています。
▼公式サイト VIMEO : https://vimeo.com/jp/
利用ユーザー数の比較
- YouTubeの利用ユーザー数は、20億人以上(2020年3月時点YouTubeOfficialBlogより)
- VIMEOの利用ユーザー数は、2億3000万人以上(2022年2月時点公式サイトより)
この数字だけ見ると、ユーザー数が大きく桁が異なるように見えるでしょう。しかしVIMEOは、誰でも動画投稿することができません。
VIMEOのコンセプトは、質の高い映像作品を提供すること。
そのため映像作家やクリエイター、デザイナーなどが制作したハイクオリティのコンテンツを投稿できる場を目指しています。
VIMEOの特徴
VIMEOの特徴として、次の4点が挙げられます。
- 特徴1 投稿する作品の規約が厳しい
- 特徴2 広告がない
- 特徴3 公開範囲を細かく設定することができる
- 特徴4 Vimeoのプラットフォーム上で動画の販売・レンタルが可能
注目すべき特徴は、特徴4 Vimeoのプラットフォーム上で動画の販売・レンタルが可能です。
YouTubeの利用規約に、このような記載があります。
本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。
1.本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。
(引用元:YouTube利用規約)
制作したコンテンツを限定公開にし、視聴権利を有料で販売するという方法はできません。
そのためVIMEOのプラットフォーム上で、動画の販売やレンタルができる点は大きな特徴です。
VIMEOのメリット
この章では、VIMEOのメリットを下記の3点にまとめました。
- メリット1 公開範囲の設定がドメインまで指定可能
- メリット2 広告がないためユーザーの視聴体験を阻害しない
- メリット3 シンプルなデザイン性とカスタマイズ
メリットごとに解説していきます。
メリット1 公開範囲の設定がドメインまで指定可能
VIMEOは動画にアクセスできるユーザーを設定することができます。個人ユーザーにだけ共有することも可能です。
またリンクを共有するだけでなく、パスワードを設定しビデオをロックすることができるので、セキュリティに強い点が特徴です。
特定のサイトのみのアクセスを指定することができるため、誰もが共有リンクを設定することができません。
YouTube | Vimeo | |
動画の公開範囲 | ・公開 ・非公開 ・限定公開 | ・動画のパスワード設定 ・公開ドメインの指定 |
メリット2 広告がないためユーザーの視聴体験を阻害しない
YouTubeを視聴しているときに、広告をご覧になると思います。YouTubeには、インストリーム広告とオーバーレイ広告があります。
●インストリーム広告
YouTube動画の再生する前の最初や、動画再生後の最後に入る広告のことです。または、動画の再生途中に流れる広告もインストリーム広告に該当します。
スキップができる動画と不可能な動画があります。
●オーバーレイ広告
動画再生画面の下に配置されている細長いバナー広告を指します。リンク先は直接WEBサイトやLPにつながっています。
株式会社ネオマーケティングが実施した2020年12月のインターネットリサーチによると、【動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをしますか。】というアンケートで、「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と回答した方が全体の9割以上を占めています。
このことから、ほとんどの方が動画広告を途中でスキップしていることが分かりました。
【あなたの、動画広告の嫌いな点は何ですか。】というアンケートでは、「本編の動画を邪魔される点」が81.9 %も占めています。
▼参考記事
20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」|株式会社ネオマーケティングのプレスリリース (prtimes.jp)
VIMEOはYouTubeと異なり広告が入りません。またHDRプレーヤーで再生するため、高品質の動画視聴が可能になり、視聴ユーザーの満足度を高めます。
YouTubeとVIMEOのそれぞれに戦略があるため一概には言えませんが、高品質な動画視聴体験を提供したい場合は、VIMEOがおすすめです。
メリット3 シンプルなデザイン性とカスタマイズ
VIMEOでは、次のようなカスタマイズが可能です。
・ロゴの挿入
・サムネイルの選択
・再生バーの追加や削除
・速度コントロール
・色
有料プランの場合、VIMEOのロゴを消すことも可能です。
VIMEOのデメリット
この章では、VIMEOのデメリットを下記の2点にまとめました。
デメリット1 ユーザー数が少ない
デメリット2 無料プランの利用できる範囲が狭い
デメリットごとに解説していきます。
デメリット1 ユーザー数が少ない
YouTubeは2億3,000万人のユーザーがいるため、バズると視聴回数が跳ね上がります。しかし、VIMEOはバズるような現象が発生しにくい動画プラットフォームになります。
動画の視聴ユーザーが少ないため、Vimeoだけの集客は難しいといえます。集客や広報、マーケティングを一括で担当する余裕がないとVIMEOの利用は難しいでしょう。
デメリット2 無料プランの利用できる範囲が狭い
VIMEOの利用プランは無料・有料あわせて5つのプランになります。
無料プランのVimeo Basicは、週に500MBしかアップロードすることができません。週に500MBしかアップロードできないため、高画質な動画をアップロードするとすぐに利用できなくなります。
また無料プランであるVimeo Basicは30日間のみ無料で利用でき、それ以降は有料プランに移行する必要があります。
有料プランは、以下の4プランです。
Plus | Pro | Business | Premium | |
料金 | 700円/月 | 2,000円/月 | 5,000円/月 | 7,500円/月 |
ストレージ | 250GB/年 | 1TB/年 | 5TB/年 | 7TB/年 |
週単位でアップロードできるデータ | 5GB/週 | 20GB/週 | 週上限なし | 無制限のライブストリーミング配信 |
どんな方にVIMEOがおすすめか
VIMEOはマスのターゲットへの集客や認知ではなく、コアなファンを満足させたい人におすすめです。
使用目的がオンラインサロンやe-ラーニング、ファンサイト向けの場合は、VIMEOを活用するといいでしょう。
Googleなどの検索ツールで集客がしたい方には、VIMEOをおすすめしません。
またVIMEOの利用には、最安プランでも月に700円がかかります。
YouTubeのように無料で投稿することができないため、継続的に投稿できるか、VIMEOを選択する必要があるのか、プランに加入する前に一度検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?YouTubeとVIMEOは異なるサービスを提供しており、それぞれメリット・デメリットがあります。
VIMEOはYouTubeよりセキュリティを強化したい方や動画販売・レンタルを行ないたい方向けの動画配信プラットフォームです。
自社で機能を必要としているのか棚卸しをし、どのように利用したいのか検討するといいでしょう。
もしVIMEOを使ったシステム開発でお困りのことがありましたら、ONETECH ASIAにお問い合わせください。
下記のリンクはONETECHでのVIMEO動画配信実績をまとめたページになります。
▼ONETECH VIMEO動画配信システム開発実績
美容業界で活用、新人教育のためのVR動画を再生できるスマホアプリ
スマホ(Android/iphone)で手軽にVR動画を楽しめる動画再生アプリを開発しました。VR動画と2D動画の両方で学べる美容業界の教育動画サービスとなります。VR動画を立体的に見る為の、VR用の再生アプリとなります。
Vimeo動画配信システム開発 サブスクリプション会員サイト
ファンクラブ会員サイト(サブスクリプション)を管理できるプラットフォームの追加開発。動画プラットフォーム「vimeo」を使いファンクラブ限定の動画配信システムを実現しました。
またONETECHはWebシステム開発だけでなく、AR/VR/MRなどのXR開発に強みを持っています。ベトナムオフショア開発なので開発費を安く抑えることも可能です。UNITY開発などでお困りのことがあれば、ONE TECHへお気軽にお問い合わせください。
関連ページ
「自社独自の動画配信システムを作成したい」と考えている方も多いでしょう。しかし、具体的な構築方法や手順がわからず動き出せない人も多いはずです。そこでこのコラムでは、動画配信システムの作り方をわかりやすく解説します。システム構築の選択肢と各種メリット・デメリット、そして構築の流れもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。