網膜投影ディスプレイのAvegant、ピント調整で「現実にある」感覚が強まるARデバイスを発表
Avegant社はライトフィールドの技術を使った新たなMRデバイス「Avegant Light Field」を発表しました。ピント調整により「現実と同じ感覚でMRを体験できる」とのこと。
HoloLensでもまだ実現できていないこと
MRデバイスといえば、すでにマイクロソフトのHoloLensが知られています。HoloLensは現実にウィンドウや3Dモデルなどさまざまなデジタル情報を置くことができます。
Avegantは、こうしたMRデバイス(ARデバイスを含みます)にはミッシングリンク(欠けた部分)があり、それがライトフィールドだと主張しています。
ライトフィールドはピントを調整することのできるようになる技術であり、これまでのデバイスで足りていないとされているのは「ピント調整」です。
人間はモノを見るとき、注意して見たいモノにピントを合わせ、その周辺のモノや奥にあるものを無意識に区別してピントを合わせます。
手の上に3Dモデルを置いた場合を考えてみます。通常のARデバイスでは、3Dモデルを見ると実際は「ディスプレイに映っている」3Dモデルを見ることになるので、現実ではその奥にある手がぼやけて見えてしまいます。逆に手を見た場合、より手間にあるディスプレイに映っている3Dモデルはぼやけてしまいます。
本当に現実に3Dモデルがあるという感覚を得るためには、3Dモデルと手が同じ距離にあるようにピント調整が行われなければなりません。
奥行きを再現するライトフィールド技術を使用
「Avegant Light Field」は、ライトフィールド技術を使い、このピント調整をMRデバイスで実現することを目指したものです。ライトフィールドディスプレイはVRヘッドマウントディスプレイでも将来的な形の一つとして検討されている技術で、奥行きを再現することができます。
「Avegant Light Field」によって、ユーザーはより自然に3Dモデルを見ることができます。
奥にある火星の3Dモデルとの対比。手とディスプレイに映っている3Dモデルへのピントが同じため、より3Dモデルが「現実に存在している」感覚になる。
「Avegantライトフィールドはいかに私たち人間がリアルにそこにあるモノを目で捉えているか、その再現を追求したものです」とAvegant社の最高技術責任者(CTO)であるEdward Tang氏は語ります。
Avegant社はこれまでも、ディスプレイに映像を移すのではなく、目に直接映像を投影するヘッドセットAvegant Glyphや水中での装着を可能にしたヘッドセットの開発なども行ってきました。
同社が、今後どのようなロードマップで「Avegant Light Field」の製品化を目指すのか、視野角などの他の性能はどの程度のものなのか、引き続き注目したいところです。
Source: http://www.moguravr.com
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