診療予約システムをVB.Net(Visual Studio2019)へマイグレーション
業界 | 医療 |
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ジャンル | Windowsマイグレーション(VB6.0 → Visual Studio 2019) |
開発言語 | net Framework 4.8 |
デバイス/OS | パッケージ |
対応範囲 | 変換ツール設計・テスト |
規模 | 15人月 |
■診療予約システムをVB.Net(Visual Studio2019)へマイグレーション
診療予約システムを2008年からパッケージ販売しているクライアントの案件です。
今回はVB6.0からWindows10でのVB.Net(Visual Studio2019)へマイグレーションを実施しました。
診療予約システムはVB6.0で10年以上前に開発したアプリケーションですがエンドクライアントの評価が高く現在も利用し続けています。しかし現在、VB6.0のサポートを終了しており、さまざまなリスクを抱えていました。一方でマイグレーションするには相応のコストも発生します。このクライアントは総合的にオフショア開発にはメリットがあると判断し弊社でマイグレーションをすることにしました。
■VB6.0を使い続けるリスク
セキュリティーのリスク
一つ目は、セキュリティリスクの問題です。古いシステムしか利用できないとなると、OSやソフトが提供する最新のセキュリティアップデートを受けることができません。その結果、システムのセキュリティホールは拡大し、サイバー犯罪の標的となってしまったり、情報漏洩のリスクが大きくなってしまいます。
サードパーティ製品との互換性のリスク
サードパーティのソフトウェアなどを利用する際も、既存システムが古いままだと互換性の面で問題が出てきます。利便性の高いソフトやツールを見つけても、まずは自社システムとの互換性を検討しなければなりません。また、VB6.0に対応している最新のソフトは減少傾向にあるため、満足のいくシステム活用はできなくなってきています。社員の業務効率も低い状態から抜け出せないため、悪循環を作ってしまうデメリットがあります。
維持管理コストの増大のリスク
古いシステムを何年も維持し続けることは、維持管理のコストを増大させる原因にもなります。VB6.0はすでに公式サービスを終了している言語であるため、今後この言語のノウハウを持つエンジニアの数は減っていくことになります。そのため、保守運用を任せたくてもVB6.0を扱える人材は希少になり、雇い入れるコストも高くなっていきます。結果的に早期にVB6.0からマイグレーションを行い、新しい環境へと移行した方が維持管理にかかる負担は小さく抑えられるでしょう。
■ベトナムオフショア開発でマイグレーションをするメリット
• 開発コスト削減
ベトナムでオフショア開発をする上で日本での人月単価が100万円だとすると一人当たりのコストを70%近くコストダウンすることが可能です。また長く続く保守運用コスト を削減できるところに大きな魅力があります。
• 開発リソース要員調達
ベトナムの平均年齢は28歳です。日本と比べ非常に若者が多く、また エンジニアの育成にも国として力を入れています。
• 業務理解コストが不要
一般的にオフショア開発ではシステムを理解するための、コミュニケーションが課題 になります。これを理解コストと言います。マイグレーションは現行システムの機能をそのまま引き継ぎます。エンジニアはソースコードベースでシステムを理解することができます。つまり通常のオフ ショアでのシステム開発と比較するとコミュニケーションが少なくてすみます。
■Visual Basicマイグレーションサービスの見積もり
①生産性:2800ステップ(Porting VB Form to .NET’s form)
工程:コーデイング、単体テスト、アプリケーション動作テスト
②ツールでのコンバージョンレートを設定
Visual Studio automation convert from VB to .NETと弊社独自変換ツールで
85%の変換レート
③各機能別のステップ数を見積り
全体のステップ数を算出しコンバージョンレートを積算
コンバージョン後の工数に工数単価を積算
単価:30万円(税別)
■VisualBasic.Netへマイグレーションサービスの手順
①資産可視化
• アプリケーション・プログラム棚卸
• マイグレーション対象モジュール範囲明確
②調査・分析
• Microsoftアップグレードツール
• アップグレードの問題点洗い出し
• 既存問題をパターン化
③変換設計
• パターン化した問題に対して機能の代替、変更方法の検討
• ツール変換・手作業変換の切り分け
• 変換ツール作成及びカスタマイズ
④サンプル変換
• 特性機能変換、テストを実施
• 変換ツールの検証
• 追加対応が必要な項目を洗い出し修正
⑤変換修正
• 全ソースを変換ツールで変換、手作業での対象分を修正
⑥比較検証
• 現行処理結果との比較を実施
⑦ 受入テスト
• 顧客の検証を支援
• 発生した問題の対応を実施
■開発期間
開発期間
2021年04月から2021年08月
開発規模
15人月
■対応範囲
課題のヒヤリング
見積書依頼書、マイグレーション対象モジュールを提供いただき仕様把握
要件定義
データベースクラウドでVisualStudio2019でマイグレーション要件定義書をクライアント様にて作成
基本設計・詳細設計
既存システムの詳細設計書とソースファイルを提供いただく
コーディング
.net Framework 4.8
Cloud SQL for PostgreSQL
環境構築
開発環境を提供いただき開発
システムテスト
単体テスト
テスト仕様書・テストレポートを作成
受入テスト
クライアント様が担当
システム保守・運用
対応なし
■対応技術
Visual Studio .Netプログラミング
帳票はすべてActiveReportから.Netへ作り直ししました。
Postgre SQL
■類似実績
WindowsXPのサポートが終了しました。 クライアントは 現行の運送業界の基幹システムについてVB6から.Netへの移行を行いWindows7での 動作を可能としました。VB6.0での継続には様々なリスクをマイグレーションすることで解消しました。
VB6.0継続リスクを解消、製造・在庫・販売管理システムを.NETへ変換、VBマイグレーション
VB6.0で開発した製造・在庫販売管理システムは.Netへマイグレーションを移行しました。
ONETECHは、業務システムを始めさまざまなシステム開発、アプリ開発、ソフトウェア開発をベトナム オフショアで開発しています