放送局の基幹システムマイグレーション
業界 | エンターテインメント |
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ジャンル | WEBシステム、管理画面、AWS |
開発言語 | PHP バージョン7.3→8.2 |
対応範囲 | インフラ仕様設計、マイグレ移行計画、マイグレテスト |
リリース | 2024年8月 |
1.背景
Amazon Linux 2のサポート期限が2025年6月30日に迫っており、サポート終了後はセキュリティパッチや不具合修正が提供されなくなるため、システムの安全性にリスクが生じる可能性があります。そのため、Linux環境のアップグレードが必要となりました。最新のAmazon Linux 2も選択肢にありましたが、安定性とセキュリティの観点からAmazon Linux 2023へのアップグレードを選択しました。
ただし、Amazon Linux 2023ではPHPのサポートがバージョン8.0以上に限定されているため、PHP 7.3で開発された基幹システムもPHP 8.2へのマイグレーションが必要です。
2.基幹システムマイグレーションポイント
2.1 Amazon Linux 2からAmazon Linux 2023へ
AWSで新しいEC2インスタンスを作成してAWS Management Consoleにアクセスして、Amazon Linux 2023 AMIを選択します。
2.2 PHPマイグレーション
Amazon Linux 2023 ではPHP8.0以上サポートしますので、現在使ってバージョンPHPを確認して最新PHPバージョン8.2へアップグレードする。下記の順番へマイグレを実施します。
バージョン7.3→バージョン7.4
バージョン7.4→バージョン8.0
バージョン8.0→バージョン8.1
バージョン8.1→バージョン8.2
2.3 MySQLからAuroraへマイグレ
MySQLをバックアップして新しいDBでのAurora8.0にてDBを復旧 する。
■作業内容
インフラ仕様設計、マイグレ移行計画、マイグレテスト
■開発期間
開発期間
2024年3月から2024年8月
開発規模
10人月
■対応技術
開発言語:PHP8.2
DB: Aurora 8.0
環境:AWS EFS, Aurora,EC2
3.まとめ
Amazon Linux 2のサポート期限が2025年6月30日に迫っており、サポート終了後はセキュリティパッチや不具合修正が提供されなくなるため、システムの安全性にリスクが生じる可能性があります。そのため、Linux環境のアップグレードが必要となりました。
また、PHPのマイグレーションも必要であり、PHPバージョンの変更やシステムの互換性に注意しつつ、業務に影響を与えないよう慎重に進める必要があります。今回は、Linux環境とPHPで開発された基幹システムを無事にマイグレーションすることができました。
■類似実績
運送業の基幹システムのマイグレーション、WindowsXPからWindowis7へ移行
ONETECHは、Webサイトを始めさまざまなシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発をベトナム オフショアで開発しています。
2015年から上場企業からスタートアップ企業までお客様100社以上の250以上のプロジェクトに関わってきた豊富な開発実績があります。