SAP導入を成功に導くためのポイントは?

SAPのERPパッケージの導入は、多くの企業が検討しているシステム刷新の施策の一つです。様々なメリットが期待できますが、必ずしもSAPを導入したからといって業務改善や売り上げの向上が見込めるとは限りません。今回はSAP導入を成功させるため、押さえておくべきポイントについてご紹介します。

高まるSAPニーズと導入課題への注目

SAP導入を成功に導くためのポイントは?

SAP導入を成功に導くためのポイントは?

数あるERPパッケージの中でも、長年世界中の企業で導入が進められてきたSAPには、国内でも大きな知名度を誇ります。

そもそも、なぜ今SAP製品の導入が注目されているのでしょうか。

迫る「2025年の崖」

経産省が警鐘を鳴らす「2025年の崖」とは?わかりやすく解説

SAPのERPパッケージの導入が検討されている大きな理由の一つに、「2025年の崖」問題が挙げられます。

2025年の崖とは、経済産業省が国内企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性を訴えるプレゼンテーションの中で使用した言葉です。

現在、国内で使用されているシステムの多くは老朽化が進み、運用に伴う費用負担は増加傾向にあります。

このまま改善が進まないまま2025年を迎えてしまうと、その負担は日本全体で12兆円にまで上ると言われており、無視できない損失を抱えながらの企業経営が求められることとなります。

この2025年の崖問題の周知が進み、現在は多くの企業でSAP製品をはじめとする、ERPパッケージの更新や導入が進んでいるというわけです。

SAPのERPパッケージの導入は、多くの企業が検討しているシステム刷新の施策の一つです。

SAPのERPパッケージの導入は、多くの企業が検討しているシステム刷新の施策の一つです。

外資系ERP導入は難しいのか?

ERPパッケージの導入を進めるにあたり、課題となるのがどの製品を採用するかという問題です。

SAP製品は世界的な知名度から日本でも導入企業は多いのですが、その一方で海外のERPパッケージは導入が困難であるという評価もあります。

参考:日経XTech「20年来の謎が解けた、日本企業のERP導入が軒並み失敗した本当の原因」
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/072300335/

特に2000年前後にはERPの導入が盛んに行われた反面、導入に失敗したケースや、開発に高額な費用と時間がかかり、回収に時間を要してしまったという導入事例も生まれました。

ただ、2020年を迎えた現在では、そんなSAP製品などへの評価も大きく変わっています。

導入に伴う期間は半年から1年程度しかかからず、費用も最小限に抑えられるようになったERPですが、どのような変化があったのでしょうか。

SAP導入の成功には製品への理解が不可欠

この20年ほどで大きく変わったこととして上げられるのが、SAP製品への理解度です。

上の記事によると、SAPをはじめとする海外のERPパッケージの導入が難しいとされてきたのは、主に製品知識が導入者側に乏しく、効率的な活用方法を見出すことができなかったことに原因があると考えられています。

製品理解が乏しく、失敗に終わったノーリツの事例

2000年前後のSAP導入失敗事例としてよく挙げられるのが、大手給湯器メーカーであるノーリツのケースです。

ノーリツは2000年秋にSAP製品を用いたシステムを導入したものの、同年12月の決算において、同システムの廃棄を発表し、16億円の損失を計上しています。

参考:日経XTech「【事例】ERP廃棄で16億円の特損—ノーリツ」
https://xtech.nikkei.com/it/members/NIS/JIREI/20040420/1/

システムを構築したのはいいものの、導入後の保守費用が高額であったことや、サポートが終了してしまう製品でシステムを構築したために、そこからさらに回収が必要になったことが、大きな負担となったためです。

また、当時導入したSAP製品のR/3が、ノーリツの生産体制と相性が悪く、システムを独自に改修する必要があったことも、コスト増加につながりました。

こういった失敗をしないためにも、製品理解を正しく深め、自社でどのように運用するべきかを正しく検討する必要があります。

失敗のリスクを小さくするクラウドSAPの強み

当時はオンプレミスのSAP製品しか利用することができなかったため、SAPの導入は大きな決断でもありました。

しかし現在ではクラウド型のSAP利用もできるため、オンプレミスよりもはるかに低リスクで導入を進めていくことが可能です。

コスト削減に大きな効果を見込めるクラウド製品

クラウドERPの最大の特徴は、オンプレミスに比べて遥かに低いコストで導入が実現できる点にあります。

利用に必要なのはインターネット環境だけなので、インフラ整備を行う必要もありませんし、導入費用もほぼかかりません。

月額料金や従量課金で料金が発生するものの、保守費用などもかからず、セキュリティ体制も万全なので、高いコストパフォーマンスを期待できます。

スケーラブルな導入を実現

また、クラウド製品は必要に応じて機能を増設したり、減らしたりすることが可能なので、より導入負担を小さく抑えることも可能です。

小規模に部分的なSAP導入を進めたい場合でも、クラウドであればいつでも導入できるだけでなく、増設も容易なので、規模の小さな会社でも活用が期待できます。

おわりに

SAPの導入を成功するためのポイントは、まず製品の特徴を理解すること、そしてコスト評価を適切に行い、ニーズに応じたスケールで導入を進めていくことです。

また、クラウドでのSAPの利用もリスクが小さく、負担も最小限で導入が行えるため、積極的に検討していくと良いでしょう。

ベトナムオフショア開発のONETECHは2021年にSAP開発に進出

「SAP2027年問題」SAP ERPの保守期限は2027年に延長されたが。。。

「SAP2027年問題」はSAPのERP製品「SAP ERP 6.0」、ERPにSCM(サプライチェーン管理)やCRM(顧客関係管理)を加えた「SAP Business Suite」などの標準サポートが終了してしまうことです。SAP導入企業は2027年までに、SAP S/4HANAマイグレーションするなど何かしら対策が必要です。日本国内のSAP導入企業は2000社を超えていますが、半分ほどは保守期限への対策にまだ手をつけられていない状態です。

「新型コロナウィルスCovid-19とSAPエンジニア不足でのダブルパンチ

「SAP2027年問題」対策には膨大な開発リソースと開発サポート体制が必要となります。
SAP S/4HANAへの移行に関するプロジェクト数が増加しており、SAP関連の案件を取り扱っているベンダーやコンサルティングファームではSAP人材、とりわけ、SAP S/4HANAに精通した人材の確保が課題になっています。またコロナウィルスの影響を受けて企業は予定していた予算の見直しにも迫られています。SAP導入企業は企業を支えるシステムの保守期限が迫る中でコストダウンとSAPエンジニア不足など難しい局面を迎えています。

オフショア開発でコストダウンとSAPリソースの確保を両立

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ONETECHはベトナムの勤勉で優秀なエンジニアとともにオフショア開発分野で成功してきました。オフショア開発を活用することでコストダウンとリソース調達が可能です。
2020年11月にONETECHはSAPに精通したSAP15年経験の技術顧問を迎えました。ONETECHのオフショア開発成功を支えたPMP®︎の上級プロジェクトマネージャーがお客様の課題解決に尽力いたします。またSAP University Alliancesのメンバーのベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law(UEF)と連携しSAP人材の育成もスタートしています。またベトナムのSAP開発のローカル企業とのネットワークも構築し「SAP2027年問題」の解決に尽力します。

「SAP技術顧問としてSAP15年経験のコンサルタントがONETECHに参画

2020年11月よりSAPに精通し15年間のSAP経験のあるコンサルタントが技術顧問としてONETECHに参画しました。彼は15年間グローバル企業でSAPコンサルタントとして活躍しました。日本のSier在籍時には0から100名を超えるSAPのオフショアパートナー会社の立ち上げに成功しました。ONETECHは2021年中にABAP200人体制を計画しております。

技術顧問 NGUYEN DANG LAM(グエン ラム)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業、ベトナム国家大学ホーチミン経済大学 会計学部卒業

技術顧問 NGUYEN-DANG-LAM(グエン ラム)SAP15年経験のコンサルタント

SAP15年経験のコンサルタント

■経歴
会計と情報技術の博士号取得
・15年間SAP経験
・SAP FI / SAP CO / SAP BW / SAP ABAPモジュールのコンサルティング/実装および機能/技術サポート
・米国、メキシコ、ドイツ、日本(11年)、タイ、ベトナムでの勤務経験
・FI Certified/CO Certified/BWU Internal Training/ABAP Internal Training
・金融コンサルタントとしてグローバルオートモーティブロールアウトプロジェクト
・ERPと財務会計、ABAP、ラテンアメリカのE会計の知識

 

 

 

「 PMP®︎上級プロジェクトマネージャーがSAPプロジェクトを成功に導きます

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

1980年生まれ、ベトナム国家大学ホーチミン自然科学大学、情報技術卒業

上級プロジェクトマネージャー NGUYEN ANH TUAN(グエン トゥアン)

PMP®︎マネージャー

■経歴
・18年間様々なソフトウェア開発に従事、日本に移住、14年間
・数億円規模の大規模システムの開発経験多数
・NEC在籍時にPMP® 取得を取得
ONETECH ASIAと株式会社One Technology Japan創業
・ベトナム進出、現地法人設立、経営全般支援
・先端テクノロジー分野に精通

 

 

 

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

ベトナム国家大学 ホーチミン市経済法科大学University of Economics and Law (UEF)はSAP University Alliancesのメンバーです。
UEFはSAP Next-Gen Labに加盟しています。UEFでは1500名の学生がSAPモジュールを学んでいて150名はSAPを専攻しているITエンジニアです。

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

「 SAP University AlliancesのメンバーのUEFと連携しSAP人材の育成

ONETECHはUEFと共同して日本向けのSAP開発リソースの教育、育成、人材調達を開始します。

「ONETECHのSAPエンジニア育成予定

2020年11月より技術顧問のグエンラムによりONETECH社内の優秀なJava経験者のSAP育成プログラムを開始しました。またUEFと連携しインターン制度導入と、即戦力のSAP経験者の採用も開始しました。

2021年4月までにSAP ERP ABAP、SAP S/4 HANA ABAP、SAP S/4 HANA FIORI ABAPの資格取得者の体制を構築します。またグエンラムによるSAP ERPのサーバー運用の実践などのプログラムも開始しました。

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