ソーシャルVRアプリ「VRChat」をご存じですか?最近メタバースという言葉をよく耳にしますが、「VRChat」はアメリカのVRChat Inc.によって運営されているVRプラットフォームです。
この記事では、ソーシャルVRアプリ「VRChat」の将来性について解説いたします。
ソーシャルVRアプリVRChatとは?
「VRChat」は、2017年2月1日にリリースされた、自分のアバターで作られたワールドを探索することができるVRプラットフォームです。
2022年1月1日に同時接続ユーザー数が約42000人に到達し、現在でもピーク利用時は30000人超えのユーザーが「VRChat」を利用しています。
「VRChat」の利用は英語がメインです。(2022年7月時点ではVRChatは日本語未対応です)
基本的に「VRChat」は無料で利用できますが、「VRChat Plus」という有料プランもあります。
「VRChat」は、ユーザーが制作した「ワールド」と呼ばれるVR空間に行って「VRChat」で遊んでいる他ユーザーと交流することができます。
交流がメインの「VRChat」ですが、近年多岐にわたる活用がされています。
VRChatの魅力
2022年「VRChat」は、幅広い分野で活用されています。この章では、
・地方自治体
・教育機関
などの活用例を紹介していきます。
VRChat上で開催される地方自治体イベント
新型コロナウイルスの影響で「湘南ひらつか七夕ストリート」は、県外からの集客ができず、かつ飲食露店の出店が不可となりました。
「湘南ひらつか七夕まつり」は2年ぶりの開催でしたが、完全な状態でまつりを楽しむことができません。
誰もが安心してまつりを楽しめるように、今回「湘南ひらつか七夕まつり」をメタバース空間上に七夕飾りを掲示するプロジェクトを開催しました。
VRChat上に「湘南ひらつかバーチャル七夕ストリートワールド」を作成し、来場者は自由に見て、まつりを楽しむことができます。
2022年のまつりでは平塚市のホストタウン「リトアニア共和国」から「湘南ひらつか七夕ストリート」を訪れました。
▼湘南ひらつかバーチャル七夕まつり
VRChat上で広がる学びの輪
2022年7月8日、東京理科大学はVRChatイベント「メタバースで『創域』の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~」を開催しました。このイベントは「VRChat」上で行われ、学問の新しいあり方を提示しています。
学長も自身の姿をもとに制作したリアルアバター姿でVRChatの舞台に参加し、学問の交流の新たな形を示しました。
下記画像は、「VRChat」上で実験映像を3D立体視映像として表示した発表です。
<引用画像:MoguraVR>
イベントの詳細を知りたい方は、下記YouTube動画を参考にしてください。
▼YouTube動画 「メタバースで「創域」の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~」
●「VRChat」イベント利用の利点 イベントの追体験が可能
「メタバースで「創域」の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~」は、「VRChat」の「ワールド」内に映像、スライド、ポスターと、イベント当日に用いられたコンテンツがそのまま残されています。ひとつずつ体験していけば、イベントの追体験も可能です。
▼【PC/Quest対応】 TUS 東京理科大学「創域」理工学部イベント会場
https://vrchat.com/home/world/wrld_c5cf43a7-a8d9-46ee-b365-9390efb264df
VRChatの将来性
「VRChat」の将来性について、公式から発表された情報をピックアップしました。
セキュリティ面のアップデート
2022年7月25日ソーシャルVRアプリ「VRChat」は、セキュリティ関連アップデートを発表しました。
人気ゲーム「Apex Legends」や「フォートナイト」にも導入されている不正対策ツールEasy Anti Cheat (EAC)を導入することなどを発表しました。
Easy Anti Cheat (EAC)はマルチプレイヤーゲーム向けのチート対策ツールで、ハイブリッドアンチチートメカニズムによってチートを検出します。
EACの導入のきっかけは、改造クライアントが原因で不具合報告が多数上がり、ユーザーのモチベーションに影響を与えているためと説明されています。
EACが導入された後は「VRChat」は改造(不正)クライアントを検出し、その使用を不可能とします。
発表によると、改造(不正)クライアントが検知された場合「VRChat」が起動されずにエラーメッセージが表示されます。再度「VRChat」を利用するには、再インストールを行なう必要があります。
「VRChat」にベータ版アップデートが配信 各種のセキュリティーを強化 – MoguLive (moguravr.com)
VRでチャットができる「テキストチャット」機能を実装、βテスト実施中
●テキストチャット機能
「VRChat」は2022年8月30日に「テキストチャット機能」を追加しました。今まで公式機能において「VRChat」でコミュニケーションを取る主な方法は、会話によるボイスチャットだけでした。
今後はボイスなしでも、キーボードを使用すればチャットをすることができ、ボイスチャットが苦手な方でもテキストチャットで会話を楽しむことができます。
近年のアップデートを見る限り、VRChatはより便利に、より快適な環境を提供しようとアップデートを繰り返しているのが分かります。
【VRChat公式】ブロックチェーンやNFTとの統合を実施しないことを発信
2022年1月28日VRChat公式から重要な発表がありました。
VRChat公式では、ブロックチェーンやNFT(※1)の統合を予定していないこと、またVRChat内でブロックチェーンやNFTのプロモーションや勧誘を禁止することを発表した。
今後のアップデートで、コミュニティガイドラインや利用規約に追記されます。
流行だからといって技術を持ち込むのではなく、従来まで築かれていた文化を守り、公式のガイドラインに沿って「VRChat」を楽しみましょう。
(※1)NFTとは?
ブロックチェーン技術を活用することで、コピーが容易なデジタルデータに対し、唯一無二な資産的価値を付与し、新たな売買市場を生み出す技術として注目を浴びている「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」(引用FinTech Journal)
▼公式サイト ポリシー Our Policy on NFTs and Blockchain in VRChat
https://hello.vrchat.com/blog/our-policy-on-nfts-and-blockchain-in-vrchat
まとめ
いかがでしたか?ソーシャルVRアプリ「VRChat」の将来性について、解説いたしました。
VRChatには多くの可能性があり、ユーザーやクリエイターは「VRChat」で何が実現できるのか追求しています。
新規機能の実装発表やNFT・ブロックチェーンのポリシー発信から、「VRChat」の今後の方向性が見えてきました。
これからの世の中の流れを感じるために新たな技術を体験する場合、ソーシャルVRアプリ「VRChat」を触ることをおすすめします。
「VRChat」の利点は、世界中のユーザーと交流できる点です。まず体験してみて、肌で感覚を感じることが重要です。
そしてVRやメタバースで何がしたいのか考えてみてください。
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