今回は「AR Foundation」を利用したARアプリの作成方法をまとめました、ぜひ参考にしてください。
AR Foundationとは?
「AR Foundation」はゲーム制作エンジン「Unity」を使ってARアプリを作成するためのマルチプラットフォームです。
Tackle AR development with AR Foundation
「AR Foundation」のプラットフォームには次の端末が対応しています。
・iOS
・Android
・MagicLeap
・Hololens
AR Foundationを利用するには、大きく2つのプロセスが必要になります。
一つ目はAR Foundation本体のプラットフォームをインストールすること。
二つ目に利用したい端末に必要なパッケージをインストールすることです。
例えばiOS対応のARアプリを作成したい場合、AR Kit XR Pluginをインストールする必要があります。
下記に対応する端末インストール方法を解説したマニュアルをまとめました、参考にしてください。
【Android対応】ARCore XR Plugin on Android
About ARCore XR Plugin | ARCore XR Plugin | 4.0.12 (unity3d.com)
【iOS対応】ARKit XR Plugin on iOS
About ARKit XR Plugin | ARKit XR Plugin | 4.0.12 (unity3d.com)
【iOS対応フェイストラッキング】
【Magic Leap対応】Magic Leap XR Plugin on Magic Leap
About Magic Leap XR Support | Magic Leap XR Plugin | 6.0.0 (unity3d.com)
【HoloLens対応】Windows XR Plugin on HoloLens
About XR SDK for Windows MR | Windows XR Plugin | 4.0.2 (unity3d.com)
2021年2月時点でサポートしているUnityのバージョンは、次の通りになります。
「AR Foundation」の主な機能
<画像引用: >
・デバイストラッキング (Device Tracking)
・(Plane Tracking)
・ポイントクラウド(Point clouds)
・アンカー(Anchors)
・(Light estimation)
・(Environment Probes)
・(Face Tracking)
・(2D Image tracking)
・(3D Object tracking)
・(Meshing)
・(2D&3D body tracking)
・(Collaborative participants)
・(Human segmentation)
・(Raycast)
・(Pass-through video)
・(Session management)
・(Occlusion)
【Android】で「AR Foundation」を使用する準備
手順1
①Unityを起動し、テンプレートの中から「3D」を選択する。
②プロジェクト名と保存先を設定する。
③設定が終わったら「作成」を押す。
すると下図のようなUnityの画面が起動する。
手順2
①左の一覧から「File」を選択する。
②「File」の中の「Build Settings」を選択する。
手順3
①「Build Settings」が表示されたら、左下の「Platform」から「Android」を選択する。
②「Android」選択後、右下の「Switch Platform」を押す。
手順4
①Unity画面の項目から「Windows」を選択する。
②「Windows」の中から「Package Manager」を選択する。
手順5
①「Package Manager」を開くと上記の画面が表示されるので、赤い線に囲まれた一覧から次のパッケージをインストールする。
●インストールパッケージ一覧
・AR Foundation
・ARCORE XR Plugin
・ARKit XR Plugin
・ARKit Face Tracking
・Multiplayer HLAPI
・XR Legacy Input Helpers
ここでは「AR Foundation」のインストール方法を紹介する。
①「AR Foundation」を選択したら、右下の「Install」ボタンを押す。
Installが完了すると該当項目の名前の横にチェックマークが入る。
チェックマークが入ったら、インストールは完了しているので、上記のインストールパッケージ一覧を同様の方法でインストールする。
手順6
①Unity画面の項目一覧から「Edit」を選択する。
②「Edit」の中から「Project Settings」を選択する。
手順7
①「Project Settings」の中から「Player」を選択する。
手順8
①「Player」の「Other Settings」を選択し、「Graphics APIs」の「Vulkan」を選択する
②「Vulkan」を選択した状態で、+と-ボタンがおるので「-」を押す。
→「Vulkan」が削除される。
手順9
①「Player」の「Other Settings」中から「Identification」を探し、その項目の中から「Minimum API Level」を探し、API Levelを24に設定する。
(Android Ver7.0がAR Foundationを利用する際に必要なため)
手順10
①次に「Player」から一番下にある項目の「XR Plug-in Management」を選択する。
②右画面が「XR Plug-in Management」に遷移するので、Windowsマーク、iOSマーク、Androidマークの中から、Androidマークを選択する。
③Plug-in Providersから「ARCore」のチェックボックスにチェックを入れる。
デバイストラッキング
手順1
①「GameObject」を選択する。
②「GameObject」の一覧の中から「XR」を選択する。
③次の2つを追加する
- AR Session Origin
- AR Session
手順2
①「GameObject」を選択する。
②「GameObject」の一覧の中から「3D Object」を選択する。
③「Cube」を選択し追加する。
④追加した「Cube」を「AR Session Origin」の子になるように設定する。
⑤「Main Camera」は必要ないので、右クリックをしDeleteで削除する。
Androidで実行する
手順1
Android端末とPCを接続します。
①Android端末の開発者向けオプションをONにします。
※注意
端末ごとに開発者向けオプションをONに切り替える方法が異なるので、「端末名と開発者向けオプション設定」で検索してください。
②開発者向けオプションをONにしたら、下にスクロールし「USBデバッグ」をONします。
③AndroidとPCをUSBケーブルで接続する。
このときUSBの使用をファイル転送ONに切り替えます。
またデバッグの許可を求められるので、許可をしましょう。
手順2
①Unity画面上部のメニュー一覧から「File」を選択する。
②「File」の中の「Build Settings」を選択する。
手順3
①「Scenes In Build」にシーンを追加します。「Add Open Scenes」ボタンを押す。
②シーンを追加した後「Build And Run」ボタンを押します。
Build Androidが表示されます。任意の名前をつけてapkファイルを保存します。
するとビルドが開始されます。
【iOS】で「AR Foundation」を使用する準備
詳細を見る: 【IOS】で「AR FOUNDATION」を使用する準備
【HoloLens】で「AR Foundation」を使用する準備
詳細を見る:【HoloLens】で「AR Foundation」を使用する準備
まとめ
いかがでしたか?この記事ではARアプリ制作プラットフォーム「AR Foundation」をご紹介いたしました。
AR FoundationはARアプリを制作する上での一つの手段としておすすめです。しかし環境構築などでつまずく方もいらっしゃいます。
もし「AR Foundation」の使い方が分からない、途中で詰まってしまって作業が進まないなど困っている部分がある場合、ぜひONETECH ASIAにご相談ください。
またONETECH ASIAでは、AR/VR関連の開発実績が多数ございます。AR、VR、XR開発、UNITY開発、3DCG制作でお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
ONETECHはベトナムオフショア開発でAR/MR/VRソフトウェアの開発に力を入れています。AR/MR/VRソフトウェアの開発のご相談はぜひOne Technology Japanへお気軽にお問い合わせください。