「Midjourney」は、画像生成AIの分野で注目されている技術の一つです。生成AIとは、データから新しいデータを自動で生成する人工知能のことを指します。
今回解説している「Midjourney」は画像生成において高い性能を発揮し、多くのクリエイティブなプロジェクトで利用されています。

(引用画像:Discord内のMidjourneyより)
本記事では、画像生成AI「Midjourney」の特徴や利用方法、メリットと課題について詳しく解説します。
画像生成AI「Midjourney」が気になる方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。
画像生成AI「Midjourney」とは?
画像生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」は、2022年7月にアメリカのサンフランシスコを拠点とするAI研究所が提供する画像生成AIツールです。
画像生成AI「Midjourney」は、日本でも使用できる点や有料版なら商用利用も可能な点が大きな特徴です。
描いてもらいたいイラストのイメージをテキストの入力もしくは画像をアップロードするだけで、高品質な画像を短時間で作ることができます。
▼公式サイト Midjourney
https://www.midjourney.com/home
画像生成AI「Midjourney」の料金体系
画像生成AI「Midjourney」は、無料版(2023年の3月28日に公式から利用停止が発表)と4つの有料版があります。
画像生成AI「Midjourney」の有料版 価格一覧(2025年3月時点)
プラン名 | 米ドル価格(月払い) | 米ドル価格(年払い) |
ベーシックプラン | $10 | $8 |
スタンダードプラン | $30 | $24 |
プロプラン | $60 | $48 |
メガプラン | $120 | $96 |
Q.日本語での利用は可能ですか?
A.画像生成AI「Midjourney」は日本語の対応をしていません。
英語でのテキスト入力を行う必要があります。
Q.画像生成AI「Midjourney」の生成した画像を商用利用できますか?
A.有料版のみ可能です。
以前提供していた無料版では商用利用ができません。
Q.法人で利用する場合に入るべきプランはどれか?
A.年間総収入が100万米ドルを超える企業の場合は「プロプラン」以上への加入が
必須とされています。
画像生成AI「Midjourney」プランごとの違い
現在提供されている有料版の4つのプランの特徴を表にまとめました。
プラン名 | ベーシックプラン | スタンダードプラン | プロプラン | メガプラン |
生成可能枚数 | 200回まで | 速度制限を使えば無制限で生成が可能 | 無制限 | 無制限 |
jobの同時処理数 | jobは最大3つまで同時処理可 | jobは最大3つまで同時処理可 | jobは最大12個まで同時処理可 | jobは最大12個まで同時処理可 |
ファストモード | ファストモードが3.3時間付与 | ファストモードが15時間付与 | スタンダードより生成速度が2倍速いファストモード利用時間が30時間付与 | スタンダードより生成速度が2倍速いファストモード利用時間が60時間付与 |
ステルスモード(プライベートモード) | – | – | Midjourney上でプロンプトを非公開にすることが可 | Midjourney上でプロンプトを非公開にすることが可 |
ファストモードの利用時間の追加購入 | 可 | 可 | 可 | 可 |
商用利用 | 可 | 可 | 可※ | 可※ |
画像生成にはファストモードとリラックスモードの2つのモードがあります。
スタンダードプラン以上は、リラックスモードを利用すれば時間がかかりますが実質無制限で画像を生成することが出来ます。
▼画像生成AI「Midjourney」規約ページ
https://docs.midjourney.com/docs/terms-of-service
画像生成AI「Midjourney」の始め方
この章では画像生成AI「Midjourney」の使い方をまとめました。
1. Midjourneyのアカウントを取得する
▼公式サイト Midjourney
https://www.midjourney.com/home
トップページにある「join the beta」のボタンをクリックする。
Midjourneyから「あなたに招待が来ています」という画面が出てくるので、「招待を受ける」を押します。
2. Discord内にあるMidjourneyのサーバーに参加する

<画像引用:Midjourney>
利用規約への承諾をします。
左上の紫色のDiscordマークをクリックして、DiscordのDM画面に飛びます。
そこからプランを選択し、アカウントを取得します。
Midjourney BotとのDMの入力欄に「/subscribe」と入力します。
選択肢に「/subscribe」というコマンドが出てくるのでクリックし、Enterキーを押して送信します。
「Manage Account」というボタンを押します。
するとプラン選択の画面が出てくるので、目的のプランを選び「Subscribe」のボタンを押すと、プラン※が表示されます。
※最初は年間プランが表示されていますが、月額プランと年間プランが存在しているので間違えないように注意してください。
画面に従って支払いを完了させましょう。
画像生成を始める
1.任意の部屋に入室する
上記画像の左側のメニューバーより、「NEWCOMR ROOMS」を探します。
閉じたタブを開けると、「newbies-〇〇」というチャンネルが複数用意されています。
どれでも好きなチャンネルに入室しましょう。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
2.生成する画像の指示を入力する
「newbies-〇〇」のチャンネルに入ったら、テキストが入力できるチャット欄が画面下部にあるので指定のコマンドを入力し、画像生成の指示を出しましょう。
画像生成の指示は英語で入力するのを推奨します。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
Midjourneyは画像生成の指示にしたがって、候補画像を4枚提示します。
今回事例として「チューリップを見る少年 浮世絵風」の画像生成を行います。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
「newbies-〇〇」のチャット欄に
「/imagine」と入力します。
すると/imagineと一致するコマンドが一覧になって表示されます。
今回はMidjourneyの画像生成で一般的なコマンド「/imagine」を選びます。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
今回は「チューリップを見る少年 浮世絵風」の画像生成を行うので、この文章を英語に翻訳し、prompt欄に入力します。
「チューリップを見る少年 浮世絵風」
↓
「A boy watiching Tulips Ukiyo-e style」

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
指示語の入力後、Enterキーを押すと画像生成が始まる。
画像生成中は、次のような文言が表示されます。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
こちらがMidjourneyが指示語をもとに画像生成した候補画像の4つになります。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
指示語
「A boy watching Tulips Ukiyo-e style(チューリップを見る少年 浮世絵風)」
3.【画像の修正をおこなう場合】追加の指示を出す

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
各ボタンの説明を下記の表にまとめました。
U1〜U4 | 気に入った画像を数字で選択して完成させます。複数選択可能 |
V1〜V4 | 似せたい画像を選択し、それをベースに別バージョンを新たに4つ生成します。複数選択可能 |
更新ボタン(右上) | 新たに画像を4つ生成する(気に入った画像がない場合はクリック) |
U1やV3などのアルファベットの後に続く数字は、画像の番号を示します。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
上の選択肢のうち、「U3」を選択すると次のような高解像度の画像が完成します。
選択した画像を保存することができます。

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
画像生成AI「Midjourney」の新たな編集機能
U1~U4のいずれかを選択すると、新たなボタンが表示されます。
ここでは、「Upscale」「Vary」「Zoomout」のボタンについて解説します。
Upscaleを選択する場合

<画像引用:Discord内のMidjourneyより>
UpScaleは高解像度にし、さらに細かい部分のディティールを引き上げる機能です。
Upscale(Subtle)・・・高解像度になる。元画像からの変化は小さい
Upscale(Creative)・・・元画像からの変化が大きい。新しい変化が加わる
Varyを選択する場合
Varyはバリエーションを増やすボタンになります。
今回画像生成AI「Midjourney」のアップデートにより、バリエーションに強弱を設定できるようになりました。
Vary(strong)・・・強めのバリエーション
Vary(Subtle)・・・弱めのバリエーション
小さな修正に使いたい場合は、Vary(Subtle)の使用をおすすめします。
Zoom Outを選択する場合
Zoom Outは生成した画像をベースに、ズームアウトした画像の周辺を描き足してくれる機能です。3つのZoom Outに関連するボタンが表示されます。
Zoom Out 2x・・・2倍の大きさでズームアウトし、拡張した箇所を画像生成する
Zoom Out 1.5x・・・1.5倍の大きさでズームアウトし、拡張した箇所を画像生成する
Custom Zoom ・・・1.0~2.0の間でズームの値を調整できる
生成した画像をベースに、ズームアウトした画像の周辺を描き足してくれる機能です。
この機能により、レイアウトの自由度が格段に上がりました。
画像生成AI「Midjourney」 メリットと課題
この章では画像生成AI「Midjourney」のメリットと課題をそれぞれあげました。
画像生成AI「Midjourney」のメリット
・高スペックなPCが不要
・操作が簡単
・1つのプロンプトで4枚の画像の生成が可能
・写真のようなリアルな画像の生成が得意
・他のユーザーが生成した画像を見ることが可能(ギャラリー機能)
・他のユーザーが生成に使ったプロンプトを見ることができる
画像生成AI「Midjourney」の課題
・有料プランへの加入が必須
・日本語では高品質な画像を生成しにくい
・Discordへの加入など、操作に一定の慣れが必要
・生成できないジャンルがある
(アダルトコンテンツ/暴力的もしくは残酷な描写/政治に関連する画像)
・個人情報や企業情報はアップロードできない
まとめ

(画像引用:Discord内のMidjourneyより)
いかがでしたか?この記事は画像生成AI「Midjourney」について記事にまとめました。
画像生成AI「Midjourney」は、コミュニケーションサービス「Discord」で操作する点に最初は慣れないかもしれません。しかし操作に慣れてみると、これほど使いやすい画像生成Aツールはありません。
下記記事には画像生成AI「StableDiffusion」の紹介をしております。
今回紹介した画像生成AI「Midjourney」と比較してみるのもいいでしょう。
上記ふたつの画像生成AI以外にも様々な画像生成AIがあります。自分がどんな目的で生成AIを使いたいのか目的を明確にし、自分にあった画像生成AIを選ぶといいでしょう。
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