タオ社長の出身地のメコンデルタに行ってコミュニケーションについて考える

こんにちは、河本です。
久しぶりのホーチミンです。
今回は10月13日から長めの2週間の出張ですが、入りから大忙しです。
予定は、最初の週末はお客様の設立パーティー、次の週末は社員旅行参加、そしてお客様来客。

今回のフライトはJALの夜中1:30の便でした。
現地時間朝5時過ぎ着く便なのですが、中途半端な時間でとても疲れました。
ホテルについてエクストラチャージで無理やり部屋に入れてもらって少し休んで
会社に到着。久々にあったONETECHの社員は相変わらず元気に笑顔で迎えてくれました。
インターンの鈴木くんも元気です。午後に日本からの新規のお客さんの来客も終わり、ONETECHの社員のみんなで近くの海鮮と333ビールで乾杯。
相変わらずチャンプッチャン(一気飲み)とモーハイバーヨーの掛け声でなんども乾杯をして
親交を深めました。

次の日(土曜日)は午後18時からお客様の支社の設立パーティーでしたが、その前にタオ社長の誘いで
Ben Tre(ベンチェー)に朝6時からいくことになりました。

Ben Treはメコンデルタにありタオ社長の出身地です。

朝6時に、タオ社長のお姉さんとその同級生がホテルまで迎えにきてくれました。
同級生は、不動産の設計をされているタムさんと、シルクの販売をしているサーさん。
とても優しく楽しい人たちで楽しい旅行になりそうです。

Ben Treまでは一部ハイウェイを使い片道2,5時間くらいの道のりです。
10年前は4,5時間くらいかかっていたそうです。
当時はBen Treにたどり着くまでにいくつかの支流をフェリーに乗り換えていかなくてはなりません。
タオ社長も学生時代は2回フェリーに乗ってようやくたどりついたそうです。
10年ほど前にその支流に橋がかかりました。いくつかの橋は日本の投資でかけることができたそうです。
かつての竹下総理か、橋本総理か忘れましたが、当時の総理大臣の名がついている橋もあるそうです。
このようなことも日越の友好関係につながっていると感じています。

道中、今度、講演を頼まれた素材としてベトナムの町並みを車から撮影しました。
(動画を撮ったのですがこのブログにはあげられなかった)

ホーチミンを抜けるとすぐに広大な田園風景が広がります。ほぼ田んぼ(米)だそうです。
ここもすでにメコンデルタなのでしょう。
中国、チベットから流れ出るメコン川はベトナム南部の豊かな農産物の源です。
メコン川が栄養を豊富に含んだ水を運び、コメはもちろんココナッツなどの熱帯の様々な植物や果物を育みます。また雄大な川は、川魚やカニや、エビなどの水産資源もこの地に供給しています。

田んぼが、ココナッツ畑に変わってくるとメコンの支流も徐々に姿を現してきました。
いくつか支流を渡るとBen Treの市街地に着きました。

タオさんや、お姉さんと同級生は、ここの高校に通っていたそうです。
実は今回の帰省の一つの目的は、お姉さんたちの高校時代の先生の病気のお見舞いでした。

車が通れるか通れないかくらいの路地を進むと先生の家があります。
隣にはお寺がありました。先生のお見舞いをして車に乗り込みBen Treの市場に立ち寄りました。
そこで特産のライチとさくらんぼくらいの大きさの小さなりんごみたいな果物をどっさり買いました。

そして市街地から20分ほど車を走らせますと、いよいよタオさんの実家に到着です。
今回は、タオさんの実家のお隣の別の同級生の家で一回忌のパーティがあるので突然ですが
参加させてもらうことになりました。
メコンの支流のさらに支流のような細かい小川が網の目のように走る湿地帯をぬけてその家に向かいます。
周りには様々な種類のココナッツ、バナナ、スターフルーツが実をたわわにしています。
一部は農園だそうですが、自生している果物も沢山あります。

20分ほど歩くと同級生の家に到着しました。

お姉さんの同級生は10人兄弟の中の5番目の女性です。
その日は地元やホーチミンから100人くらい集まるそうです。
3割くらいはホーチミンで働いており今回のために帰省してくるそうです。
ホストファミリーは私の突然の訪問も快く出迎えてくれました。
今までなんどもベトナムに訪れましたがテーブルには、今まで見たこともない郷土料理が所狭しと並んでいました。
チキンのサラダ、近くの川で取れた大きなテナガエビを茹でたもの、もやしの豆をこなにして固めて餅の中に入れ葉っぱで包んで蒸したもの、チキンカレー、様々な香菜が入ったおかゆ、生の豚肉のペーストなどなど

食事中、何度もホストの方が周ってきてくれて、もっと食べてね、というような感じで
あたたかい時間を過ごせました。
もちろんビールでモーハイバーヨーとチャンプッチャンはここでもやりました。

庭にはたくさんのココナッツが実をつけています。
10mもあろうかという高さにココナッツの実がなっているのでどうやってとるのと聞くと、
見せてあげるということになって親戚のお兄さんが実演してくれることになりました。

腰にベルトを巻いて、ココナッツの木の節に八の字にした手ぬぐいを裸足で引っ掛け巧みにスルスルと登っていきます。
今回は4mくらいの木をほんの数秒で登りきってしまいました。
そして手に持った斧でバッサリとココナッツの茎ごと刈り取りました。
やってみるかと言われましたが、さすがに今回はやめておきました。
採ったばかりのココナッツを斧で割ってフレッシュココナッツジュースをいただきました。
おそらく400CCくらいのジュースが入っています。
あたたかなホスピタリティと独特な料理や文化を堪能できた贅沢な経験となりました。

実はお姉さんの同級生も韓国とのビジネスをされており、日本でもそのビジネスを展開するために今度日本に来るそうです。そのときにお会いすることを約束しました。

その後、タオさんご実家に立ち寄りました。
お母様は病気で横になってましたが、お父様はお元気で帰りに、おでこに恒例のキスをいただきホーチミンへの帰路につきました。

言葉は通じないですが、みなさんの笑顔でなんとなく友好関係構築というコミュニケーションの第一歩は築けます。相手の懐に入って相手を理解することは、生活する上でも仕事でも大事です。
特に外国人とビジネスをする際の第一歩として非常に大事なことです。

ONETECHのベトナムオフショア開発では、コミュニケーションの質を重視することによりプロダクトの品質が良くなると考えております。
日本で仕事をした経験のあるベトナム人が、コミュニケーションの仲介をすることで品質を定義し理解していきます。
また、お客様のWINを第一義とするためにビジネスの目的を深いコミュニケーションにより理解していきます。

このビジネスでのコミュニケーションと今回の見知らぬ土地でのコミュニケーションは本質的には一緒だと思っています。
もっというと日本人同士のコミュニケーションでも、ベトナム人同士のコミュニケーションでも一緒です。

相手のことを理解するために相手の背景である文化や生活を理解する。
今後も続けていきたいと思います。

今日は月曜日ですが、昨日はBen Treの何かがあたって、お腹を壊して寝てました。豚肉のなま肉が怪しい。。。コミュニケーションの前に体に留意も (笑)!

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