建設現場のDXをMRで実現|MagicLeap2施工進捗管理アプリ開発
| 業界 | 建設 |
|---|---|
| ジャンル | MR(Mixed Reality:複合現実)アプリ開発 |
| 開発言語・ソフトウェア | Unity Engine | MagicLeap2 SDK | MRTK | iOS(iPadアプリ) | C# |
| デバイス/OS | MagicLeap2、Ipad |
| 対応範囲 | 設計・製造・テスト |
| リリース | 2026年4月 |
MagicLeap2を活用したコンクリート施工進捗管理アプリの拡張開発を行いました。 2024年度版の開発実績をベースに、デバイスの刷新と複数の機能強化を実施した2025年度版です。 建設現場におけるMR(Mixed Reality)技術の実用化をさらに推進し、施工品質の向上と現場管理の効率化を実現しています。
5人月開発規模
4ヶ月開発期間
2デバイスMagicLeap2 + iPad
3年連続継続開発(2023→2025)
アプリの概要
本アプリは、コンクリート工事の現場において、施工エリアをブロック単位でグリッド表示し、作業の進捗状況をリアルタイムで可視化・管理するMRアプリケーションです。
現場作業員はMagicLeap2を頭部に装着することで、実際の施工空間にデジタルのグリッド情報を重畳表示した状態で作業を進めることができます。どのブロックが完了済みで、どのブロックが未着手かを直感的に把握できるため、作業の抜け漏れ防止や品質の均質化に大きく貢献します。
複数の作業員がそれぞれMRデバイスを装着しながら入力したデータは、iPadアプリ側でリアルタイムに集約されます。現場監督や管理者はiPadの画面上で全体の進捗状況を一覧確認でき、作業完了後には作業レポートとして出力する機能も備えています。デジタルと現場作業を高度に融合させることで、従来の紙・口頭ベースの進捗管理から脱却し、建設現場のDX推進を強力にサポートします。
今回の開発内容
① デバイス移行:HoloLens2 → MagicLeap2
HoloLens2のサポート終了発表を受け、複数のMRデバイスを比較検討した結果、光学性能・処理能力・装着性において優位性の高いMagicLeap2への移行を決定しました。HoloLens2向けに実装していたMRTK(Mixed Reality Toolkit)ベースのコードをMagicLeap2 SDKへ全面的に移植・再設計し、デバイスの特性を最大限に活かした最適化を実施。より高精度で安定したMR表示環境を実現しています。
② ワールド座標対応グリッド生成システムの開発
従来はアプリ内のローカル座標を基準としてグリッドを生成していたため、現場の実寸・実位置とのズレが生じやすく、位置合わせに手間がかかる課題がありました。今回の開発では、実際の施工現場のワールド座標を直接取り込んでグリッドを生成する新たな仕組みを構築。X座標上の基点を現場で指定することで座標を扱いやすい形に変換し、現場の実寸に即した正確なグリッド描画を実現しました。これにより位置合わせ作業の時間を大幅に削減し、広大な施工現場でも精度の高い進捗管理が可能になりました。
③ MRデバイス・iPad間のデータ連携アーキテクチャの再設計
複数のMRデバイスが同時稼働する現場環境では、各デバイスからのデータが同時にiPadへ送信されるため、データの競合や欠落が発生しやすいという技術的課題がありました。今回はMRデバイスとiPad間のデータ連携部分における同期処理・排他処理を全面的に再設計。複数デバイスからの同時書き込みが発生した際にもデータが欠落・上書きされない制御ロジックを実装し、マルチデバイス環境における堅牢なデータ整合性を確保しました。
MR技術活用の背景と意義
建設・土木業界では、深刻な人材不足と熟練技術者の高齢化が大きな課題となっています。経験豊富な職人や監督者のノウハウが属人化しており、若手への技術継承や品質の均質化が難しい状況です。また、従来の進捗管理は紙の図面への手書き記録や口頭報告に依存しており、リアルタイム性・正確性の面で限界がありました。
本アプリは、MR技術を現場に導入することでこれらの課題を解決します。作業員は装着型デバイスを通じて施工すべきエリアを直感的に把握でき、経験年数に関わらず正確な施工が可能になります。管理者はiPadで即座に全体進捗を把握でき、報告業務の効率化にもつながります。建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する具体的なソリューションとして、業界全体の生産性向上と品質管理の高度化に貢献します。
開発概要
| 開発期間 | 2025年12月 〜 2026年3月 |
|---|---|
| 開発規模 | 5人月 |
| 対象デバイス | MagicLeap2、iPad |
| 前バージョン | 2024年度版(HoloLens2対応) |
対応範囲
| 課題ヒヤリング | クライアントの現場課題・要望を詳細にヒヤリング |
|---|---|
| 要件定義 | ヒヤリング内容をもとに機能要件・非機能要件を定義 |
| 基本設計・詳細設計 | システム構成・データフロー・UI設計 |
| コーディング | Unity/MagicLeap2 SDK/iPadアプリ実装 |
| 環境構築 | MagicLeap2へのアプリインストール・動作確認手順の整備 |
| システムテスト | 単体テスト・結合テスト・マルチデバイス連携テスト |
| 受入テスト支援 | クライアント環境での動作確認サポート |
| システム保守・運用 | 対応なし |
対応技術
Unity EngineMagicLeap2 SDKMRTKiOS(iPadアプリ)C#
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