“スキル”が1万種類を突破、Amazonの音声アシスタント「Alexa」が進化
米Amazon.comは現地時間2017年2月23日、「Amazon Echo」などの機器で利用できる、クラウドベースの音声アシスタント「Alexa」の“スキル”(サービスや機能)が1万種類を超えたと発表した。
同社は2015年6月、Alexaとそのソフトウエア開発キット(SDK)「Alexa Skills Kit(ASK)」をサードパーティーの開発者に公開した。その1年後に、スキルの数は約1000種類に達し、2016年9月時点で3000種類を超えた。それから5カ月余りでさらに3倍以上に増えた。
同社は2016年11月に、eコマースサイトでAlexaのスキルを閲覧・管理できるようにした。それまでAlexaのスキルに関する情報を見るには、Alexa専用のサインアップが必要なAndroid/iOS用アプリ「Alexa」か、Alexaを設定するための専用Webサイトにアクセスしなければならなかった。
eコマースサイト内に設けた「Echo&Alexa」セクションでは、スキルをカテゴリー別に分類しており、それぞれの詳細ページでは説明、ユーザーレビュー、評価を掲載しているほか、有効/無効設定なども行える。
有効にしたスキルは、Amazon Echoとその姉妹製品の「Echo Dot」「Amazon Tap」や、映像配信端末「Fire TV」「Fire TV Stick」、タブレット端末「Fire HD 8」で利用できる。ただし、今のところAlexaの日本版はないので、これらの機器の日本向けモデルではAlexaを利用できない。
Amazon.comによると、利用者に人気のあるスキルのカテゴリーは、ニュース、ゲーム、教育/リファレンス、ライフスタイル、ジョーク/ユーモアなど。最近は、Starbucksにコーヒーを事前注文できるユニークなスキルが登場していると、AlexaおよびEchoのチーフエバンジェリスト、David Isbitski氏は述べている。
米VentureBeatによると、米Googleの「Google Assistant」向けスキル(Googleの場合は「アクション」と呼んでいる)の数はまだ100を超えておらず、Amazon.comのAlexaはサービスの種類で他社を大きく引き離している。だが、音声アプリケーションの利用解析調査などを手がける米VoiceLabによると、ユーザーに頻繁に使われるスキルは全体の3%にとどまっており、大半のスキルは繰り返し使われることはないという。
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